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2004年02月02日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
多くの戦友たちが別れを告げて旅立っていった・・
俺にはもう引き止める言葉を発することは出来なかった・・
彼らが旅立つ・・その理由は常に自分の中にもあったものだからな・・

赤を継ぐ者氏・・
この世界で俺の知る限り支援に特化したパラディンの先駆者であり、その技術をいち早く身に付け、極めた者の一人だった・・
そんな彼も眠りに付くそうだ・・
彼の支援はスキルLvを高めることよりもまず、【自分自身の技術と知識を高めることにより戦死者を出さない】そういうスタイルだった。
絶対的に高められたホーリーアーマーやエンカレイジではなく、無限に続くとも思われるヒールの連唱・・
戦場ではHPが半分以下になることが難しいまでのその絶対的な信頼感、安心感はそのスタイルを貫き通した彼だからこそ・・といえる部分だったろう。

両手武器を振り回すスタイルの俺は盾がない分防御力に不安がある・・
それゆえに身に付いたPOTの使用タイミングを彼のヒールのタイミングは越える・・
戦場、戦況、BOXの状態、敵の種類、各クラスの特徴に応じた彼のヒールは、安心して後ろを任せられる・・数少ない戦友だった。
もちろんホーリーアーマーにしろエンカレイジにしろ必須と言える支援魔法に対するこだわりも並じゃないのは言うまでもない。

同時に・・彼とPTを組んだときには自分自身の果たすべき役割を最大限に果たさなければならない・・そんな思いにさえさせられた・・
守る者が居てくれる安心感を得た自分は・・どうするべきか・・と・・

出来るなら・・なるべく早くに目を覚ましてくれ・・

彼と初めてここに来たときのことを思い出しつつ・・
マ=ドゥラヴァスの最深部・・その場所に単独で立ってみる・・
あの頃はここに単騎で来ることなど・・まして戦うことなど考えもしなかったが・・
自分の力量を測るには良いかもしれない・・そんな思いもありふらりと訪れた・・目標はバトルアンテクラ単騎での撃破。
毒と雷の属性攻撃に曝されながらそれがかなうなら・・自分は成長したと胸を張って言えそうな気がしていた・・

薄暗い闇の中で蠢く無数の影がその場所が極めて危険な場所であることを示していることを知りつつ、斧を振りかざして突進する。
Eマンティス、ドゥームハンド・・暗がりで不気味な存在感を顕わに見せるこいつらも・・今の俺でも何とか渡り合えた・・


そしてやがて・・突然に変わる空気・・重苦しい・・そして破壊と殺戮の禍々しいまでの欲求と・・歓喜にも似た殺意を持って・・奴は唐突に姿を現す・・
取り残された破壊の巨人・・バトルアンテクラ・・
俺は・・こいつがここに居たからこそこの場所にこだわってきた・・
PTを組んで・・わざわざこの場所で狩り続けることにこだわったのはこいつのせいだ・・
今日は・・タイマンだ・・お前とお前の仲間をもろともに切り捌いてこの場所へのこだわりを捨てる・・
咥えていた煙草を吐き捨て突進・・

数分後・・地に伏した俺の体をぎゃぶ氏達のPTが発見することになる。
さすがに・・無茶だったか・・
あきれた顔で彼等は俺を見ていたが・・俺はまだもうちょっとあの場所にこだわるべきなんだろうな・・
赤を継ぐ者氏にして・・【単独行動絶対不可能領域】・・そう言わしめた場所を・・単騎で制覇する・・それを俺の目標にするのも面白い。


まぁ・・のんびりやってみるさ・・自分のペースで・・自分なりに・・自分が満足できるように・・





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最終更新日  2004年02月04日 21時23分21秒
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