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昨日に引き続き るる の 病院実体験でふ
るる は HBSキャリアである HBSとはB型肝炎のことで病院では通常そのように表される事が多い かつてはあまり人の口にのぼる事は無く 認知度の薄い病気だったが 数年前の厚生省の事件によりC型肝炎がクローズアップされたことによって 一挙に関心が高まったようだ しかしその昔 一部では口外すべきでない風土病であるという認識を持たれ キャリアは結婚などで差別を受ける実体もあったようだ るるの場合 母方の祖父が海軍時代に拾ってきた(アクマでも身内の想像) ウィルスが始まりで あたしの母も高校時代に罹患した その母から生まれたあたしは いわゆる 「垂直感染」 と 呼ばれるもので 出生時に抗体ワクチンとなる免疫グロブリンを注射しなかった為に 生れながらに感染した状態だそうだ ちなみに簡単にうつりそうなイメージがあると思うが 実際はそうでもなく 例えば母方でも祖母 叔父の嫁 その子供達は感染しておらず 我が実家でも 祖父祖母はもちろんのこと父も感染はしていない もちろん日常生活でなにか対策を講じたわけもなく 元夫ともナマでセックスをしまくっていたが 一緒に暮らしていた間に感染していなかったのは間違い無い (その当時検査した結果による) ただし被感染者の体力や疲労度などによって 感染する可能性は否めないので 各メディア等の予防についての意見を実行するのにこしたことはない キャリアのあたしが最初の出産したのは このエリアでは一番大きい総合病院だった 出産後 新生児室のガラス越しに赤ちゃんを見に行った時に 最初のショック☆<( ̄□ ̄;)>☆ショックは訪れた 各ベッドにはどのコが自分の赤ちゃんかガラス越しでも分かるように 出生児の名字など(既に名前があるコドモはその名前も)を 書いたカードが廊下に向けてつけられているのだが わが子のカードには大きくマジックで 『HBS』 と書かれていた よくみると小さな足首にも HBSと書かれたプラ製の白い足輪をされている 息子は出生時に感染はしていなかったのに である 出産後の検査で非感染が分かり 即座に免疫グロブリンを注射していたはずなのだ つまり その印は 「B型肝炎の女が産んだコドモ」 と いうものだったのだ そして初めてほ乳瓶を使わせる為 新生児室に呼ばれ 他の産婦さんたちと並んでいると 大声で 「○○さん!! あなたはB肝だから!こっちの使って!!」 と 大きくHBSとマジックで書かれたほ乳瓶を渡された もちろん どんな事が元で 他の新生児に影響があるのか分からないので ほ乳瓶をわけるのは当然の行為だと思う でも もう少し配慮があってもいいのではなかっただろうか? あたしは6人部屋に入院していた その部屋は子宮癌でコドモを諦めなくてはイケナイ人など 婦人科の患者さんも出産婦もごちゃ混ぜの部屋だった すぐ真横は小児病棟で ちょうどインフルエンザで入院したコドモが溢れかえるさなかに 出産した抵抗力の無いあたしは恐らく即座にやられたのだろう 出産したその日から40度近い熱にうなされはじめた 一晩に3回パジャマを着替えても足りない程のアセと 下痢が続いた為にトイレに通うことになるのだが 事前に注意をひとつ受けていた 「トイレは身体障害者用を使ってください」 ここは病院だ なにが感染の原因になるのかわからない トイレを分けるのは当然の処置だろう ただし そのトイレが普通の状態で使用可能ならば であるが あたしが指示されたそのトイレは 車イスのかたでも使用できる大きめの個室になっていたのだが ドアを開くとその中は 病棟で出た様々なゴミを溜めておくゴミ置き場と化していた その大きなゴミ袋をひとつずつどけながら 便器を掘り当てるのである しかも毎日毎日ゴミ袋は増えていったので 途中からは侵入するのさえ困難になっていった それでもドアが開くだけましである なんとそのトイレは 午後22時を越すと朝6時まで 施錠されてしまうのだ 激しい下痢に苦しむあたしは驚愕した 押せど引けど開かないのである 必死にナースセンターまで訴えにいくと 夜勤のナースはこういった 「ああ 夜はみんなと一緒のトイレ使いなさいよ」 じゃ なんで 昼間 あたしはゴミの山をかきわけてるワケ? 食堂で食べる食器にも HBSの文字のある青いカードが だれにでも目につくようにはりつけられていた でもそんなのはどうでもよかった 何故って 40度近い発熱が4日も5日も続いて その事を訴えても 回診の医師もナースもだれも取り合ってくれず 「出産時にはよくある事です」 の一言で済まされ そういうものなのかと思い 一切なんの治療もされないまま 凍り枕すらなく ひたすら辛抱していたので 食欲なんかあるはずもなかったからだ 食堂までたどりつく事すらままならない程 体力が落ちてまともに歩く事すら困難だったのだ 出産5日目にして見舞いにきた母が あたしの状態を見て 「あんた…これじゃ病院に殺されるわ!」 と 即座に退院手続きをとらなかったら あたしは一体どうなっていたのかワカラナイ 鬼母のヤスコでも さすがに目の前で死にかけているのは放っとけなかったようだ ちなみに 退院精算する際 「HBSですので特別料金が加算されます」 。。。。。。どーなのこれ? こんな病院でも このエリアでは一番の総合病院で なにかあればココしか来る事はできない あたしは後のちの事を考えて なにも言わず言われた金額を支払った 田舎に住むと医療は選べないのだ ましてやインフォームドコンセントなど無いことのほうが多い そこに勤務する人たちは 毎日スーパーで 銀行で 郵便局で そう どこでも顔をあわせる見知った隣人なのである 田舎暮しの現実は甘くないのだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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