年下彼氏

中村うさぎという人のイメージを
頭に描いてみた

買い物依存症による借金　奔放　整形　
美に対する恐怖　くらたまと仲がいい

いままで彼女の書いたものを
きちんと読んだ事の無い　あたしには
この程度のキーワードしか浮かんでこなかった

ただ
この人は　「女」　になりたがっている気がする


アイデンティテｲの確立にもがく
あたしに似ているという印象がある

『この本は新潮45という月刊誌に連載され（中略）
被害者、加害者を問わず　
「女」が主役と思われる事件を取り上げて
そこに渦巻いている「女の自意識の問題」
すなわち「女」という病を解析していこうという主旨の
連載であった（まえがき　より）』

と　あるようにここには
傷つけ傷付き殺し殺され騙し騙され
この世を漂うしかない女達の姿がなぞられている

例えば

佐世保小六同級生殺人事件
ﾗｶﾝ派精神科医婚約者殺し
実子局部カミソリ切断事件　等々
13件に及ぶ女がらみの事件が考察されている

もちろんその他にも「女」の事件はあるだろうに
なぜ敢て「その事件」を選んだのか　
そう考えながら読みすすめる時
そこに照らされる自分自身の姿を思う
そして
比喩でなく卑近な姿をあちこちに
見かけるあたしの人生を振り返った




あたし達は

たまたま

殺さなかっただけなのだ