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カテゴリ:[るる小屋]д=) ジー 気になる!
アタシゎ男の目を意識してなにかをするという事が少なかった
かつて夜の店で働いている間以外 「男」というものを意識して考える事があまり無かったのだ 気にしていたのは常に「女の目」だった 夜の店に来るお客の事は正確にいえば 「男という種類のイキモノ」だと思っていた 例えばイヌやネコを扱うような目で見ていたといえば分かりやすいだろうか 長い金髪の巻き髪に黒い胸元がこぼれそうなドレスは あたしを彼等のイメージの中の「女」として起動させる それぞれの気分のよくなるような言葉で撫でくりまわし ここぞというときにはそっと手を握り 瞳を覗いてはゴロゴロ言わせてやる お客を夢中にさせる魔法を見つけだすのはそんなに難しい事ではない アタシにナニを欲しているのかナニを求めているのか それはそれぞれ様々だ 同じ人間として認知していないアタシはいつも非常に冷静に分析していた そうして心の柔らかいところを探り出し あるかないかの力で握ってしまえばアタシの手に落ちたも同然だった そう 疑似恋愛の魔力はあまりに強力なのだ 「分ってくれるのはキミだけだよ」 そういわれる度に恥じらったような微笑みを張り付かせて。。 アタシにとってお店は劇場 ボックスは舞台 お客など人間亜種にしか感じなかった その頃コンビニで昼間バイトをしていた 昼間のアタシは「男」のことなどなにも考えてはいなかった 気合いを入れた長いつけマツゲに名古屋巻き ネイルアートをほどこし奇麗に塗った爪 それは「女」の目を意識していたアタシの戦闘モードだった そんな時男性社員に突然こういわれた 「るるさんていつも出勤して来る時ミニスカートにブーツだよね~ そんなに奇麗にして彼氏でも欲しいの?」 もちろん仕事に入る前にジーンズに履き替えているので それを揶揄しているのではなかった 「え。。彼氏はもういますし」 「ええー?男欲しいからそんな派手なんでしょ? 男意識してないのになんでミニスカートなんかはいてるの?」 驚いた あまりに驚いて二の句が告げられなかった その後とうとうと語られたのは メイクも服装も話し方も女は全て全員男が欲しいからそうするのだ 女だけの世の中になったらそんな事しないという意見だった いや 女は女の目の方が怖がっていると思うのだが 少なくともアタシはそうだ 女友達と遊ぶ時程気合いが入る あった瞬間お互いに口には出さないがチェックしている 前より太ったんじゃない? 髪型イマイチねー ださーい あのカバン マニキュアはがれてるわよ 無言の言葉の圧力に屈しない為 センスを磨きダイエットをする とにかく気後れはしたくない それはまったく無関係な第三者 例えば街を行き交う女性を見ても 隣のテーブルの女性客にも行っていた その昔アタシの祖母はいつもこう言っていた 「御近所に笑われる」 お風呂ひとつはいるのにも 風呂場の明かりが遅くについていると近所で笑われるからと小言をいわれた 服装 髪型 話し方 歩き方 何から何まで基準は御近所だった そしてアタシは人目を非常にきにする子供に育つ 今思えば御近所というのは 「御近所の奥さん」だったのだろう アタシの実家はかつて町内では名士の家柄で御大家といわれた家だった 戦争の混乱で無くなったのは財産だけで その気位は残っていたようだ 回りの家はかつて我が家で働いていた使用人ばかりだが 今では経済的立場は逆転していた それでも山や土地を持つ旧家としての矜持はいかんともしがたく 祖母は落ちぶれても「御近所の奥さん」の上でありたがった それは女の意地だった ときどきコラムを読んでいると 男の目をきにしようといった内容のものにぶつかる 男だから とか 女だから というのは非常に苦手だ 正直いって鳥肌がたつ かといってジェンダーの問題もまだアタシには勉強が足りない かえって女は女の目 男は男の目を意識したほうが 早い事もあるのかなぁなんて思ったりして ああ とても難しいなぁ でも時々 人間としてどうかと思うような事がある そんな時に性別で区切られると憤りを覚える (例えば女のくせに歩きタバコするなとか) 今回は書いていてちょっとかなり不完全燃焼してしまった いずれもうちょっと発酵させて又書きたいと思います (-ω-;)ウーン(-ω-;)ウーン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.21 20:43:45
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