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テーマ:恋愛について(2607)
カテゴリ:恋愛ってなんだ?!
良く晴れた暑い夏の午後だった
「アタシ達別れたほうがいいと思う」 ゆーきゎまるで 晴天の霹靂とでもいうような顔をした とっさに何を言っていいのか言葉がでないようだった それに構わずアタシゎ続けた 「前からね 別れようって思ってたの」 ずっと考えてきた事だった ただ言い出す事が恐ろしくて口にできなかっただけだった アタシの人生それゎ即ち依存の人生だった 物心ついた時からいつも何かに飢えていた 凍てつく氷の原野に独りきりで立ち尽くすような そんな寂しさがアタシを捕らえて離さなかった 不安 恐怖 孤独 どうしてなのか分からない この平和な日本に生まれ育ちながら 我が身を喰らう程の飢餓感に苛まれていた 両親 家族 友人 金 宝石 ファッション 音楽 本 植物 酒 動物 仕事 エトセトラエトセトラ なにもかもに執着をした 男 薬 自傷 売春 なにをしても飢えゎ止まらない それどころか いや増すばかりだ 死と隣り合わせの人格崩壊を起こした時 最後までアタシを捕らえて離さないものの正体をみる事になった やがてカミゴトの意味を少し理解できるようになり 改めてこの世に生きる人たちを見た時 初めて餓鬼の群れが視えた あの1本の蜘蛛の糸を奪い合った亡者のように みな何かにしがみつこうとしていた あのカフェのオーナーや アタシに救いを求めた人たちの腕が アタシの体を何十にも掴んでいるの分ったのだった あの人たちゎ昨日までのアタシだ 飢えて飢えて苦しみすがるものを探して生きている この絡みつく腕を無惨に断ち切って ゆーきとともに行ったとしたなら。。。 今アタシの前にゎ二つの道が見える ひとつゎカミゴトの事ゎ遠くへ追いやり いついなくなるか分からないゆーきと歩き 人間としてゆーきへと依存していく道 もうひとつゎ このままカミゴトの世界へと去り そこで巫覡として人間性を薄めて アタシを求める人々の中で ある種の共依存関係をつくりあげていく道 もしゆーきを選んでしまったら ゆーきがいなくなったらアタシゎまた壊れてしまう あの恐怖の世界にゎ戻りたくない もう傷つきたくないの もう 恐いのも痛いのも苦しいのも嫌なの だからさようなら ゆーき 「それで るるちゃん幸せなの?!」 長い独白を聞かされてゆーきゎ大声を出した いつも別れたいそぶりをみせていたのゎ ゆーきのほうだった筈なのに 喜んで別れるだろうと思っていたアタシゎ驚いた 「、、、幸せとかそうじゃないとかじゃなくて アタシにしかできない事があるならそれをすべきだと思うから」 「僕ゎ嫌だ そんなのちっともるるちゃんの本当の望みじゃない」 今度ゎゆーきが思いを吐き出し始めた 僕ゎずっと自分の事を誰よりも優しいと思ってた 僕ゎ自分の事が大好きで中でも 思い遣りにかけてゎ相当自信があったんだょ だけどるるちゃんに出会って 初めてそうじゃないって分った 本当にね るるちゃんみたいな人ゎ どこにもいないと思うんだ なのにどうしても るるちゃんの事だけを思う事が出来なかった 自信過剰な僕ゎいつも何をしても るるちゃんゎ僕の事を好きでいてくれる 絶対他の男の事なんか好きにならない だって僕程の男ゎいないんだから バカみたいだけど本気でそう思ってた でもね 最近急に気がついたんだ 僕ゎ自分で思っていたよりも ずっと情けない男だって事にさ 鬱病が治ってもいまだに仕事もしていない 毎日スロ打っててもプロになる程の気合いもない 自信のあった優しさだって 気がついたら全然お粗末 見た目だって人並み以上って程度だしね (↑ほんとにこう言ったんですよ!!) 僕よりちゃんとした男が るるちゃんを連れ去ったら もしも るるちゃんが僕の前からいなくなったら きっともう2度と取り戻せない そう思ったらぞっとした。。。 僕ゎるるちゃんを幸せにしたい ほんとにほんとに本当にそう思いだしたんだ もうつらい思いさせたくないよ るるちゃんがいつも言ってる 普通の人生がやっと目の前に現れたんだよ? これからなんだよ? 本当ゎ僕の事大好きな癖に! 「、、好きじゃないよもう」 うつむき嘘をついたアタシの手を掴んで 無理矢理引き寄せ抱き締める 「るるちゃんがいないと僕生きて行けないんだから!」 そして見上げるアタシの顔を覗きこんで にっこり微笑むとこう言った 「もう一回僕とつきあって下さい!」 依存でもなんでもいいじゃん? なにが依存で何が恋かなんてどうでもいいよ! 僕に依存してよ! るるちゃんが好きだよ 大好きだよ 他の誰でもない るるちゃんだけが好きだよ 年の事なんかもうどうでもいいよ! バカだなぁ 忘れたの? 僕ずっと るるちゃんの事24才だと思ってたんだから! 自分のことおばちゃんなんて言わないでいいの 僕にゎオンナノコなんだから みんなの事なんかどうでもいいじゃん? るるちゃんだけが幸せになればいいんだよ この先の僕の人生全部 るるちゃんに使ってもいいよ 「ゆーき。。。バカだ。。おばちゃんマニア!」 涙でぐちゃぐちゃのアタシゎそういうのが精一杯でした こうしてアタシゎもう一度 ゆーきといる事を選びました それからのゆーきゎというと どんどん変わっていきました 子供も含めて付き合いたいと言ってくれ アタシの子供と時々顔を合わせています まだ精神的にも肉体的にも不安定で 働く事が難しいアタシの面倒みるといって 一緒に暮らすようになり 生活費を稼ぐため正社員で就職をし 給料もボーナスも全てアタシに渡してくれています そうして時々『いつかみんなで、、、』と 遠い遠い先の話をするようになりました いつの間にか 他の女の子への欲求も消え失せたそうです たまにどうなの? と質問すると 照れたように笑ってこう答えます 「だってるるちゃん以上の子ゎいないもんね」 もしかしたら 明日突然別れが訪れるかもしれません それでも この人生の中で いいえ 遠い遠い永い永い時の中で 初めてこんな時を持てたことに感謝しています まだしばらくゎ続くかもしれない ゆーき と るる の物語ゎ これからの日記でお楽しみいただきたいと思います 温かい目で見守ってくださいませ。。。 書き足りない事 言葉足らずな事 たくさんありましたが できるだけ装飾的な言葉を使わずに 勢いで書くようにした為に わかりにくい所があったとおもいます 長々とお読み下さりありがとうございました みなさんのおかげでこうして思いでを 書き留める事ができました 改めてお礼申し上げます ------------------------------------《終》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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