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2006.02.17
テーマ：お勧めの本(7401)
カテゴリ：勝手にオススメ
 この本にゎ副題がついている『リストカット＆オーバードーズ依存症』 この本にであったのゎ ちょうど首吊りに失敗した頃で 外出先で目立たぬように巻かれた白い包帯が かえって人目を惹いていた 隠しても隠さなくても注目を浴びる 乖離が日常になるにつれ それすら自分の事だと遠くでしか感じられなくなったｱﾀｼゎ 薬のおかげで脳も働かず倦怠感に包まれ 自ら切り刻んだこの腕を 隠すという行為をしなくなった それでも 『生きちゃってるし、死なないし』 その言葉にｱﾀｼの心が悲鳴をあげた まさにｱﾀｼゎ著者の書くところの‘自傷ら～’だ あんなに衝撃をうけたものの 実際に中を読んでみると こんなものか。。。。としか思わなかった 自殺マニュアルを読んだ時と同じで 思わず苦笑いがこぼれた 福題にも関わらずこの中にゎ何人もの さまざまな形の自傷癖をもつ（持っていた）人々がいる 太って醜くなる事への恐怖から摂食障害になったaja 両親への怒りから腕を焼き中年男との性行為をみせつける雅也 引きこもりになり泣いた夜に「おろろんｶｯﾄ」をするユカ 自分の感情を感じる為に童謡を歌いながらアムカをするキミコ 傷がきえないように50回以上切り続けたヨウコ etc etc..... 自傷行為の幅ゎ広い リスカやアムカ（リストカット＆アームカット） 鈍器で体の一部を破壊する 煙草の火を押し付ける わざと火傷をする 自分の首を締める吊る 腕や舌や口の中の肉を血がでるまで噛む など 一般の人が自傷だと認知しやすいものから 過食拒食で内蔵を傷める 妊娠中絶や性病感染を恐れずにﾅﾏでｾｯｸｽをする 暴力的な人を探してわざとからまれ殴られる 過度の飲酒や多量の薬物摂取 （オーバードーズ） 処罰や叱られるのを求め犯罪に走る、、、、、 このように自傷とゎ 外傷のみを指す行為でゎない 世の中にゎ自分がしている事を 自傷だと気がつかずに生きている人がどれ程いるのだろう 彼等のやり場の無い咆哮ゎ暗い闇に沈んでいく 雑踏を見渡せば行き交う人々は まるで海へと続くレミングの群れのように見える 著者ゎ言う 『薄い命でもそれが続く限り住みたい土地を選べるし（中略） 「ここではない、ほかの場所」では 過去の苦い人間関係では想像できないほどの 気のあう人や居心地のいい場所が待っているのだ つまりあなたの生きづらさが続くのは 自分を受け入れてくれる「他者」（想像を超えた存在）が たまたま今住んでいる地域社会や行動範囲に いないせいかもしれないのだ』 この言葉をリアルで実感できる人は少ないかもしれない 殆どの人が何かに縛られていると幻想をもっているからだ ここからどこかへ？そんな事などできる筈もないともがく でゎ 逃げ場を失ったこの荒れ狂う感情をどうすればいいのか タトゥファンに有名になった さならたくゎこう告白している 『あたしが世界を公平に捉えていれば 世界もあたしに公平をもって接してくれる筈（中略） でも極私的な情念やいまだ昇華されずにいるトラウマは あたしが完全（公平）である事の邪魔をする そのバランスをとるためなら自分の 感情が納得いかなくてもかまわない』 そしてその結果 『感情にはむかって公平ぶったツケは自分の身体へ』となる 今これを読むと なんとｱﾀｼの心をそのまま代弁していたのかと気づかされる 公平を認知もしくゎ受容とおきかえてみた時 この言葉はさらに重みをましてくる 自称プロリストカッターのエリシアゎ言う リスカをするのが自分なんだと 3日セックスをしないとおかしくなるという主婦の大林は セックスに依存する自分を認め 性病検査とゴムをする事を自分に課した 一生セックスをする為身体に害のある事を避けたのだ 彼女達は自分を異常だとカテコライズする事を放棄した 「治したい」という気持ちから離脱した時 病気は嗜癖となりうる 依存をやめたいと思うその心の「常識」 その「常識」を疑うことも無く苦しむのなら どんなに苦しんだとしても もはやそれ自体が依存行動でゎないだろうか 今 ｱﾀｼゎまだ形を変えた自傷を続けている そしてもう一度この本に目をとおした時 あの頃にゎ掴めなかったさまざまな事が見えてきた 悩みの渦中にいる人にゎ速効性ゎないかもしれない それでもココにゎ どこかアナタに似たダレカがきっと存在している お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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