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テーマ:今も心に残っている歌(675)
カテゴリ:SWEET MEMORIES
『友達のまま』
作詞:富田京子 作曲:奥居 香 一度きりの ふざけてたキス もう忘れてるでしょう? 新しい恋見つけても 気づくと逢いたくて 誰かに話せば きっと笑うけど 大切な大切な恋なの 学生時代、とても好きだったアマチュアバンドのボーカル、S君。 はじめて彼を見たのは、どこかの学祭のライブでした。 さらさらのストレートヘア、ほっそりした端正な顔立ち、 白いシャツにスリムな黒いレザーパンツ。 いかにもロッカーというルックスに一目惚れ。 そしてそのステージといえば・・・ 少しハスキーなアルトで、細っこい癖にめちゃくちゃパワフルなボーカル。 ステージを走り回り、マイクスタンドを蹴飛ばして、大熱唱^^ 何より、高音になるほど冴えるわたる、その“声”にK.O.されました。 以来、あちこちのライブハウスのスケジュールを確認しては追っかけの日々。 でもそれは、あくまでスターに憧れるファンにすぎなっかたんですが・・・ 憧れと現実の恋は別物、というわけではないですが当時付き合い始めたBFがいて、 その彼にS君のファンであることを話すと、 「あ、Sね、俺のツレやで」とあっさり。 「え~~~~っ!」です。 確かにBFも音楽やってましたが、ジャンルが違う。 ハードロッカーのS君と、ニューウェーブ系の彼との接点が謎でしたが とりあえず彼を通じて、S君とお友達になれたわけです。 その後いろいろあって、そのBFとは破局。 彼との想い出の店には行けなくなってしまい、別のHR系の店に入り浸るようになっていました。 その店はまた、S君のよく行く店でもあった為、よく顔を合わせました。 彼とのいざこざやら、相談したことも。 そして・・・。 ある日、ちょっとした成り行きで、S君とひとつの部屋で一晩過ごす、という 状況になってしまったんです。 遊びなれたロッカーのS君と、ファンの私・・・お酒も入ってるしとなれば何が起こってもおかしくない? 不安半分、期待半分の私だったんですが、意外にも彼は何もアクション起こさず、 ただ当たり障りのない世間話を繰り返してました。 さて、そうなると今度は 『彼にとって自分は、女としての魅力がない存在なのか?』 という、焦燥感に駆られるわけです。 まったく、身勝手なもんですね^^ そういう心理を読んだのかどうかわかりませんが、 S君が私の目を見つめながら聞きました。 「なんで、なんにもせえへんか、わかる?」 答えられない私に、重ねてS君は言いました。 「Kちゃん(私のこと)のことは、以前からよく知ってるし、彼とのいきさつもいろいろわかってる。 だから、今はそういう関係にならん方がいいと思う。 ほんとは、そうしたいけど、友達でいるほうがいいと思うから」 そういう彼の言葉を、うれしいような、寂しいような複雑な気持ちで聞いてました。 そして最後に・・・・ 「おやすみのキス」 と・・・・。 プリプリの『友達のまま』を聴くと思い出す、切ない思い出。 その後、S君とどうなったか? それは御想像にお任せいたします^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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