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2005.08.19
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カテゴリ:SWEET MEMORIES
『友達のまま』
            作詞:富田京子 作曲:奥居 香

  一度きりの ふざけてたキス
  もう忘れてるでしょう?
  新しい恋見つけても 気づくと逢いたくて

  誰かに話せば きっと笑うけど
  大切な大切な恋なの


学生時代、とても好きだったアマチュアバンドのボーカル、S君。
はじめて彼を見たのは、どこかの学祭のライブでした。
さらさらのストレートヘア、ほっそりした端正な顔立ち、
白いシャツにスリムな黒いレザーパンツ。
いかにもロッカーというルックスに一目惚れ。

そしてそのステージといえば・・・

少しハスキーなアルトで、細っこい癖にめちゃくちゃパワフルなボーカル。
ステージを走り回り、マイクスタンドを蹴飛ばして、大熱唱^^
何より、高音になるほど冴えるわたる、その“声”にK.O.されました。

以来、あちこちのライブハウスのスケジュールを確認しては追っかけの日々。

でもそれは、あくまでスターに憧れるファンにすぎなっかたんですが・・・

憧れと現実の恋は別物、というわけではないですが当時付き合い始めたBFがいて、
その彼にS君のファンであることを話すと、

「あ、Sね、俺のツレやで」とあっさり。

「え~~~~っ!」です。

確かにBFも音楽やってましたが、ジャンルが違う。
ハードロッカーのS君と、ニューウェーブ系の彼との接点が謎でしたが
とりあえず彼を通じて、S君とお友達になれたわけです。

その後いろいろあって、そのBFとは破局。
彼との想い出の店には行けなくなってしまい、別のHR系の店に入り浸るようになっていました。
その店はまた、S君のよく行く店でもあった為、よく顔を合わせました。
彼とのいざこざやら、相談したことも。

そして・・・。

ある日、ちょっとした成り行きで、S君とひとつの部屋で一晩過ごす、という
状況になってしまったんです。
遊びなれたロッカーのS君と、ファンの私・・・お酒も入ってるしとなれば何が起こってもおかしくない?
不安半分、期待半分の私だったんですが、意外にも彼は何もアクション起こさず、
ただ当たり障りのない世間話を繰り返してました。

さて、そうなると今度は
『彼にとって自分は、女としての魅力がない存在なのか?』
という、焦燥感に駆られるわけです。
まったく、身勝手なもんですね^^

そういう心理を読んだのかどうかわかりませんが、
S君が私の目を見つめながら聞きました。

「なんで、なんにもせえへんか、わかる?」

答えられない私に、重ねてS君は言いました。

「Kちゃん(私のこと)のことは、以前からよく知ってるし、彼とのいきさつもいろいろわかってる。
だから、今はそういう関係にならん方がいいと思う。
ほんとは、そうしたいけど、友達でいるほうがいいと思うから」

そういう彼の言葉を、うれしいような、寂しいような複雑な気持ちで聞いてました。

そして最後に・・・・

「おやすみのキス」

と・・・・。



プリプリの『友達のまま』を聴くと思い出す、切ない思い出。

その後、S君とどうなったか?

それは御想像にお任せいたします^^







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Last updated  2005.08.19 22:30:11
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