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カテゴリ:コミック的生活
『輝 夜 姫』 清水 玲子 先月号で終わってしまいましたが、プチコミックで連載していた吉村明美の『あなたがいれば』、 これはかぐや姫の生まれ変わりであるとり子が、過去の罪を償う為に、 昔、ひどい目に会わせた5人の求愛者の生まれ変わりの望みをかなえていくというお話。 そして神の使いである三船(すごいネーミング!)と恋に落ちたとり子は 過去の記憶を取り戻し、自分を支配しようとする月読命と対決し、 見事に自由を手に入れるという結末。 自らの命を懸けて、とり子を護ろうとする三船の愛の強さに感動したり、 人を愛することに依って、とり子のかぐや姫としての高慢で残酷な性格が だんだん変化していく過程が面白くて、読み応えのあるお話でした。 さて、かぐや姫伝説といえば忘れてならないのがこの、清水玲子の『輝夜姫』。 実はまだ21巻までしか読破してないんですが、クローン人間、アポロの月の石、 果ては米国海軍の秘密計画まで絡んできて一大SFスペクタルが展開していきます。 さすが清水玲子、SFロマンを描かせたら右に出る者なし、ですね。 しかもかぐや姫の晶をはじめとして、登場人物が美形ぞろい。 個人的には、英国王室のジュリアン王子のクローンだったミラーが一押し。 そしてこのミラーとNBAのスター選手のクローン、いかついサットンとの絡みが可笑しい。 他にも晶が愛する由は超人的な美しさ(確かにふつうの人間じゃないけど)だし、 中国服のまゆも可愛いし。清水作品の魅力はこの視覚的な美しさとともに SFと神話的なものとの融合するストーリー展開の面白さ、ですね。 『月の子』は人魚と人間の恋をSF的にアレンジ、 『竜の眠る星』では究極のテーマ、ロボットの恋愛が描かれてます。 ドライなイメージになりがちなSFも彼女が描くと切ないラブストーリーになるから不思議。 さて神話的かぐや姫伝説『あなたがいれば』とSF的な『輝夜姫』どちらが お好みでしょうか?もちろんどちらも超お奨め作品です^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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