思いやり
愛するということは自分たちを互いに見つめ合うことではなくていっしょに見ること同じ方向をAIMERCE N'EST POINT NOUS REGARDERL'UN L'AUTREMAIS REGARDERENSEMBLEDANS LA MEME DIRECTIONAntoine de Saint Exupéry「星の王子さま」や「夜間飛行」で有名なサンテグジュペリの言葉だそうです。同じ方向をいっしょにみつめるのが愛すること。カップルが同じ方向を見て進む 力を合わせて二人三脚。確かにそれは大事なことだと思います。なんとなく、同士になっちゃう感じですけど、カップルというのは一番信頼をおける相手でないと成立しないのでしょう。理想はそうですが、現実はどこまで違う環境で育った二人の人間が同じ方向を常に向いて生きていけるのか、それでほんとうに愛を育てていけるのか。不満も出るだろう、不満をぶちまけて喧嘩になるかもしれない、不満を我慢するしかないこともあるかもしれない。風通しのいいカップルになるにはどんなふうに軌道修正をとればいいのか、結局、相手にぶちまけるより、そんな時は自分はどうしたいのか、どうすればいいのか、まず考えてみるのもいいかもしれない。答えがすぐに見つからないとしても。時には互いの違いを受け入れるために互いを見つめなおしてみるのは思いやりに通じるだろう、と。カップルとしてより、まず一人の人間としての思いやりがあれば、救われない状態にあるカップルも救われるようになるかもしれない。たとえ救われず結局別離に向かう二人でも、なんとかなるかもしれない。心の傷をそっとしてあげる思いやり。逆に、思いやりがなければ、カップルはおろか友達にさえなれやしない、と思ったりもするのでした。