南仏キノコ炒め
無農薬で化学肥料も使わない荒れ地で採れた南仏のキノコ。主にフランス東部に影響を与えたとされる1986年のチェルノビルの雲の影響はどうかはわかりません。 さて、「炒める」はフランス語で ソテーです。あれ?どこかで聞いたことがあるなあ、ですね。sauter と書いて ソテー ですね。ピョンピョン飛び跳ねる意味があります。川を飛び越える時や壁を飛び越える時も sauter です。バッタは飛び跳ねる虫なので sauterelle (une, la) [sotʀ εl] そッtrェl2018年5月末南仏にて撮影舌の写真は炒める前のキノコです。茸。草冠に耳。2018年5月末南仏にて撮影茸は russule ベニタケ属の一種だと思います。Russula insignis ? Russule féride ? だとするなら、苦いそうです。なので、これらは別のきのこです。帽子というか傘の部分が鮮やかなオレンジ色のものには猛毒のものもあるそうです。傘の真ん中が特に焦げ茶色に染まっているものも苦く食用にはならないようです。上記の写真のきのこはダメな人もいるかもしれませんが、割といい香りがします。脚の部分は白く、裏側も白いです。ギザギザ線が入った傘の部分はとても壊れやすいです。傘の部分は表は茶色だったり薄茶色だったりです。2018年5月末南仏にて撮影 上記の茸を裏から見た写真です。2018年5月末南仏にて撮影 こちらは別の茸です。lactaire の一種です。これもほのかに食欲をそそるいい香りがします。2018年5月末南仏にて撮影 上記の茸を裏から見た写真です。2018年5月末南仏にて撮影左側はこれから炒める茸です。どれも虫に食われておらず助かりました。右側はまた荒れ地に振りまきます。また生えることをかすかに期待して。茸の玉子焼きもいけます。ローヌ・アルプ地方の有機卵です。1994年から有機の玉子を出荷しているようです。フランス語きのこ champignon (un, le)きのこを炒めました。J'ai fait sauter des champignons.にんにく ail にんにく de l'ail ドゥラィュ 部分冠詞の de l' で量としてのにんにくを示します。オリーブオイルとにんにくで茸を炒めました。J'ai fait sauter des champignons avec un filet d'huile d'olive et de l'ail.バターで炒めてもおいしいです。冒頭にも書きましたが、無農薬で化学肥料も使わない荒れ地で採れた南仏のキノコ。主にフランス東部に影響を与えたとされる1986年のチェルノビルの雲の影響はどうかはわかりません。 2016年にフランスの独立系の放射能汚染研究所クリラッド Criirqd は、ローヌ・アルプ地方で採れたきのこの放射能汚染残留度を計測していました。ローヌ・アルプ地方で採れたきのこにはセシウム137が計測され、とりわけ一部のきのこには乾燥キノコ1キログラムにつき1000ベクレルのセシウム137が残留していたそうです。特にボレバイ bolet bai は乾燥キノコ1キログラム茸につき3000ベクレルのセシウム137が計測されたそうです。ヨーロッパではセシウム137は1キログラムにつき500ベクレルまでは大丈夫とされています。2011年6月には静岡産の緑茶が162キログラム、フランスのロワシー空港で税関止めとなりました。理由は 競争・消費・詐欺防止総局 (Directopn générale de la concurence, de la consommation des fraudes) が1キログラムにつき1038ベクレルのセシウム137を計測したからです。 ま、なんだかんだ言っても、2013年頃だったかその前の年だったか、エックス Ain-en-Provence のお茶屋さんでフランス人の50代ぐらいの女性客が「お茶はね、日本の緑茶が一番おいしいのよ」と店員さんに笑顔で何度も言っていました。内心、嬉しかったですよ。 私も姉が送ってくれる静岡茶おいしく味わっています。農薬に関しては日本の緑茶はインドや中国産に比べると少ないそうです。さて、このフランスの独立系の放射能汚染研究所クリラッド Criirqd 研究所の人によると、放射能汚染は30年前のチェルノビルのみでなく、1950年ー1960年の核実験の影響もあるそうです。南仏でも何年か前にあのチェルノビル事故後、甲状腺がんにかかった人の話しをきいたことがありますが、南仏2018年、どうなんでしょうか。2010年頃から毎年、南仏のこの荒れ地で採れた茸を食べています。放射線汚染の懸念はさておいて、茸には毒キノコや死を招く種類もあるので、要注意です。