セイヨウタマゴタケを見つけて食べたわ、南仏で。
今日は10月4日、南仏の田舎です。ナラ林のような荒れ地の庭を歩いたら、オレンジの傘と黄色い脚をしたキノコを発見。9月末に一度雨が降り、その後はボレというおいしいキノコも見つけました。その後、またしばらく晴天続きでした。が、二日ほど前に夜中に大雨の嵐。その後に生えたきのこではないか。まさに雨の恵みがもたらしたもの。ああ、なんだか写真ぶれていますね。もう日が暮れかけて自動フラッシュで撮った写真です。さて、傘がオレンジ色のきのこ。ぱっと見ると、断然、毒キノコっぽいです。写真ではわかりにくいですが、脚も見事に黄色っぽい。去年見つけたものは傘が直径12センチほどの大きなもので、遠くから鮮やかなオレンジ色がまるで「見つけて」と催促しているようでした。食べたかどうかの記憶が曖昧で家に戻り、ネットで調べました。ああ、そうでした、フランス語で、Oronge, もしくは シーザーのテングタケ l'amanite des César などと呼ばれているきのこでした。César シーザーもしくはジュリアス・シーザーのことですね。キノコの中でも特に美しくおいしい種類だそうです。フランスではキノコの中の王さまとか、le roi des champignons神秘のキノコとかいろいろ形容されているようです。l'amanite はテングタケのことですが、中には毒性の高いものもあるので、必ず再確認が必要です。特にこの西洋タマゴタケに似たもので、傘に白いイボがあり、脚の部分が白いものは命にかかわります。よく、子供の絵本にかわいらしく描かれるベニテングタケですね、なんと犯罪の匂いがする強力な毒キノコだったんですね。今回見つけた西洋タマゴタケは一番大きいものは傘の直径が約8センチくらい。中を開いてみましたが、虫一つ食わず、きれいな状態。フランスでも、結構珍しいのだそうで、地中海地域などで見つかる、とあるので、まあ、南仏のナラ林などで見つかる可能性が高いようです。さっそく、キノコの傘についていた土などを払うと、キレイなものです。全く虫にも食われていませんでした。水洗いなしそのまま細かくちぎって、オリーブオイルとニンニクを合わせて、茹でたジャガイモなどと炒めて食しました。香り豊かで美味しかったです。そんなわけで、つい、セイヨウタマゴタケを見つけて食べたわ、南仏で。なんて自慢したい気分になった次第です。日本でもどの地域かわかりませんが、行くところに行けば、採れるみたいですね。南仏のように日照時間の多い場所で、雨が降ったあとなんかが狙いかも知れません。また石灰を多く含む土壌も大事な要素なのだそうです。フランスの料理の記事には、なんと、あのユズとも味が合う、などと書いてありました。ほかの記事では、小さな若い oronge きのこは、生で食べても大丈夫だと書いてありました。生で食べて美味なキノコとしても通には知られていたようです。oronge の名前は、プロヴォンス語の方言 ouronjo が由来だそうです。Oronge ou l'manite des césar 2019年10月4日 南仏