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カテゴリ:教育
☆ 2007年 セゴレン・ロワヤル
1953年9月22日生まれのフランス人。 8人姉妹?兄弟の4番目?ヴォ-ジュ出身らしい。社会党のブルジョワと、皮肉られることも。 本人は否定している。 今のところ、個人的には、かつての女性政治家マダム・クレッソンより好感度あり。 マダム・クレッソンは、なぜか私は愛せなかった。 日本人はマッチ箱に住んでいる、と口走ってしまったから、か。 配偶者がプジョーの人で、日本車の売れ行きに嫉妬していたから、らしい。 あの発言の後で、フランスの日本人は気分を害し、日本大使館が、反仏感情を懸念したのか、 マダム・クレッソンを招待して日本をもっと理解してもらおうと工面したことがあったとか 聞いたことがある。 さて、ロワヤル女史。女性大統領候補。環境問題にも一応関心を示し、 また移民問題の多いフランスを統一し、ヨーロッパの1つの国として 持っていきたい方針を述べる。 どの国からの出身者であろうと、フランス人はフランス人、と いろんな背景の若者の指示を得る内容のことを演説。 中小企業の雇用問題も、新たに若者を雇用する場合は、半年、国が給与を肩代わり する政策を提案した。 ある中小企業の社長は、経験のない若者の雇用に不安がある、という。 大企業なら、ともかく、小さな会社には一人一人の即戦力が 会社の存続問題につながるのである、と。 それが、国が半年分の給与を肩代わりしてくれた、としても、である。 かつて、若者の雇用促進を狙って、BTSと呼ばれる資格保持者の若者を雇用した場合、 給与を安くできる政策が実施されたことがあった。 これに対して、真面目に勉強してきたフランスの若者は腹を立てた。 BTSの資格の格下げにつながってしまう政策だったからである。 で、今はもうあの政策も消えてしまったのではないだろうか。 若者の雇用問題と社員教育かあ。 何にでも感心を示す若者のエネルギーをプラスに運び、 また将来に向けてのプライドを育てながら、社員に育てていくには、 その会社にすでにいる先輩となる人が、いじめられていないことが大切だろう、と 思うけれど、現実は出世欲の餌食にされて、意外に悲惨だったりして。 年功序列にそっていくわけではないが、年齢のある人に対して、たとえ役職について いなくても、それは、その人の人間性には何の関係もないものであるから、 敬意の念を示す会社の雰囲気というものが必要ではないだろうか。 若者が年齢のかなり上の同僚にかなりぞんざいな話し方をしているのを見たことがあるが、 見ていて、ぞっとしたものだった。 さて、ロワヤル女史。 ひとつ、気になったのは、学校の先生に、時間外で落ちこぼれの生徒に教える場合、 その時間分支給する政策案を持ち出したこと。一見ありがたそうなお話? 学校の先生に、そんな余裕があるわけない。 毎日、20名から40名からのワイワイがやがやの生徒たちに囲まれ、 それだけでもえらく疲れそうなのに、 先生は、クラス外では、各クラスの準備を陰で黙々としなくてはいけない。 テスト準備、添削、など。 だから、一日の仕事が終わったら、たいがい先生たちはへとへとのはず。 しかも、学校によっては、生徒の暴力事件が発生するようなところもあり、 親から罵倒を受ける先生もいる、とか、大変である。 それよりも、クラスの人数を減らし、先生の数を思いっきり増加する方針を パンと出した方がいい。と、思うが、どうでしょう。 各クラスがせめて、8人くらいが、ほんとうは限度じゃないか、と思うのだけど。 ともかく、先生が補えないところで、塾というものが発生するのではないだろうか。 親の教育への認識が高い家庭、あるいは、夫婦共働きで、こどもの勉強を家庭で見れない という理由で、塾に通わせてもらえる中高校生はある意味ラッキーかも知れない。 (ただ、生徒によっては、塾に通わずとも、できてしまう場合が多々ある。 結局、生徒の予習復習時の練習問題の量や、授業中の真面目度にすべてかかってくるのだ。 塾で、できる最大のことは、そういう癖を生徒につけてもらうことかも知れない。 もちろん、何かを理解してもらえるように、先生の工夫で、ぽんと わかってしまうこともあるだろうけれど、最終的には練習量だと思う) で、ロワヤル女史は、そういう社会階層の格差を生み出してしまう塾、 また安く使われてしまう塾の講師の待遇の悪さにも反対である。 もちろん、そこで、学校の先生の数が増え、クラスが増え、 各クラスの生徒数が10人以下になれば、今よりずっと行き届いたレベルで、 生徒の能力を伸ばすことにつながるのかも知れない。 でも、そういう話は、具体的には出てこなかったような気がする。 誰が大統領になるのかなあ。 それぞれの社会層のそれぞれの不安や願いが反映されるフランスの大統領選。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 16, 2017 08:16:43 PM
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