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カテゴリ:健康
☆北フランスから。
木曜日は、今度新しく登録予定の別の家庭教師派遣会社のパリ事務所から電話が入った。 この派遣会社に登録する際、政府発行の、無犯罪証明書が必要になるので、「ナントの勅令」で有名なナント地方の政府に必要書類を2週間前に送っていたが、まだパリ事務所に届いてこない、という。書類は2週間以上も前に送り、直接、パリ事務所に届くように依頼の手配をした、と話したら、それではもうしばらく待ちます、とのことだった。 生徒の方は、まだほかの家庭教師を見つけていないらしいが、見つかり次第、ほかの家庭教師を派遣することになりますが、よろしいでしょうか、と聞かれたが、よろしい、に決まっている。 とりあえず、無犯罪証明書の件を再度、インターネットで調べたら、通常2週間ぐらいで送付されるらしいが、最高一ヶ月は待たない、と直接聞くことはできないみたい。しかも、電話連絡は受け付けていない。と、言うわけで駄目もとで、電子メールを出した。 返事は、来ないだろうと思っていたが、再度、詳しく名前やら住所を電子メールで送って、とのこと。明日、返事、来るかなあ。 私、昔、私服警官の一人を泥棒と間違えて、警官を足で蹴ったことがある。 私服警官たちは、タバコも吸えない私がマリファナを保持している、とか誰か違う中国人と勘違いしたのだろうか。今、思えば、目の前のアパートの住人がバルコニーで花に水やりをしているアジア人の私を麻薬栽培者と勘違いし、警察を呼んだ可能性がある。 小さなひまわりの花を見て、これは、けしの花だろう、とかとんでもないことさえ言った。あの可愛いひまわりを椅子の上に描いたりした私。けしの花? あの時は、私は私で、彼らを最初、アパートに押し寄せた泥棒だと思い込み、女性警官の一人に銃を額につきつけられた時は、あ~殺される、ならば、ただで死んでたまるか、と大音響で叫びまくった。まさに、誰か警察を呼んで、とばかりに。 その後、女性警官は警官証明書を私に見せたので、一旦、気を静めたが、手に手錠をかけられそうになり、ふざけないでよ、と、こいつら、偽者の警官でしょ、と命知らずにも男の私服警官に足蹴りをくらわし。そして、車に乗せられた。車に乗っていても、まだ、こいつら、きっと贋物、私は悪い奴らに誘拐されているんだ、と、警官たちに、しゃべりまくる。 どこに連れて行く気?ほんとうは警官なんかじゃないでしょ? わざとうるさく喋る。すると、こんなに喋る日本人は見たことないよ、だまれ、と足蹴りをくらわしてしまったカーリーヘアの私服警官がパシッと一言。 ある意味、おかげさまで?本物の警官だったので、ちゃんと?パリのシテ島の警察に連れていかれ、落ち着いてみれば、足蹴りを差し上げてしまった結構ハンサムなお兄さん警官に事情聴取を受け、彼はタイプで私のいうことを打ち込んでいた。 パリ大に入学したばかりの私は、頭にきたこと、頭にきたこと。タバコも吸わないし、麻薬なんか興味あるわけないでしょ!今年、バイトしながら、ようやくパリ大に奇跡的に合格して、と話している内に悔し涙さえ出てくる。正直に生きてきて、泥棒をつかまえそうになって、ローカルな新聞にさえ載ったことのある父や、母を思い出して、彼らの娘である私が、マリファナやその他麻薬になんかに興味持ったりするわけないでしょ、と煮えくり返る。 パリに来て最初の頃、フランス人のお友達ができたなあ、と思っていた人たちから、ある日、白い粉を鼻で吸ってごらん、とその昔、実はすすめられたことがあったが、なんか怪しい粉だなあ、何これ?と思いながら、そのコカインの粉を全部、鼻息で飛ばしてしまったことくらいはある。あの時、私に白い粉をすすめた人たちは焦っていた。しばらくして、その人たちとの交際は止めた。優しそうな若者たちでちゃんとした家庭の人たちだったけど、コレクションのナイフを見せ合ったりして、ちょっと危ない道をすれすれに渡っているのかも、と思った。 その後で知ったことだけれども、コカインってね、まず鼻をだめにして、それから、脳内を破壊して、人間をね破壊していくの。怖い麻薬です。 マリファナも純粋なものはタバコよりも害がないので、マリファナ解禁をすすめた国境なき医師団の創設者のクシュナーもとフランスの厚生大臣もいたけれど、危険なのは、マリファナをもっと刺激的にしようと、不純物を混ぜていくことがあり、そうして、徐々に取り返しのつかない麻薬中毒へと人を陥らせることもあるそうだから、やっぱりマリファナなどには近づかない方がいい。懸念があるのは、アムステルダムでは、カフェで簡単にマリファナが法律に触れることなく買えるらしい、ということを何年か前にテレビで報道していたこと。 昔、ドイツ、フランクフルトの駅前で、下半身全裸で目を上に向けて、ビール缶を片手に、完全におかしくなっていた青年を見たことがあった。明らかに麻薬中毒者だった。日本の渋谷の駅でも、変なおじさん、見たことがあったけれど。パリでも、お金持ちのご子息たちが、マリファナでぼんやりとかたまっているのを見たことがあった。最近でも、パリ市内のお金持ちのご子息たちの中には、親から、ありとあらゆるブランド物が欲しいだけ買えるお小遣いをもらいながら、週末に、多忙な親に相手にもされずに、麻薬に落ちていくケースが結構多い、という新聞記事を読んだこともある。 結局、寂しいから、お金よりも愛情がほしい、かまってほしいからか。 それにしても、麻薬犯罪者をつかまえるために、銃をしのばせて、命をはって仕事をしている人に、足蹴りなんかして悪かったなあ、と心の中で思っている、これでも。 あの時、あまりにも実はショックで、ごめんね、と一言、あの私服警官に言えなかったのが、今でもちょっぴり悔しい。私服の女性警官も、命をはって大変だなあ、と。 なんか、腕を見せろ、とかも言われて、見せたけど、ヘロインの注射の痕跡がないか、とか調べるためだったんですね。ありません。当然。 パリで麻薬犯罪にかかわる若い私服警官たちの中には、彼ら自身が、一時、麻薬中毒者だったこともあるそうだ。 しかし、もし、彼らが銃をもった本物の泥棒たちで、私があのように抵抗なんかしていたら、私、今、生きていないでしょうね。でも、銃を持っている時点で、抵抗してもしなくても、命はなかっただろうなあ。 そんなことを思いだしながら、無犯罪証明書を待つ私である。 因みに、無犯罪証明書は、フランスでは、le casier judiciaire です。 ロマンティック・ケネディ 今日もあなたにとって 素敵な一日でありますように。 lots of love 人気blogランキングへ ありがとう!Have a nice day ! A+ ! Vineusement vôtre. よろしければ、ぽちっとプレスを。 ○ 劇団 無=魂の 「桜」 公演 2007年5月17日~20日 東京 六本木アトリエ・フォンテーヌにて! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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September 25, 2020 06:51:23 AM
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