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April 23, 2007
カテゴリ：France
☆北フランスから。 日曜日のフランスは、大統領選挙だった。83,8％の投票率。 今夜は、第一線では、右翼のサッコジー氏と左翼のロワヤル女史が 案の定 第一線を通過した。 この二人は、何かと、テレビに映ってきた人だった。 まあね、フランス、もし、サッコジー氏が大統領になれば、 シラク時代とたいして変わらないか、一種の警察国家になるか。 移民問題では、より厳しい取締りがされ、暴動がどこかでまた 起こるかもしれない。でも、サッコジー氏のお父さんもハンガリー出身 の移民。つまり、彼自身、移民だった。 フランス語を話さない移民には、フランス国籍は与えません、と言うが、 確かに、いざという時に、「労働契約書」も読めず、騙されてしまう移民が 増えては困る。 私も、ある意味、移民なわけで、すでにサッコジー氏の政治のお陰で 法律が変わり、おととしならもらえた１０年の滞在許可証が、昨年は もらえなかった。今年は、どうなるんでしょうねえ。 ただ、移民に対する法律が厳しくなるのもわからないではないのだ。 なにしろ、一夫多妻の慣習のあるアフリカや中近東から、４,５人の 奥さんを連れてフランスにやってくる移民もいるのだから。 でも、自国の戦争におびえてくる移民も中にはいるわけで、 自分の国が家族や自分を滅ぼそうとしているなら、なんとか生きようと 居場所を求めて、違う国へとさ迷ってくる人々に、自分の国へ 戻れ、と言うのは、「自滅しろ。」というのも同じことだ。 日本はどうなんだろう。漫画の世界では、黒い肌の子供も 金髪の子供も出てくる日本のマンガ。漫画の国の登場人物は フランスにいると、ごくごく当たり前の日常の世界である。 が、日本では、今でも、青い目の人が、夜遅く、居酒屋から 酔っ払って帰宅中に、警察に呼び止められることがあるのだろうか。 いわゆる白い肌の欧米人は、日本では永遠に「外人」扱いされ、 どう逆立ちしても、「日本人」としては扱われない、と日本に いたことのある知り合いたちは話していた。 「日本人」のアイデンティティって何だろう？ 仕事をして、日本語を話して、日本語のニュースを聞いて、 日本語で法律文書を理解し、税金を払ったら、「日本人」、 それでいいんじゃないだろうか。 さて、フランスの大統領選挙に話を戻すと、 ロワヤル女史が大統領になれば、ミッテラン時代に戻るか。 教育、文化の保護、環境の保護はそれなりに期待はできるだろう。 サッコジー氏は、もと弁護士。 ロワヤル女史は、高級官僚養成高等機関とされるENA エナ を卒業した人。 バイュ氏は三番目だった。 候補者は１２人いた。中には、狩人の免許をもっと簡単に しよう、と訴えた人も二人いた。 もし、私がフランス人だったら、１２人の候補者の中から 誰に投票したかなあ。 極左翼のオリヴィエ・ブザンスノ氏の発言を読み直した後、 再度、他の候補者の、特にサッコジー氏、ル・ペン氏、 ド・ヴィリエ氏などの発言を読むと、彼らの「フランス観」は なんか古臭い、とついそんな印象を持ってしまった。 なんでだろう？ オリヴィエ・ブザンスノ氏は、郵便局員で、手取りで 月収１４００ユーロを得ている。大体、２０万円前後。 彼は、移民に投票権を与え、ホモセクシャルの結婚を 認め、労働時間を週３２時間にし、手取りをもっと増やし、 最低賃金を上げること、軍事費用を減額し、原子爆弾の壊滅、 公共の移動・運送手段を汚染しない方法に変えること、 教育と文化、社会的に現在、底辺にいる人たちの生活レベルを 援助するための機関の設置などなど、いたって、「平和主義」 「人間主義」を第一に訴えている。 女性が家庭で受ける暴力を壊滅するための政策も提案している。 候補者の中では、３５歳ぐらいで、一番若い。 彼の「フランス」に何か「フランス」を越えた美しい願いを感じた。 さて、４８歳、二人の子供の母親、医者のドミニック・ヴォワネ女史は、 「緑の党」、環境保護を訴えてきた党の人なので、当然、軍事費用より、 環境、教育、文化第一。彼女も、家庭暴力の被害者になる女性を保護 することを訴えている。また、環境保護やお年寄りに関するサービスや 仕事を増やす政策を提唱していた。 失業率の問題に関しても、今の時代の、誰もが必要としている仕事を 提案できる人だ。 彼女は、一見、ヒステリックな印象があるので、外見だけにこだわる人は それだけで見向きもしなかっただろう。が、彼女の政策案は、 経済面でも意外に具体性があった。 私なら、彼女に投票しただろう、と思う。 でも、サッコジー氏とロワヤル女史のどちらかを選べ、と言われたら？ サッコジー氏の方が個人的には、現実に足をおろしているような気がする。 また、非行少年たちが便乗した暴動は起こるかも知れないけれど。 ロワヤル女史は、どこまで、準備ができているのかなあ、と不安がある。 でも、ロワヤル女史をサポートする人の中にヴォワネ女史がいるからなあ。 ２週間後かあ。どうなりますか。 ロズモンドの英仏ミニレッスン Pure16 原作の絵を一枚、フランスから直送でどうぞ。 オンラインギャラリー ART16  ロマンティック・ケネディ 今日もあなたにとって 素敵な一日でありますように。 lots of love  人気blogランキングへ ありがとう！Have a nice day ! A+ ! Vineusement vôtre. よろしければ、ぽちっとプレスを。  このバナー、どう思います？ ↓  環境ショップ コヒタセロイ ○ 劇団 無＝魂の 「桜」 公演 2007年5月17日～20日 東京 六本木アトリエ・フォンテーヌにて！  Bon Voyage ! 確かに衝動買いはなくなる。  ゴールデン セレブレーション 3,675 円  ピエール ドゥ ロンサール 2,730 円  レオナルド ダ ヴィンチ 2,730 円 無農薬 木酢液スプレー500ml 627 円 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
April 23, 2007 05:53:36 AM
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