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カテゴリ:France
最近、主人が列車の中で見つけたフランス語の新聞記事で、
ソフィ・キンセラ Sophie Kinsellaという若いイギリス人 女性の紹介があった。 彼女もショッピング道楽をテーマに 本を書いて、今度彼女の本が映画化される、と言う。 この人が、インタビューで、ショッピング王道に関する 物語を書くきっかけは何、と聞かれて、 「一番、面白いと思うのは、クレジットカードの ものすごい額の請求書を目の前にして、 何をこんなに買ったかしらと、まるでさっぱり記憶に ないことなの。ショッピングをする時って何か笑える 状況があるとも思うし。 それにショッピング みんな好きでしょう。何を買ったか、女友達とお喋り したりするのも。」 Ce qui m’a inspirée le plus, c’est quand on se retrouve avec une grosse facture de carte de crédit et qu’on ne se rappelle plus vraiment pas avoir acheté toutes ces choses. J’ai trouvé qu’il y avait une situation comique dans le shopping. Et on aime toutes faire du shopping et en parler avec des copines. 確かに、そう。 買い物をしていると、 自分のお財布の中身も時間もつい忘れてしまう。 目の前にある素晴らしい商品 が、なぜ自分の物ではないか、と不思議にさえ思えてくる。 特にプレゼンテーションが素晴らしいと、何か自尊心さえ くすぐられてしまう。 高級ブティックには、そういう空気がある。 すべて至れり付くせりの空気。 王女様になったような快感。 その場のその高級な空気を手に入れて、自分の物にしたい、 という心理。 が、ショッピングの後の請求書、確かに予想もしなかった 金額が飛んでしまうことがあり、暗く絶望に満ちた月末を 過ごすはめになる。 仮に東京の女性の一人暮らしで、給料が20万円だとして、 家賃7万、車のローン5万、パソコンのローン1万、貯金1万、 生命保険??などなどを考えたら、とても新品のブランド 品を購入する余裕などはないはずである。 食費、化粧品、衣服さえぎりぎりの世界ではないだろうか。 東京に暮らしている人なら、そんなに車も必要でないかも 知れないけれど。 少なくとも、借金を抱えている人よりも、堅実に地道に 生きている人のほうが格好いい、と思う。 でも、なんだか特に男性に多いような気がするけれど、 これは日本もフランスもよその国でも、時々、どうして 男たちって町の歩道に捨ててあるような物を拾ってきて 大事にしているんだろうって。 頼むから、捨てて!って思う。 日本人の亡き父も、パリのアトリエのアルメニア人の先生も、 フランス人の主人も、アメリカ人の英語の先生も、 みんな、平気で落ちているものを拾って、使うならまだまし、 でもいつか使おうと大事に?持っていた。 あ、うちの息子もまだ10歳くらいの時になんか拾って 持っていたことがあった!!! 「堅実で地道を」通り越しているような気がする... しかし、確かに、伴侶にするなら、借金にまみれた男性よりは、 ケチなくらいの人が安心ではある。 100万円のお買い物をしたいとなると、2年間の貯金 でも毎月4万円+6万円。 20代なら、これだけの金額は、語学や資格、国内 海外旅行などの自己投資に費やしたい。 一度、身に着けた能力はそうそう消えないが、長く 着込むためにいい物をと思って仮にジャケットに ?万円つぎ込んでも、なんだかんだ言って、 2,3年すれば、また違うのを買い込んでしまう はめになるのが落ちだからである。 痛快!知的生活のすすめ こういう本は若い人にどんどん読んで欲しい。 そういえば、中学生の時、よく授業中におばあちゃんの 話や飛行機の話をして脱線する英語の先生がいた。 当時、若干24歳。 でも、落ち着いていて大好きな先生だった。 一度、生徒から「先生、授業を進めてください」と 言われることもあったが、私はあの先生に中学3年間で 文法の基礎はほとんど習った、と思っている。 中一の時には、単語調べの予習をしているか、 ちゃんとテキストの復習をしているか、 生徒全員のノートを毎回チェックしてくださっていた。 その先生が、ある日、買い物の話をしていらした。 「僕は昔から、欲しい物があると、一週間ほんとに 欲しいのか考えてから買うことにしている。一週間 立ってもまだ欲しいと思うなら、ほんとうに欲しい んだろうと。でも、たいがいは一週間も立つと興味 がなくなる物が多い」 その話を聞いてから、自分も、なるべくそのように することにしている。 それでも、社会人になってから、やっぱり暗い月末を 迎えたことは何度もある。 節約のために中古品を購入するのは賢いと思う。 ただ、中古品は必ずお塩や水晶で清めてから使いたい。 昔、パリの古着に霊がついていると霊能者が話していたことがあって、 中古品はこわいかも、と思うようになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 5, 2017 12:08:09 AM
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