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カテゴリ:France
去る日曜日、フランスのデザイナー、イヴ・サン・ローラン
が脳腫瘍のために71歳で亡くなりました。 昨日の木曜日にパリ市内の教会で告別式が行われ、 著名人が多数最後のお別れを伝えるために現れ その様子がニュースで流れました。 女性雑誌「エル」で活躍した元トップモデルで現在 フランス大統領夫人及び歌手のカーラ・ブルーニも 夫婦で同席、長年の友人で女優のカトリーヌ・ドヌーヴ の姿など映っていました。 71歳なんて、まだ若いですよね。 昔、90年代の初期かなあ、真面目なやや右寄りといわれる 新聞フィガロに、サン・ローランのインタビュー記事が 載っていて、自分は昔からホモで学校で馬鹿にされ、 いつかはみんなを見返してやる、と思ったことなど 書いてありました。彼の場合は、「いつか見返してやる。」 という気持ちがプラスにつながったから良かったのですね。 夕べ遅く、テレビで16歳未満禁止ドキュメント番組で アメリカの連続殺人犯人二人を心理学者がインタビューして いる番組がありました。 二人とも、親の愛を感じることのない幼少期を 過ごしたようでした。 親の愛はどんなに不器用でもいいから、子供に 伝えなくてはいけない、と思うドキュメントでした。 子供が嘘をついたら怒っても、厳しいだけでは 育たない。甘やかし過ぎてもいけないし。 この辺のバランスが難しい。 思うに花や猫や犬を育てることが出来るなら、 同じように子供に接することもできるのではないか、 と思う。 猫や犬は断りもなしに触れられるのを嫌うそうです。 猫や犬は叩かれると侮辱と感じ、著しく自尊心を 傷つけられるそうです。 しかる時は、現場をつかまえて、体に触れず、近くで 空のペットボトルを床にたたきつけて音で驚かせて しかるといいのだそうです。 そして、何か成功したら、褒め称える。 でも、難しい。頭でそうわかっていても、人間は もう少し複雑。親だけでなく、子供を青少年を 取り巻く環境が多様すぎる。 善悪を教えてくれるのは最初に自分を愛してくれる 親です。でも、ありあまるお小遣いを与えるのが 親の愛ではない。 子供は親に一人の人間として認められる機会を 瞬間瞬間感じて育つことで自尊心を築いていく のかもしれない。 パリ16区のお金持ちの息子達が週末若者だけで 集まって麻薬に溺れている実態を書いた記事を 読んだことがあります。 週末、親は仕事でいないので、疎外感を感じた 子供達はお金があまっているので、麻薬を買い、 はめをはずして行きます。ほかの普通の苦学生 が見たら、服も車もすべて何でも持っているよ うなうらやましい環境にいる子供たちが退廃的 な生活に耽る。そのお金で英会話教室やピアノ や空手やいろいを習えば良いのに、とか 思うけれど、。 しかし、親に愛されていない、と感じる子供 がみんな道をはずしていくのだろうか。 親に愛されていなくても、自分で自分を 教育しよう、と思う子供も中にはいるのでは ないか。 30代を迎えるある男性がホモの父親を否定 する。親がまともじゃないから、自分は いつまでもまともな仕事が見つからない、と 親を非難する。 親を非難しているのは、親離れしていないから ではないだろうか。 親を非難するのは自分を正当化したい心理から くるのだろうか。 自分で這い上がろうとする気力、自己啓発、 常に学ぶ気持ちは大切だと思う。 一方、14歳の時に親の会社が倒産、中卒で 仕事をしながら、大学検定を通信で学び、 慶応大学経済学部まで入り、その後、立派な 社会人になった人の話を日本にいた時 読んだこともある。 une tumeur au cerveau 脳腫瘍. un cancer incurable, 不治の癌 (http://www.cyberpresse.ca/article/20080604/CPACTUEL/80604023/6690/CPACTUEL07) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 19, 2020 05:34:27 PM
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