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カテゴリ:環境保護
ノルマンディにいた時はエコロジストたちが 地球温暖化でミツバチの減少が危ぶまれ、 このままだとミツバチが消え、 ミツバチが消えると農作物も消え、人間も消えていく、と いう説明をする講義を聞いたことがある。 ノルマンディのジヴェルニィ付近の森の近くや、 また村々のあちこちには見事な花畑があった。 それはミツバチに生き延びてほしいとの願いから生まれた花畑だと 地元の人から聞いたことがある。 Artiste Peintre E.M. またノルマンディのさらに北の海近く、とはいっても 結構内陸に入るが、そこは緑豊かなちょっぴり平坦なメルヘンチックな風景が延々と続く。 行った時は確か春先で、青々とした土手には沢山の小さな花が咲いていた。 まるで夢の中に出てきそうな愛らしい風景の中に続く細い田舎道を走って 蜂蜜を作って販売している人のおうちまで行ったことがある。 お家はちゃんとした中々立派なお家で、みなさん朗らかで親切だった。 さて、携帯電話やパソコンのWIFIはミツバチの波長を狂わせ、 ミツバチの命を奪いかねないのでは、と懸念する記事をフランス語で 読んだりすることがある。 そんな時になんとパリ市内のビルディングの屋上で その建物にオフィスを構える企業の許可を得て、 ミツバチを飼育している人のドキュメントをみた。 ちゃんと蜂蜜が採れているらしい。 しかも、パリの蜂蜜には若干の排気ガスのなごりが あるものの量的には少なく健康には何の害ももたらしはしない、と 研究者が実験結果を語る。 同じ研究者は中国産の蜂蜜にはカビのあとなどがあるようで、 これは古い樽か何かを使用したからか衛生面での不安がある、 とも語っていた。 パリ市内。車の往来は激しく、今や、携帯電話も普及し、 パソコンもWIFIが普通である。そんなパリ市内でミツバチを飼育し、 蜂蜜を採っている、と聞いた時、それは可能なのか、 じゃあ自分の読んだあの記事は何なんだとちょっぴり嫉妬も覚えた。 自分たちは南仏の田舎に住みながら、ミツバチを飼っていない。 最初、主人はここに引っ越してきた時、飼おうと思った。 自分たちが食べれる分だけとれればいいなあ、と。 が、いろいろ法律を調べると、隣近所に迷惑がかからない距離に 設置義務があり、仮に近所の人が刺されてしまうと損害賠償が 生じるらしい。中々面倒である。 ほとんど荒地のような敷地はちょっぴり広いがそれでも 隣近所に家があれば、こういう問題がおきてしまった場合は 面倒そうである。 家から車で何分か走ると、ブドウ畑などの合間に広がる荒地に 時々ミツバチの箱が見えたりする。 その辺りには家は建っていないので問題はないのだろう。 南仏にはアカシアの花が咲き誇る場所がある。 自宅の荒地の一部にもアカシアの木があり、今年、種が落ちて、 何本か芽を出し、育っているアカシアもある。 アカシアの蜂蜜は南仏でも採れるのだろう、と思っていたが、 なんとミツバチたちは実はスイス国境のもっとアカシアが みっしりと茂る場所まで移動し、そのミツバチたちの飼育業者も 実はミツバチたちにくっついて出張するそうである。 そうでもしないと生活していけないから蜂蜜業者も大変である、 と思う。 蜂蜜はちなみに純粋なものは怪我や火傷をした時に塗るお薬と しても使われるそうである。 ちなみに私はラベンダーの蜂蜜が一番好き。あまり匂いがきつくなくて 味もくせがなくて上品。日本は北海道にラベンダー畑があるけれど、 ラベンダーの蜂蜜もとれているのかなあ。 ノルマンディで採れているんだから、北海道でも採れそうな気がする。 それにしても自然は脅威ともなるが、小さな人間がその恵みに 感謝し、利用させてもらえば人間なんとか生きることができる。 早く東北地方、日本全国に幸福な自然の恵みが戻りますように。 親日家のフランス人たちも早くそうなる日をいつも祈っている。 イタリア出身テノール歌手ボッチェリの歌声を聴いて勇気をだしてください。 Canto Della Terra ボッチェリの歌声を聴いてください。 彼女のために生きる マンチェスター出身のバンド ベガジョーBeggar Joe ベガジョーと知られる前のマンチェスターの 時の姿はこちらです。 街角で歌っていた時のベガジョーBeggar Joe 2007年 川下 笑里歌さんの心洗われるハープ演奏 Artiste Peintre E.M. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 12, 2018 04:46:35 PM
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