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カテゴリ:France
知り合いのフランス人女性はパリに行った時
日本の本屋さんで書道の本を購入と見せてくれた。 ひらがなをくずして書いた写真が中に載っていた。 なんて美しい。 彼女は書くことが好きで書道をぜひ始めてみたい、とか。 ちなみに彼女が書くフランス語は美しい。 彼女は鮮やかな色彩の歌舞伎の写真入りの雑誌も 見せてくれた。 自分は、馬鹿正直に、 「小さい頃はテレビに歌舞伎が映るとチャンネルを 変えていた」 ちなみに「玉三郎以外」と。 中学でフランス文学の教鞭をとっていた彼女は 私を慰めるためか、 「まあ、フランスでも作家ラシーヌの『フェードル」』の 作品を小中学生に紹介しても興味を覚える子供は 少ないわね」とため息をついていた。 南仏フランス人の友人カップルは日本の緑茶が大好きで 茶壷から茶碗にいたるまでコレクションし、 御茶ごとに何度でお茶を入れるかまでリストを作り 居間には掛け軸、お刺身もお寿司も大好きで 南仏のおいしい日本レストランを何軒か知っている。 日本の緑茶といえば、埼玉県のお茶の老舗が風評被害で お店を閉じたとニュースで読んで残念だなあ、と。 しかし、あとからお宅のお茶を飲んで癌になった、なんて 告訴されればそれも大変なこと。 今の日本で原子力と放射能の話で信頼できる人の一人に 小出裕章氏がいると思う。人のためになると思い、 原子力の研究と原子力反対を続けて来られた。 本物の学者とはこういう人を言うのではないだろうか。 何か日本には核武装が必要だと話す政治家がいるみたい。 核武装と言うのは、どこかで実際に核実験をしなくてはいけない。 どこでやるつもりなのだろう。 フランスもかつて故ド・ゴール大統領の時代から 故ミッテラン大統領や元シラク大統領の時代まで核実験をしたそうだ。 どうも210回くらいの核実験がすでにアルジェリアのサハラ砂漠や ポリネシアで行われたそうだ。 アルジェリアでは1960年から1966年まで17回、 1966年から1996年までムムロアなど フランス領ポリネシアで193回行われたそうだ。 ポリネシアの核実験の写真など フランス国立健康医学研究所のある一人の研究者が 太平洋の島民たちと核実験の現場近くの島民の健康を 調べ、結果、後者の甲状癌の発生率がほかの島民に 比べ2倍になっていると報告した。 フランス政府はこの研究者の調査結果を無視し、 国際原子力機関の報告結果のほうを取り上げた。 当時の事務局長はスエーデンのブリック氏。 当機関の調査結果は1996年に作成され、 短期的にも長期的にも何らの問題もない、とのことだった。 2009年3月にはようやく一人の政治家で当時国防省の エルベ・ムラン氏が核実験の影響で発生する18の病気を公的に認め、 核実験の被害者はようやく補償を得ることができた。 フランスは原子力発電所がたくさんあって、地元住民は やはり不安を覚えているニュースを見たことがある。 これが他国から爆弾でも落とされてしまうと 一体どういうことになるんだろう、と思ってしまう。 南仏にもある。南仏も地震の危険のある地域がある。 何故、人間たちの手に負えないそんな危険なものを作るんだろう。 1986年のチェルノブイリの放射能を帯びた雲はフランス東部と コルシカ島にその影響を及ぼした。 コルシカ島の医者たちは子供の癌の急増を政府に訴えていたそうだが 政府からは無視され続けたそうだ。 原子力発電はクリーンではない。 放射能汚染物質処理は土中深く埋められると言うが、 地震で地形が動けば、どこにどう動いてしまうかわからない。 また世の中には人為的に地震を起こすトラックのような 物も存在する。また石油を求めて海底深く掘れば それが地震の引き金にもなるそうだ。 しかし、原子力の専門家、研究者は日本にはこれからも 必要だと思う。それは世の中に核武装をしている国があるから。 南仏に Cadaracheという原子力及びその他のエネルギー研究所がある。 日本人の研究者が結構きていたように地元の人から聞いたことがある。 カダラッシュに着たという中国人の若い研究者にも偶然知人宅で会ったことがある。 この研究所のサイトを訪れると 限られた化石燃料(ガス、石油類)資源とオゾン層破壊に面して 原子力は新たな挑戦だと書いてある。 そしてやたら安全性を強調している。 何かそういうお題目が必要なのか、と思う。 こんなお題目がなくても、日本にも世界にも原子力の研究者は 必要だと思う。それはいざ何か問題が起こった時、原子力の 専門家たちの意見が人類を救うことになると思うから。 しかし、生産性のないものは販売もできないので、 経済的には無駄ということになるのだろう。 だから何らかのお題目が必要になるのだろうか。 それでも世の中には地球に似た別の惑星を探す研究も されていたりする。 地球は最終的にいつかは太陽に飲み込まれてしまうから、 そうなる前に別の惑星を探して移動しなくちゃ、と いう長期的展望での研究らしい。 ちなみに、小出裕章氏によれば、化石燃料資源は 実はまだたくさんある、と話しているヴィデオを見た。 確かにオゾン層の破壊を食い止めるために火力発電も二酸化炭素を 出すのでクリーンではないのだろう。 車の排気ガスそのものが健康にいいとは思わない。 オゾン層破壊の主要原因は地球上のありとあらゆる場所から出る 水蒸気だと一般向けのフランスの科学雑誌で読んだことがある。 その時はとても驚いたのでよく覚えている。 水蒸気なんて海からどんどん出ちゃえば太刀打ちできないじゃない、と。 しかし、人為的なフロンガス、二酸化炭素を制限することで オゾン層破壊を少しでも食い止めることができるはずだ、と いうのが主旨で、これまでに人間の手で破壊された環境を 思えば決して無駄ではないとは思う。 今、日本国内で福島県民、またその他、放射能汚染被害区域の 住民を長期的に守ろうとする何か具体的な対策がとられているのだろうか。 特に細胞分裂の激しい子供たちや妊婦を抱える家族を守る何か 対策が取られているのだろうか。 日本に行きたいけれど、行き損なってしまったフランス人たちの ためにも美しい日本、美しい東北に戻りますように。 イタリア出身テノール歌手ボッチェリの歌声を聴いて勇気をだしてください。 Canto Della Terra ボッチェリの歌声を聴いてください。 彼女のために生きる マンチェスター出身のバンド ベガジョーBeggar Joe ベガジョーと知られる前のマンチェスターの 時の姿はこちらです。 街角で歌っていた時のベガジョーBeggar Joe 2007年 川下 笑里歌さんの心洗われるハープ演奏 Artiste Peintre E.M. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 12, 2018 06:35:14 PM
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