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カテゴリ:動物
夫が昔、肉は特に牛肉はもう食べない、と宣言した時、
正直言って毎日の料理をどうしようと悩みました。 幸い、純粋な菜食主義者にいきなりなったわけでもないので 多少は助かったのですが。 卵や魚などは食べますし、人を招待するときは鶏の丸焼きもします。 夏は豚肉ソーセージのバーベキューもします。 しかし、それはほんとうに人を家にお呼びした時だけ。 確かに牛肉は避けています。 普段は卵焼きと野菜中心です。あとはチーズも食べます。 牛乳もよくコーヒーやホットココアに使います。 夜は濃厚な長ネギとジャガイモのスープやかぼちゃのスープに パンだけということもよくあります。 できるなら、納豆ごはんに卵とねぎの刻んだものをぐるぐるかき回したものが 食べたい。大昔、高校生だった3年間の朝食はこれでしたが、 ほんとうにおいしい朝食でした。母の愛情もさることながら、 しかも、手作りのお味噌汁も一緒に。 フランスでももっと手軽に納豆があれば、と思うことがあります。 自然食品店ではフランス製のおいしい豆腐が売られていますが、 一般のスーパーにはまだありません。 インドネシアは納豆に似たテンペや豆腐がよく販売されています。 それにしても徹底して純菜食主義者になるのは難しい、と。 招待先で見事なビーフステーキに赤ワインと出されることもあります。 この時ばかりは例外的に夫も食べました。 前回のブログで夫は一切食べないと書きましたが、例外はありました。 かつて夫が菜食宣言をしたその後も特に私に強要はしませんでした。 これには助かりました。これは大事です。強要しないこと。 外食で私がステーキを注文しても、思うにある意味、夫は耐えていました。 私はまともに屠殺される牛たちのドキュメントを見たわけではなく 夫の話をちらっと耳にしたのみで、なんとなく量は減らそうと決意しても 完璧に止めようと思ったわけではなかったのです。 今でも完璧な菜食主義者になるのは難しいと思います。 ただ、つながれっぱなしの牛たちを最近直に見て私もショックを ほんとうにずっとつながれっぱなしで 散歩には出してもらえないのだそうです。 ま、ショックを受けたからと言って 即菜食主義者になるわけではないのですが。 鶏肉は相変わらず食べていますし。 思うに人も年とともに段々お肉を食べなくなります。 たぶん、それもあって、自分もできるだけ肉類を好んで 食べるのは避けようと本能的に思っているだけのことかもしれません。 さてフランスでは牛たちはよく放牧されていますが、 チーズの産地では連なる小山がすべて 牛たちの放牧場となっている風景にはさすがに驚かされます。 これらの牛たちはまだ幸せな牛たちなのか。 しかしフランスでも、牛が殺される時は麻酔を受けてもたいして 効かず生きたままあちこち切られてゆく姿がドキュメントには載って いたそうです。放牧されている牛たちも結局最後には酷い死に目に 合いながらゆくのか、と。 しかも他の牛たちが苦しみながら殺されて死んでゆくのを待つしか ないまま逃げたくても逃げられず並んで待っている。 子牛たちも同様です。 フランスでは猫の餌としてビーフとか豚肉の缶詰が売られていたりしますが、 よく考えれば一体猫が牛や豚を狩できるわけでもないのに不思議な気がします。 かと言ってネズミ缶などが仮にあっても気持ち悪くて私はまず買わないでしょう。 思うに煮干でお味噌汁のだしをとり、まだ塩のない煮干をご飯と混ぜて猫にやる、 これが一番いいような気がします。 子猫ならにんじんをくたくたに塩抜きで煮込んだものがいいそうです。 私も昔は4ヶ月の子猫にはフランスの獣医さんのすすめで 手作りのにんじんピュレを与えていました。 牛を育て生計の糧としている農家のお陰で現代人は石器時代のように 毎日狩りにでなくても、食卓には牛乳や食肉が届きます。 牛や豚の苦しみを最低限度に止めることは人間に与えられた課題なのかもしれません。 腕のいい狩人だったなら動物を苦しめず射止めることができたのではないかと 勝手に想像しながら、それでは何故、 テクノロジーが進んだはずの現代で牛たちは苦しまなくてはいけないのか、と。 さて、最後にまたまた脱線しますが、 フランスでは羊も食べます。 昔のブログのどこかにすでに書いたかもしれませんが、 あるフランス語の児童用の本にある肉屋の男性のお話が載っていて、 肉屋のその人が子羊を裁かなくてはいけない時に悲しみと怒りにまみれて 涙する場面が描かれています。 ちょっと古い本でした。著者の名前は覚えていません。 菜食か肉食か最近ほんとうに考えるようになったのは やっぱり年のせいかも知れません。
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Last updated
February 24, 2015 05:50:42 PM
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