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カテゴリ:花
午後、南仏の小さな山の中を歩いた。紫色の花をつけた野生の花を取ったり、
ロマランの葉やなんかと一緒に森の中の赤土の小道を歩き、 途中で薄紫色の小さな花をたくさんつけたタイムを眺めようと立ち止まった。 この小さな花にやがて蜜蜂がやってきて、タイムの蜂蜜を作るんだなあ。 タイムのはちみつはとりわけ体調を崩した時、風邪を引いた時に良いらしい。 なので、これから花を咲かせるタイムはできるだけそっとしておくのがいいが、。 そんなことを思って眺めていると、手の中に握っていたさきほど摘んだ紫色の花に 小さな蝶々が止まって蜜を吸っている。しばし、動けない状態に。 蝶々は白い羽の端が黄色い。南仏の田舎では時々見かける小さな蝶々。 フランス語で Anthocharis cardamines mâle ou Aurore と呼ばれている蝶々だろうと思う。 ロマランはローズマリーのことです。 摘んだ花の名前は sauge des bois, salvia nemorosa なのだろうか。 フランス語で ail rose と呼ばれる花もすでに花が咲き始めている。 花は薄い桃色で小さな花の集まりでとてもかわいい。 花は摘み取ってサラダに入れると、辛みのあるにんにくの代わりにもなる。 南仏に来てから驚いたのは黄色と薄い黄緑の色をした羽の蝶々をよく見ること。 レモンの蝶々 Le papillon citron と呼ばれているそうだ。 カムフラージュからか丸っこい葉っぱに似ている。 パピヨンフロンべ papillon flambé と呼ばれる白と黒の縞模様の羽に垂れ下がる部分に 小さな青い円を描いた優雅な蝶々も最近少し見かける。 そしてオレガノの小さな薄紫の花が咲くころには超小さな青い蝶を見ることも できるだろう。基本は青いのだけど、時にエメラルド色のものを見ることもある。 ascalaphe と呼ばれるトンボの種類も南仏の野山を歩くとたまに見かける。 鮮やかな明るい黄緑で超高速で飛び回る姿は超ミニドローンのよう。 長いアンテナもつけているので余計そう思えてしまう。 しかし、この種類も虫もそんなに数は多くはないそうだ。 この間は岩陰にそっと入ってゆくエメラルド色のトカゲも見た。 また4月中旬のお天気のいい日に隣人の屋根にとまりかけたやつがしらも見た。 やつがしらはフランス語で huppe fasciée と呼ばれる鳩ほどの大きさの鳥で アフリカから渡ってくるらしい。日本では鳥取県でもみることができるらしいし、 オーストリア大陸にも来るらしい。 ふわふわの冠を載せた美しい鳥。ベージュの羽毛に白と黒の模様が入っている。 このところ、le plantain ル・プロンタンという草を煎じて飲んだりしている。 効用はいろいろあるらしく、花粉症、下痢、炎症を抑えるなどなど、つまり体には良い草らしい。 若い葉っぱはそのままサラダにして食べてもいい。 オオバコの一種。ヘラオオバコなのかな。冠のような花を咲かせる。 花といっても花という感じはしない。 この草を磨り潰して傷口につけるのもいいそうである。 ニオイスミレのハート形の葉っぱも結構サラダにするとおいしい。 ビタミンⅭ、ベータカロチン、など含むそうだ。 ニオイスミレのシロップは軽い便秘の解消や咳止め効果もあるそうだ。 紫色の小さな花も食用になる。 野生のほうれんそうとも呼ばれている。 ただし、球根と種は毒性があるので決して食してはいけない。 最近はヨーロッパナラの木々に薄い緑色の小さなかんざしのような花が咲き誇り、 蜜蜂たちが大忙しである。フランスにはヨーロッパナラの木の蜂蜜もある。 まだ、味わってはいない。 森の木の蜂蜜はちょっと匂いに癖があるので苦手だったが、どうだろう。 最近、南仏でモミの木の蜂蜜を味わった。 練乳ミルクみたいな味でおいしいことこの上なし。 さて、これから今日摘んだロマランの挿し木をしようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 2, 2018 01:07:20 AM
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