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カテゴリ:France
昨日はフランスで上質で高評価を得た有機赤ワインを造る日本国籍のしょうじ ひろふみさんとりえさん夫妻にフランスから通達されたショックな通告について書いた。
ブログの最後に最終的にどうにもならない場合はフランス大統領に恩赦をと書いたが、亡命者でもないし、フランスに子供がいるわけでもないし、これは究極の手段だから、やっぱり無理かな、とは思う。 それで一応、ピレネー・オリエンタル県の日本人夫妻に言い渡された国外退去命令はフランス移民局からの通達であったのだろうか、という疑問が浮かんだ。移民局を通さずに当然そのような通達は不可能だと思うので、まあ、移民局なのだろう。 フランスでは仮に日本国籍の人間がフランス国内で働きながら住むにはどんな滞在許可証がいるのだろうか。自分が知っていることはかなりおおまかに昨日のブログに書いたけれど、それは、しょうじ夫妻の立場には当てはまらない。 それで、https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F16922 というフランス政府公式サイトでちょっと調べてみたら、 パスポートタレントというのがあった。 これは何か高度な技術を持ち、フランスに投資したい、フランスで会社をつくりたい、とかもしくは芸術家である、小説家、舞踊家であるなど実績を伴って証明できる場合。最高で4年間有効、更新可能のパスポートが与えられる。 パスポートタレントの中でも Création d'entreprise という項目がある。 「起業家」のことだろう。 在日フランス大使館が窓口となっているのだろうか。 それとも直接、移民局に申請できるのか。 これって、しょうじ夫妻にあてはまるんじゃないの? フランスでワイン製造業者として15万ユーロもの投資も済んでいる! après avoir investi 100.000 euros...とかaprès 150.000euros d'investissements... 「自己資金を10万ユーロ投資済みとかあるいは銀行からの融資も含めて15万ユーロの投資後」、とフランス語版では読んだが、日本語版ではまだその金額が貯蓄としてある、と書いてあるものもあり、私自身はその辺は詳しくはわからないが、フランス語版の公式な請願書には15万ユーロの投資後とあるのでこちらが正しいのだろう。やっぱり、みんな、こりゃ何とかしないとと、大パニックで焦ってそうなっちゃうんだろう。私も数字間違えたり、日本語もすごかったりしてるし。ご本人のご夫妻は崖から突き落とされたような感じだったに違いない。悪夢よ、早く去れ。彼らを応援するすべての人に福あれ。 この投資金額は大事なポイントだと思う。 何故なら、法律では起業投資に最低3万ユーロを証明しなくてはいけない、 Justificatif d'un investissement d'au moins 30 000 € dans le projet d'entreprise とあるが、これは完璧にクリアしていることになる。 Diplôme Universitaire de Technicien en Oenologie おそらく大学での葡萄酒学のディプロムのほかに農場責任者の技術者資格もお持ちだし、すでに有名なレストランに認められたという実績も出しておられる。一万ボトルは完売もしている。この実績をできるだけ沢山リストにしておくべきである。お客リストも大事である。 何故かというと、このタレントパスポートを取得するには条件として、 最低向こう一年間の滞在予定である場合、 大学でマスターのディプロムを取得もしくは同様のレベルの5年間の職場経験がある場合、 かつフランスにおける起業企画がある場合。 難関は月収がフランスで定められている最低賃金に達していない場合。 Justificatif de ressources supérieures ou égales au Smic pour un temps plein Formulaire cerfa n° 13473*01 2000ユーロも稼いでなくてもよいことになる。 だけど、もし、しょうじ夫妻が最低賃金額を稼いでいないとやや問題。 客にだした請求書をすべてかき集めて月収いくらになっているか。 政府に申請した収益はいくらだったのか。 結婚証明書もいる。 Étranger en France : carte de séjour pluriannuelle - passeport talent Vérifié le 01 janvier 2018 - Direction de l'information légale et administrative (Premier ministre) Si vous êtes étranger (sauf citoyen d'un pays européen ou Algérien) et souhaitez travailler en France plus de 3 mois, vous pouvez bénéficier d'une carte de séjour pluriannuelle passeport talent. Cette carte vous est délivrée dans plusieurs situations, notamment si vous êtes hautement qualifié, souhaitez créer une entreprise ou investir en France, ou si vous êtes artiste. Elle est valable 4 ans maximum et renouvelable. vous avez un diplôme au moins équivalent au master ou 5 années d'expérience professionnelle de niveau comparable, Vous devez demander une carte si la durée de séjour envisagée est d'au moins 1 an. Si la durée de séjour est inférieure à 1 an, un visa de long séjour valant titre de séjour (VL-TS) mention passeport talent suffit. Conditions Vous pouvez obtenir une carte de séjour passeport talent - création d'entreprise - autorise à exercer une activité commerciale si : vous avez un diplôme au moins équivalent au master ou 5 années d'expérience professionnelle de niveau comparable, et justifiez d'un projet réel et sérieux de création d'entreprise (commerciale, artisanale ou industrielle) en France. Démarche Répondez aux questions successives et les réponses s’afficheront automatiquement Pièces à fournir : Votre visa de long séjour Votre passeport (pages relatives à l'état civil, aux dates de validité et aux cachets d'entrée) 1 extrait d'acte de naissance avec filiation ou 1 copie intégrale d'acte de naissance Si vous êtes marié : extrait d'acte de mariage Si vous avez des enfants : extraits d'acte de naissance de vos enfants avec filiation Justificatif de domicile datant de moins de 3 mois 3 photos Diplôme au moins équivalent au master Justificatif de ressources supérieures ou égales au Smic pour un temps plein Formulaire cerfa n° 13473*01 Pièces justificatives permettant d'évaluer le caractère réel et sérieux du projet économique Justificatif d'un investissement d'au moins 30 000 € dans le projet d'entreprise だめかなあ、パスポートタレント。なんか、いけるような気がするんだが。 あとは例えば、フランスに180日以上くらい滞在する人間がフランスで、たとえばフリーランスの翻訳家や画家として行動する場合もフランス政府に登録の義務があることになっているが、収入がないのに登録したことがあだになって社会税など税務局が間違えて請求書を送ってくることもあるから鵜呑みにしてはいけない。税務局からの通達には常に厳重なチェックが必要だ。フリーランスのデザイナーが泣く泣く収入以上の社会保険税を払ってしまった、とネットに書いていたのを読んだことがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 11, 2018 04:15:15 PM
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