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カテゴリ:France
フランス北西部ノルマンディの田舎に約二週間行っていた。
久しぶりに会う夫の弟夫妻や子供たちや馬や猫も元気そうで何よりだった。 夫は、ひいおばあちゃまのお墓に大きな黄色い菊の鉢植えを買ってお墓参りも済ませた。 封鎖が10月30日金曜日から、シンデレラ姫のごとく、木曜日の真夜中零時から再びされると言うことで、どうする?と思いつつ、一応、この万聖節 TOUSSAINT で遠方に墓参りに行く家族も多く、そういう状況をを考慮して土日は比較的緩和されていたらしく、土曜日にノルマンディを去り、途中で一泊し、夕べ南仏に戻った。一応、手書きで移動目的などを書いた紙とマスクは用意した。 ノルマンディはずっと曇り空、小雨、雨風の繰り返しで田舎の地面もじとじと湿っていた。 フランスの中央を超えて、サンエティエンヌあたりから、太陽の南仏の雰囲気が始まった。 この南仏の太陽を少しノルマンディに送りたい、と思うくらい。 最近、フランスのどこかで23歳の青年がイスラムテロとして教会で祈りをあげていた人々を襲った事件が起こったそうで、帰路途中で見かけたソローニュの町だったか、ひっそりした町のひっそりした教会の前を拳銃を携えた二人の若い男女の警官が警備にあたっていた。 23歳のイスラムテロに対して、あるイスラム教徒の女性が憤慨し、フランスは行く先をなくした自分たちを受け入れてくれた国だ、と叫んで彼女に敬意を示すフランス人たちのコメントがたくさんあったようだ。 フランスは確かに亡命者を受け入れてきた国で、言語習得にも寛大な国だと思う。 昔、パリ市内のポンピドーセンターの図書館には、無料で利用できる言語習得のための場所が設けられていた。日本で高価な価格で販売されていそうな教材が、無料で使えるとは、と感動と感謝すら覚えたものだった。芸術家にも寛大だった。どこかのアトリエに通う学生は、美術館には無料で入れたそうだ。 さて、今回も、高速も大いに利用。時速130キロ制限で走行していると、たまにびゅんと横を飛ばしていく車があるのだけど、あれは150キロは絶対に出しているんだろう、と思いつつ。 できるだけ安定した走行車の後ろを選んで走っていた。と、いっても、ほぼ夫が運転していたのだけど。自分は往復で300キロくらいしか走行していない。 ノルマンディ滞在中に、普通の道路で80キロ制限を90キロ出していたようで、フラッシュをたかれてしまったので、近いうちに罰金請求書が来ると思う。前をのんびり走行していた車を追い越した矢先だった。悔しいけれど、人身事故につながらなかったんだから良かったんだ、とあきらめる。 今回の長旅の途中で、高速道路で大破した二台の車を囲む警官たちを見たりもしたので、ほんとうに注意一秒アホ一生である。 ソローニュで一泊させてくれた夫妻と車の話になって、高速の第三車線の一番左側の一番速く走る車線を走行中に彼らの車が勝手にエンコしてしまった話をしてくれた。 追突事故につながる怖い話である。 運転中に、ああ、これはまずい、車がもうすぐ勝手に止まってしまいそうだ、と感じたご主人はそろそろと右側の車線に車を移動させたようだが、それでも、下手すると180キロの速度で飛ばす者が後ろから来ないとは限らず、非常に危険な状態だった。車をとりあえず、止め、保険会社のアシスタンスに電話をして時間はかかったけれど、何とか切り抜けたらしい。 車はディーゼル車だったそうだ。夫は、そのせいじゃないか、という。 ディーゼル車は確かパリ市内ではもう禁止されているんじゃないだろうか。 フランスで中古車を買う場合は、そういうこともあるので、ディーゼル車は避けたほうがいい。 車屋さんは売っているし、地方に住む人はあまり関係ないのかな。 自分たちのガソリン車はそういうことがまだ起こっていないのが幸い。 さて、二匹の猫は夫の知り合いの青年が週に一回か二回ほど様子を見にきてくれたおかげで元気で、今年4歳か5歳になる猫は、「どこに行ってんだよう、もう帰ってこないかと思ったよお、なんだよう」とでも言いたげにニャあニャあ泣きながら家に入ってきたので、可愛いやらおかしいやら。 それにしても、たまに日本国内に出る記事で、新型コロナでフランスでの人種差別のニュース記事のタイトルを見るが、人間が集まる都会の話なんだろう。 フランスの田舎から田舎へと移動していたので、田舎の広大なで畑に遊ぶ角のない鹿の親子を見たり、あまり人に会うこともなく。道に迷って、偶然運よくそこにいた人たちに話しかけたりもしたが、彼らも親切な人ばかりで、中には、車で道案内を途中までしてくれた人もいた。広々とした畑や放牧された牛や羊に囲まれた一角に住む田舎の親切で気さくな人ばかり。 小さな町のパン屋さんも気さくで明るくて普通だったし。 まあ、マスクはみんなしているけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 3, 2020 03:14:45 AM
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