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カテゴリ:健康
2022年の大統領選 l'élection présidentielle を4月に控えるフランス政府案の衛生パス le pass sanitaire (8月初旬から11月15日までの予定)は、8月5日に憲法院 le Conseil contitutuionnel が、この案を通すかどうかにかかっている。
7月12日の仏現大統領の衛生パス(ワクチンパスポート)に関する演説以来、フランスでは東西南北、中央地帯とありとあらゆる都市でデモが続いている。 とはいっても、暴徒化まではしない。老若男女市民のデモである。 が、警察が送ったガスを浴びた市民もいるし、消防車の水を浴びる人もいた。 ブザンソン市では、まあ、この炎天下というのもあるが、警官がヘルメットを取り、武装を若干解いた形で、デモ隊の市民たちから拍手喝采を浴びていた。 衛生パス反対理由 反対理由はその1として、この衛生パスは、自由を奪う対策 une mesure liberticide (リベルテシッド liberticid は形容詞) 差別を生み、フランス国を分断している。医療パスではなく、政治的理由のみにある、と。 シッド cid は殺す意味があり、17世紀の劇作家コルネイユのタイトルでも使用された。 Le Cid par Pierre Corneille 過去の歴史で、有色人種が電車に乗れない時代があったのと同じ対策である。非接種者はカフェテラスにさえ座れない。など。 その2として、治験中ワクチンを拒否する人もいること、中には打つべきでないアレルギー体質の人もいること。 治験中ワクチンはフランスの複数のウィルス専門博士が発がん性や遺伝毒性実験が終了していないため、数年後の予測が不可能な、特に青少年には不安しかないことなども理由になっている。 「自分は人体実験には参加しない。自分の子供たちも参加させない」 その3として、コロナウィルスやデルタ株の犠牲者の大多数は、80歳などの高齢者が占めていること。 特に青少年に接種義務を強制する理由がないと、パリ市内の金髪の看護婦と言う若い女性が答え、そばにいた若い男性の看護師もうなづいていた。 その4として、飲食店経営者が警察の役割をしたくないこと。客には快適なひと時を過ごしてほしいが、それに反する行為を迫られている。 また、接種を拒否して店じまいか、従業員の解雇か、という大きな不安も生じている。 観光業に携わる従事者も同じ憂き目に遭う不安はある。 その5としては、現政府のこの衛生パスに関しては、嘘があり、独裁的である、とデモ隊が叫んでいる。中には、これは独裁パスだね、と皮肉る人もいる。 さらに、このコロナワクチンと呼ばれている薬がコロナ感染を防がないことがわかっている。 医療従事者、警官、飲食店も一部反対 医師団の一部や看護士など医療従事者も反対、デモを起こした病院もある。 南仏モンテリマールの病院である。南仏から北西部に車で移動する時に通り過ぎる場所でもある。 ある医療従事者は、仮に接種をしない、あるいはできない人が病気になった場合、衛生パスを当然持たないわけで、病院の中に入ることができない、というデタラメなあり得ない状況を生むことになるだろう、と話している。 2021年7月25日日曜日にフランスの国会 Parlement では、医師が接種を避けるべきと証明された人に限っては看護婦のように医療従事者であっても非接種の例外が可能、と決められたそうだ。 Des exemptions sont possibles pour les personnes qui justifient d'une contre-indication médicale à la vaccination. 警察も実は衛生パスのコントロールには乗り気ではないと話す警官もいる。警官も一般庶民だから、どういうことになるか、現場の人たちが一番想像できるのだろう。 パリ市内では弁護士もデモ隊に参加し、デモに参加した市民の質問に一つ一つ答えている様子も動画投稿で見ることができた。 最近のユーチューブチャンネルなのか、いわゆるテレビ報道とは別個の独自のニュース番組がいくつかある。ユーチューブで規制が始まると、そういう現場の状況も伝わらなくなる不安はある。 弁護士も反対 イタリア語も流暢な弁護士ファブリス・ディ・ヴィジオ氏 Fabrice Di Visio は、そういうチャンネルのインタビューにも出演し、このコロナワクチンは今までのワクチンとは異なる治験中のものであることや、フランスの医師団のような機関からマルセイユの感染学大学病院の医療所長で微生物学の第一人者のディディエ・ラウルト氏が医師団のような機関から訴えられたことの異様さなどを伝えている。 弁護士ファブリス・ディ・ヴィジオ氏 Fabrice Di Visio は2003年以来、健康に関する分野を専門にする弁護士。イタリア、アメリカ、フランスの弁護士事務所を指導してきた。パリ第二大学法律学科マスター取得。パリとローマの弁護士会所属弁護士。 政治家も反対 極右翼、右翼、極左翼の政治家もこれは独裁的だ、と声高に叫んでいる。2022年の仏大統領選に備えて各党の政治家が現政権を批判したい意図もあるだろうから、静観は必要としても、デモに参加する庶民の声は代弁している感は多いにある。 ça passe ou ça casse ? 通るか壊れるか? 社会党 le Parti Social、 共産党 le Parti Communiste français、 政治家メロンション氏 Jean-Luc Mélonchon が党首の極左翼として見られている「言いなりにはならないフランスの党 le Parti la France Insoumise」などの74名の議員がこの衛生パス案の何点かの項目を取り下げるよう censurer 憲法院 le Conseil constitutionnel に働きかけていると言う。 9月から看護師や消防隊員全員への接種の義務化の取り下げを含む。 censurer の類語は、禁止する interdire、古くは condamener 罰する autoritaire 権威主義的な、独裁的な autocratique 専制主義的な ある論説者の絶望感 7月12日の大統領演説の翌日、いつもは明るい様子できちんとネクタイも閉め、この治験中ワクチン一筋に頼る政府の状況を批判的に特に現大統領を批判し続けて伝えていたエディトリアリスト(論説者)のアレクシス・プラン氏も独自のユーチューブチャンネル Le monde moderne で、絶望的な恐ろしく疲れた顔で腐りきり、俗語てんこ盛りで衛生パスを強行しようとする現大統領を批判し、世の中から明るい未来への期待すら踏みにじられた思いをぶちまけていた。 しかし、プラン氏本人は仕事柄、人の集まる場所に行ったり、演劇会場に行くこともあるためか、早々に接種は済ませてはいる。彼は政府の強硬姿勢に納得がいかないのである。 彼はすでに接種はしたが、衛生パスには反対意見を述べる人たちの一人である。 彼のような絶望的な気持ちになったフランス人が町という町にあふれ出る様子がユーチューブに出た。 この人がよく登場するRT 番組を見ると、よくこの番組の一部はロシアがスポンサーです、と出る。ウイキペディアに書かれているらしいことがそのまま注意事項として載るようだ。 ウィキペディアの信憑性 ただ、ウィキペディアも最近、このコロナワク騒動以来、反対意見を述べる博士たちをデタラメに無残に落とすような内容が書き込まれることもあるので、静観は必要。 もともと研究者が論文などを書く場合、ウイキペディアの情報を持ち込むと、少なくともフランスでは研究者としての信憑性を一気に失うのでアウトである。ウィキペディアは基本的に誰でも匿名で書き込むことができるからである。研究者同士でも意見が違うことがあるため、慎重さが必要である。 あるフランスのコメント 衛生パス反対デモ動画が投稿された動画のコメント欄に、70年フランスを眺めてきて、戦争も経験したが、こんなフランスを見たのは初めてだ、と書く人もいる。こんなフランスと言うのは、選択肢を与えず、自由が奪われた感のする国になったのか、という意味だろう。 反対する政治家 ベアルン・ピレネーで元羊飼いだったらしい政治家で、気持ち、鉄人28号を思わせる政治家で国民議会議員のジャン・ラサール氏も、当然、マクロン大統領の前で意見を述べることもある人だが、この衛生パスには反対意見を述べている。 インタビューでは、冗談交じりに面白いこともいう。 「たとえば、私のような(がっしりした体格で顔もややごつい)男が、衛生パス強行するぞ、と言えば、簡単に通ったと思うよ。でも、マクロン氏は綺麗な顔をしとるから、迫力に欠けるわけで(国民も)受け入れられないんだ」などと言ってインタビューに集まった人々を笑わせていた。 まあ、笑いもないとね。このラサール氏はほかにも自虐ネタで笑わせながら、政府の政策に反対意見を述べることもある。フランスの鉄人28号。鉄人28号、と言ってもわからない世代もあるかもしれないけれど。 「綺麗な顔」と訳したり、「可愛い顔」と訳してみたりしたが、実際は「綺麗なつら」une jolie gueule 感じのフランス語で、「顔」visage よりも俗語的な「つら」gueule と言った言葉である。 発音的に「ギョル」なので、耳にもあまり美しくは響かない。フランスに長く住む自分もこの言葉は好きではない。 「黙れ」と言う時にもこの言葉を使って「タっギョル(=お前のつら)」と言う表現があるが、これも自分にはあまりにも「野郎」的なイメージがあり、使う気がしない。フランスの女性でもたまあに使う人はいるが、気持ちは宝塚で不良少年役を演じる感じなのではないだろうか。 日本にいた時は「くそ」というセリフすら口にしたことのない日本人女性がフランス人夫からこのような言い方をされて、ショックを受け、夫の品性のなさを嘆き、落ち込む様子は容易に想像ができる。ま、男同士で冗談交えて飛ばす分には見ていて面白いけれど。「あ、言っちゃったあ」みたいな感じで。 ラウルト博士が謎に思うこととストラスブルグ大学の名誉教授のインタビュー マルセイユの感染学の大学病院では実際に病院内の患者を診ては、その結果を一般公開動画で話すこともある。 この病院の先生ラウルト博士 (Ph.d. Didier Raoult) はヒドロキシクロロキンや抗生物質、ビタミンD、亜鉛などを使用して治験もかねて治療にあたり、好結果を出していると報告している。 ストラスブルグ大学の名誉博士でウィルス学の医師フィリップ・ポワンドロン氏 (Ph.D.Philippe Poindron, virologue et professeur hororaire de virologie à l'université de Strasbour) は、CNEWSの4月末くらいのインタビューで、ラウルト博士が感染学のチーフにある大学病院では8000人のコロナ患者の治療にあたり、ウィルス感染(jetage de virus)が減り、 死亡率もかなり減っている。ゆえに何故、この治療法を認めないのか、背後に何かが動いているのか、と話していた。 7月初旬にも、同名誉教授は、「このコロナワクチンはたとえば70歳以上の人なら接種してもいいだろうし、高血圧、糖尿病、肥満などの合併症を持つ患者も接種していいかもしれない、とは言え、100歳代のコロナ患者が治った例もあり、ウィルスへの感度には個人差があるとはいえる。 が、決して若者や未成年者にはコロワク接種は勧められない。悪いけど、接種には全く同意できない。たとえば、イスラエルでも30代未満の若者が接種し、数十名が心筋炎 myocardite を発症し、幸い命にかかわることはなかったが、アメリカでは接種が原因で若者における1250例の心膜炎 péricardite や、心筋炎 myocardite が見られた。なので、若者には接種すべきでない」と断言。 何故、政府がこのマルセイユの病院で好結果を出している治療法を認めないのかラウルト博士は理解できない。もはや、世界的な利権絡みとしか考えられなくなったのか、薬品会社との利権絡みで不正問題が過去にあった話に詳しい作家を招いて講義を大学病院のチャンネルで動画を投稿している。 ラウルト博士は時々動画で死の脅迫を炊きつけられたことを暗く苦い表情で語っていたが、ついにパリ市内の医師が送っていたことで、その張本人の医師が逮捕されたことを大学病院のチャンネルで明らかにした。 ペロン博士 この病院の講義に、長年ワクチンとも深くかかわってきたからこそ、コロワク接種に反対し、自分は接種はしない、と断言するクリスチャン・ペロン博士66歳は、ディディエ・ラウルト博士は微生物学分野では第一人者で、医者としても、医師界のまたフランスの誇りであると賛辞を述べつつ、「あなたは狂っている、と言われ、私も狂っていると言われたが、あなたと揃って狂っているのなら幸せだよ、ディディエ」と笑いを誘っていた。 ペロン博士がヒドロキシクロロキンは無効どころか危険だと伝えた論文のいくつかを読んで、その配合量の多さにたまげるほど驚き、こういった論文ばかり表に出してきて、ラウルト博士の治療法を危険視してきた医者たちや報道機関の流れを伝えている。もちろん、致死量はあるが、少ない量の投与で人がこのコロナウイルスから救われても死ぬことは全くない、と話す。 クリスチャン・ペロン博士はマダニなどが原因のライム病の専門家として知られる医者である。パリ郊外のナンテール管轄にあるレイモン・ポワンカレのダニ媒介感染症などの専門分野の所長についていたペロン博士はコロナウィルス関連の声明が原因だったのだろう、2020年12月17日に所長の座を下ろされ、その上、l'ordre des médecins 国立フランス医師会(のようなもの)がペロン博士相手に不服を申し立てたそうである。 しかし、ペロン博士は報道機関のインタビューにはこう言う。「私は真実を伝えるだけ。何も心にとがめることもないので、serein です」 serein, sereine と言うのは、美しく晴れ渡った澄みきった穏やかな何の葛藤もない状態を表現する時に使う形容詞。しーんとした静かな夜明けなども l'aube sereine で表現される。 paisible 平和的な、穏やかな などが類語。 仏政府は、看護師に接種義務を伝えたので、と、いうことは病院に勤務する人すべてまでその義務を被るという流れになるのは明らかである。接種をしないと断言したペロン博士が医者として活躍を維持したくても、何かその選択肢はもうない、ということではないか、と。 医者なら、コロナワクチンは治験中であると言う論文をわからないわけがない。 コロナワク接種は万人にと義務化を提唱するコーム博士 と、思っていたが、やはりコロナワク全面推奨派の医師の中の一人、感染症の専門家のエリック・コーム博士(Dr.Eric Caumes)はBFMTVで7月10日に、第四波を避けるためには、集団免疫のためには看護師の接種も義務化しなくてはいけない。病院内ではコロナ接種を拒否する看護師もいるが、コロナ感染する医者や看護師もいる、接種するのは当然でしょう、と。 三日前にはマクロン大統領も、ワクチン拒否者を身勝手なエゴイスト扱いする発言にまで及ぶ動画があった。ええ? これを聞いて、医療従事者の中には、新型コロナウィルスが何者かわからず、最初から前線で患者に当たり、防護服もままならず、ビニールのごみ袋をかぶってまで医療にあたった時期もあり、おまけに周囲からはお前も感染してまき散らしているんだろうとか、散々な心理戦の中で戦い、今になってそういう扱いですか、と怒り心頭に達する人もいるようである。 しかも、接種拒否の看護婦に給与を与えない、とする政府案には納得がいかないと思う病院も出てきた。 まさに踏んだり蹴ったりじゃないですか、という心境だろう。 一方、このフランスで Covid-19 と呼んでいる武漢発祥の新型コロナウィルス感染患者の治療にあたり、命を奪われた医者や看護婦もいる報道もよくでていたようだ。治療、と言っても、ヒドロキシクロロキンやイベルメクチンは承認されていないので、実際は、どんな形の治療なのかは不明。なので、コロナワクチン推奨派は、接種していたら助かったのに、と思う流れになるのは理解ができる。 まあ、周囲でコーム博士のような推奨派のみの医師団に囲まれれていれば、さっぱりしたクールガイのような大統領で数か月前には、接種義務化はしないぞ、と宣言していたマクロン氏も意外に頑固で熱血漢なわけでもう集団免疫のためには多少?の犠牲も必要と、信じ切っている可能性もある。 が、ロスチャイルド財団のシナリオ???に載せられて、彼は最初から意図的にこういう動きをしている、と見る反対派も一部にいるようである。ファイザーやその他のワクチン製造会社がゲイツ財団などからの大きな寄付金を得、尚且つ相当な収益も得ているだろうことは、ラウルト博士も聞かされているようで、そりゃ、あなた、マルセイユのこの大学病院 IHU の規模で太刀打ちできるような相手じゃないからねえ、と苦笑しながら、一般公開講義動画の中で話していたくらい。 バイアグラなどでも有名なファイザー社が莫大な利益を得て、世界各国に子会社を作っているのは、税金逃れもあるだろう。日本もバブル期に海外によく投資をして子会社を作ったり、現地の企業を買収していた。パリの若者の町のレアール界隈のブティックはほぼすべて日本企業が今は経営者だよ、と聞かされて驚いたこともあった。 日本はどうなるんだろう。 コロナワクチン反対派から見れば、治験中ワクチンなのに接種などあり得ず、推奨派が悪魔にすら見えるだろうし、推奨派からすれば、マクロン大統領のセリフにあったように集団免疫のために当然の接種で拒否など身勝手だというところなんだろう。この平行線はいつまで続くんだろう。 結局、接種後にコロナ感染し、英国では、と、ポワンドロン博士もどのソースとは言わないが、117人の死亡者のうち、50人がすでに接種済みだった、と伝え、このコロナワクが予防はしないことがはっきりしている。と、伝える。 ラウルト博士のマルセイユの大学病院では、559人の接種済みにもかかわらずコロナ感染した患者のうち、57人が入院、内8人が死亡した、と伝える。 コロナ感染率は接種済みの人も非接種者にも大した差はない、としている。 Les vaccinés font les mêmes infections que les non-vaccinés. 大手の報道機関やテレビでの報道にあるコロナ感染後の死亡者数もどこまで本当の数字なのかはわからない、とコロナ患者を診ることもある医者が話している。 がんや糖尿病などが直接の原因で亡くなった患者でも、PCR検査で陽性と出れば、コロナが原因の死者数に計上しなくてはいけない。なおかつ、その手当料金も一般の金額よりも割高なんですよ、 とルイ・フシェ先生 Réanimateur Louis Fouché が暴露している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 11, 2021 12:28:59 AM
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