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世界経済大国第二位になった中国。共産主義が世界を救う、と世界制覇を目指す。
その陰で、独裁国家の言いなりにはならない、と若い女性が動画を放つ。 その直後、警察が彼女の住まいにやってくるところまで彼女は動画に出した。 それ以降、彼女の消息は絶たれた。 現在の中国の都会ではすべての人間がカメラで管理されている。 カメラに映る人の顔だけで、個人の年齢、名前、銀行までが即わかる。 そうして国家の管理下に置かれている。 確かに泥棒を嫌う人間にはありがたいシステムだが、そこで物事が終わっているなら、何もいう事はない。安全国家だと言える。が、これは個人の人権侵害だ、などのように国家を批判するなら、即逮捕である。恐ろしい。 フランスでイタリアでギリシャでコロナワク反対デモが起こっているが、その場で即逮捕である、としたら。私もここでこんな独り言を書くこともできなくなる。 確かにすでに批判意見を述べたフランスの博士たちは大手の報道機関から狂人扱いに近いののしりを受け、中には役職を下ろされたりしたが、少なくとも、彼らの筋の通った話までは押し殺すことはできなかったし、逮捕され、投獄されたりもしなかった。中には医者が同業者から死の脅迫さえ受けたが、逆に脅迫をした医者が罰を受けた。 アルテの報道の中での中国は教育者が国家を批判する内容を学生の前で言えば、すぐに逮捕。その後、どこに連行されるのかわからない。病院と言う名の刑務所か。 アメリカに住む中国人ジャーナリストが現中国政権を批判して、いろいろ中国から脅迫を受けた、と言う。中国語で書いたんだろうか。 中国には批判精神が忍び込む隙間すらないイメージ。アルテの報道がすべて信頼に値するものかどうかはわからないけれど。 中国はアフリカに大きな援助を施した。 中には植民地としてアフリカを搾取した過去のヨーロッパに信頼を失った国もあっただろうから、喜んで、中国を受け入れたのかもしれない。 アフリカにも独裁国家がある。ヨーロッパがそういう国々への援助を渋っている間に、中国はそういう独裁者に金銭的援助を持ち込んだ。 が、その背景には中国のシルクロードを広げたい政治的野心がある、と欧州は不安を抱えている。 独裁国家だと、好きなロックも聞けないんだろうなあ。と、そういうレベルかい、と思われるだろうけど。 日本も、個人より集団を大事にする意識が強かった気がする。 でも、まだ好きな音楽も聴けるよね。 まだ、お気に入りの服に身をまとうこともできるよね。 中華料理は好きなんだけどなあ。漢字も好きだし。 中国大陸を舞台にした映画の中には心が温かくなるいい映画もあるし。 と、いう呑気な思いも吹っ飛んでしまうような報道番組だった。 とりあえず、中国、ロシアの勢力に対して英米諸国と日本があるという図式。 フランスは、2020年からのコロワク接種騒動で推奨派と反対派の意見が両方あるのは社会としては健全なのかもしれない、とすら思えるほど。ただ、大手の報道機関は推奨派を押しているけれど。 反知性主義のポルポト政権も怖かったよね。市民がジャズを楽しんでいたカンボジアの民衆が虐殺にあった。虐殺を逃れて、フランスに亡命し、パリのメトロで屋台にカバンを積んで販売していたアジア人のおじさんに話しかけたら、「怖かったよ。親戚も殺されて」と話していた。命からがらで亡命に成功したんだなあ、と。もう30年ぐらい前の話だけど。 カンボジア。首都プノンペンに2015年頃行ったことがあった。下水道とかがないみたいで、誰がこの国をこんなにしたのか、と強烈に思うような安全性に欠けるコンクリートの建物に住む人々もみた。一週間ほど滞在して、空港に向かう途中で7歳くらいの女の子が信号で止まった時に、車の窓に手を乗り出して、ドルをくれ、と叫んだので驚いた。 宿泊したホテルはかつてフランス領だった時代の小さなお城のように立派なものだった。一泊一万円も出すと、超豪華なスィートルームに泊まれた。自分たちはもう少しワンランク下の部屋だったけれど、それでも広々として、シャワー室も大きくて中々豪華なものだった。 でも、街にでると、ごみがいっぱい落ちていた。広場では細い身体の若者たちがストリートダンスでヒップホップを踊っていた。トゥクトゥクという乗り物に乗ると、カメラやバッグはしっかり膝の上に置かないとひったくりに遭うので注意してね、と運転手から言われてまた驚いた。 素敵なブティックもたくさんあったが、下水道が完備していないためか、異臭があちこちから漂い、道路は中途半端にガタガタだった。 土産物屋が集中している場所では、小学生くらいの英語のわかる愛らしい顔をした女の子が店番をしていた。まっすぐな表情で、このスカーフを安くするけど、買う?と聞かれ、商売根性はなかなか立派だが、何よりも賢そうな子だなあ、と思った。物憂い不満げな表情の女性が店のオーナーみたいだった。学校は、と聞くと、この場所が私の学校、と答えていた。 日本やフランスと違うなあ、と思った。この国はきっと貧富差の激しい国なんだろう、とふっと思った。 いろいろ異なる世界を知ることで、日常の暮らしに感謝の気持ちを発見することもあるし、生き延びるための知恵を学ぶこともある。まあ、でも、勝手知ったる我が家に隠しカメラがトイレまで追いかけてくるような国にだけは住みたくない、と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 29, 2023 01:54:33 PM
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