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テーマ:心の病(7311)
カテゴリ:昔話
私は実は精神病院への入院歴があります。
といってもあとにもさきにも10年まえの2ヶ月だけでしたが。 しかし、その2ヶ月間の間に壮絶な病との闘いをみせつけられました。 同室の40代のおかあさんはキッチンドリンカーになって酔っ払ってご主人に切りつけようとしたところで、離婚され、2人のかわいい子供と別れる羽目になりました。 何かと雑誌をみせてくれたりしたので仲良くなりました。 すると、子供達の写真をみせて、なぜながら、もう会えないのかしら・・・・とつぶやきながらその子供達の誕生日に向けてカードを書いていました。 私に言えることは「飲まなければきっと会えますよ」ということだけでした。 その後、同室のやはりアルコール症の女の子が夜中に病室を飛び出して、それに追うようにそのおかあさんも出て行ってしまい、大騒ぎになりました。 アルコール症の人はアルコールが入ると通常の人以上に性交をしたくなります。 その晩帰ってこなかったところをみるとそうだったようです。 翌日、その女の子は、治療する気がないと断定されて強制退院となりました。 おかあさんの方は謝ってもう一度やりなおしますと宣言して居残りました。 それからは淡々とした日々が続き、断酒していたため、無事、退院することができてリハビリ施設に通いながら一人暮らしをはじめました。 しかし、やはり、さびしいものです。家族にも会えず、好きな人もできずと何度かスリップ (再飲酒)してしまいました。それでも私に年に数回電話をかけてきてはがんばってますと 言っていました。そのうち、恋人ができたようで、飲酒の回数はみるみるうちに減りました。 私は恋人に振られても飲んではダメよといい続けました。でもその恋人は本当に彼女のことを愛してくれていたようで、今いっしょに住んでいます。もちろんお酒にはもう手をつけていませんが、一生つきまとうことなのでまだ監視の目が必要です。 なお、同室にはもう一人4重苦の女の子が入っていました。リストカット、軽度の精神病、アルコール症、過食症と拒食症の繰り返しです。その子にまず驚かされたのは、売店にいって甘い蜜(アステルパームだったかな)を買ってきてといわれ(自分は買ってはいけないと医師にいわれているため)、しぶしぶ行って買ってきたところ、その蜜を醤油をまぜて飲むのです。おいしいよといってコップを渡されたときは少々困りました。病院内でのやってはいけない行為はそれだけでしたが、退院してからが問題でした。よく過食で喉に手をつっこんで食べたものを吐き出している一方でワインをしこたま飲んでトイレの床で失禁しながら私に電話してきたことが何度かありました。彼女の場合は母親との確執が問題でしたが、その母親をなくしてからは徐々にそのめちゃくちゃな態度はなくなってきて新たな趣味もみつけたようです。しかし、この数年音沙汰がないので少々案じています。 アルコールの話はまだ続きますがまたこんど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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