産経新聞 ニュースより トリニータ11連敗
Jリーグ 大分、かみ合わぬ連係で11連敗6月20日20時54分配信 産経新聞 1カ月の中断が明けても、悪い流れは断ち切れない。13日のナビスコ杯新潟戦で公式戦17試合ぶりの白星を挙げた大分だが、中村や鄭大世ら主力5人を欠く川崎に屈し、リーグ戦11連敗。試合後はサポーターから大きなブーイングを浴び、家長はうつろな表情で「足りないことだらけ」と声を絞り出した。 故障者続出に伴うシーズン前半の後れを取り戻すべく、残り21試合での巻き返しを誓って「サバイバル21」のスローガンを掲げた。だが復帰の見込まれた高松、金崎、エジミウソンらが練習中に再び負傷。少ない駒を効果的に使うため急遽(きゅうきょ)、4バック布陣で臨んだが、3バック対策を練ってきた川崎が戸惑ったのは序盤だけ。前半26分の失点後は連係ミスに歯止めがきかなくなり、上本は「ボールに行く人、行かない人のメリハリが全然ない。攻守の切り替えが大事と言っているのに…」と天を仰いだ。 今季の総失点は25となり、リーグ最少だった昨季の24を早くも超えた。地元では市民らが選手強化の緊急支援募金として100万円超を寄付したが、小規模クラブの補強策には限界がある。上本は「台所事情が大変な中で、みんなのまとまりが大事になる」と訴えるが、トンネルの出口はなかなか見えてこない。(奥村信哉)