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カテゴリ:ごめん、Pinkyが素晴らしくて
半年振りに大阪のタフィーとかもちゃんに会ったよ。
タフィーはピンさんのことをまさしく「ねーさん」として慕ってる。 だけど、ピンさんはリロシスを教育するほど、『体を使って』タフィーを指導するわけでもない。 リロシスに対しては、リロシスが安心して暮らせる断固たるリーダーとしての地位をしっかりと築いていた。 タフィーに対しては、家族では無いので必要以上の教育的指導は全くなし。 例えば、タフィーを仰向けにして首を軽く抑えるような、そんな指導とは全く無縁。 だけど、しっかりとシグナルを出して、会話をしながら平和な時間を維持している。 半年に一度しかこの二頭は会わないのに、こんなにしっくりくる関係を築けているって本当に嬉しい。 今回はいつもの待ち合わせ場所、市営のドッグラン前でかも&タフィーが待っていた。 人、犬が少ない平日の午前中。ピンさんは公園に入ったところからずっとノーリードで歩いていた。 『mammy、暑いし帰ろうや!』 ピンさん、途中で何度も帰ろうと方向転換したが、その度に 「ピンさん、タフィーが待ってるで。かもちゃんどこにおるか探して!」 そう声をかえる。すると、 「え?かもちゃん?タフィー?どこどこ?」 右、左、前、後ろ、360度見渡しながら歩き始める。 「ずーっと、あっちやん!ほら早く行こう!」 10歳になったピンさんは長距離のお散歩も毎日はちょっときついから、こうやって何処へ向かってるか教えてあげる。 すると遠くの方に黒い物体と女性発見。 近づくにつれてピンさんの歩調がチーターっぽくなる。 この歩き方ってロット飼いにしかわからんかな? しーちゃんがおった時は、二人でこのチーター歩きしたらちょっと怖かった ピンさん、ゆっくりとタフィーに近づいて、顔と顔を近づけコンニチワ タ:『あ、ピンねぇ、どーも、ひさしぶりです≦(._.)≧ ペコ』 ピ:『ふーん、タフィーかぁー。』 タ:『あ、はい。お手柔らかに』 ピ:『・・・・・・・・・』目線はかもちゃんへ(←タフィーもええけど、かもちゃんが好きって感じかな) とにかくこの二人の関係は面白い。久しぶりに会っても小躍りするわけでもなく、一緒に遊んでまわることなんて全くなし。 リロシスのようにピンさん、ピンさんとタフィーが追いかけてくるわけでもない(かも家にお邪魔した時は、ピンねぇ遊べとめっちゃうるさいが、外ではきっちりと一定の距離を保ってる。)、 だけど滅茶苦茶関係をしっかりと築いているのだなぁー、これがまた。 タフィーにとってはピンねぇは頼りになる先輩犬。安心して一緒にいれる。 ピンさんはしっかりとタフィーの位置づけをしている。mammyの友達かもちゃんのワンコ。ごんた坊主。 犬社会ではしっかりとわたしがリーダーシップとってあげやなぁ!安心させたらな!とタフィーを前にすると顔つきが少し変わる。 mammyに甘えん坊している顔からキリリとした顔に変わる。 でも、かもちゃんの前では甘えん坊な顔に変わるんよねぇー。 出来事その1: 平日の午前中の誰もいないドッグランで、ピンさんとタフィーを放置プレイ。 かもちゃんと半年振りの再会に、話が弾む! ピンさんとタフィー、一緒に歩き回ったり、遊んだりするわけでもなく、各自それなりに好きな時間を過ごしている。 そこへ飼い主をグイグイ引っ張ってるボーダーコリーがやってくるのが見えた。 「うわぁー、どうする?あんな激しいボーダーコリーが入ってきよるで」 「入ってきたら一応リード付けようなぁー。ピンさん飛びつかれたらいややし。ややこしそうやったら出よう」 そんな会話をかもちゃんとしていると、ピンさんゆっくりと立ち上がって、ドッグラン内をウロウロ始めた。 それを見たタフィーも立ち上がり、ピンさんとすれ違った。 その瞬間に会話をしていたんだろう。ピンさんは何気にドッグランの裏側に向きを変えて、クンクンと匂いを嗅ぎながらウロウロ。 タフィーはドッグランの入り口辺りをクンクンとウロウロ。 二頭そろって入り口をふさぎに行ったり、ボーダーコリーの様子を見に行く素振りは全くなし。 むしろボーダーコリーの存在にさえ気づいていないような素振り。 すると、ボーダーコリーはラン入り口手前で急に方向転換。 そしてそのまま飼い主を引っ張って、広い公園の中へ消えて行った。 ピンさんとタフィーはそこで匂いとりをやめて、ゆっくりと、mammyとかもちゃんの元に戻ってきて腰を下ろした。 こういう無言の連携プレイを見ると嬉しくなる! 出来事その2: トイレに行きたくなった、mammy。 ピンさんを置いて、公園の詰め所のトイレへ行くことにした。 ピンさんはラン入り口までついてきた。 「ピンさん、mammyトイレ行ってくるから、すぐ帰ってくるし、かもちゃんと待っててな」 そう言うと悲しそうな目で見つめる。 敢えて"stay"はかけなかった。 そこで"stay"をかけると、ラン入り口の直射日光が当たったところで、mammyが帰ってくるまでstayしかねない。 ・・でも、ピンさんなら涼しい場所に移動してmammyを待ってるかな? とにかくピンさんのことはかもちゃんに任せた。 トイレはランから歩いて3分くらいの、全く見えないところにある。 途中振り返ると、ピンさんがかもちゃんの元へ歩いていくのが見えた。 よく飼い主が犬から離れると身動きしなくなって、一緒に待ってる者にとっては苦痛な時間を過ごさなければならない状況ってあるのだが、 ピンさんはそのときの状況判断をして、そこにいる人たちを緊張させないようにしてくれるはず。 約10分の間、ピンさんたちから離れていたんだけど、ランの入り口付近へ行くと、ピンさんが嬉しそうにかもちゃんとタフィーの元から走ってきた。 トイレに行った10分間のこと、あまり深く考えていなかったんだけど、神戸の自宅に戻ると、パソコンにかもちゃんからメールが届いていた。 『りーちゃん(mammyの愛称)がトイレに行ってる間撮った写真2枚やけど送るわな~。』 って!! ピンさんこんなにいい顔してタフィーとかもちゃんと一緒にmammyのこと待っててくれたんやね! と、思ったらめっちゃ嬉しかった。 『ピンさん、おかん帰ってくるまで俺、ピンさんのこと守るし! 安心してええで♪』 なんてタフィーが言ってるようにも見える。 リロシスもよくこんな風にclickピンさんの前にお座りしてmammyが戻ってくるのを待ったいた。 そしてこんな風に(冒頭の写真)ピンさんのこと見つめていた・・。 以前ある掲示板で、犬へのコマンドは犬が反応しやすい言葉を見つけてあげるのも方法だということを書いたことがあった。 例えば、リロシスの場合、口に持っているものを出して欲しいとき、 「ペッ」 が凄く反応よく、「ペッ」と言えば「え?」って顔してものをすぐに吐き出した。 それからは、ずっと彼女には「ペッ」というコマンドを使ってきた。 なので、訓練用語やら、いろいろあるだろうけど、家庭犬として育てるには犬の反応する言葉で会話をすればいい。 そんな書き込みをしたことがある。 そこで他犬種、多分猟犬種のオウナーさんだったと思うが、 「それなら完全なワンマンドッグですね。わたしたちは団体で行動するので誰のコマンドも聞き分けるように犬に教えてきました。」 というような内容のレスを頂いた。 うん、ピンシスは完全な家庭犬。そしてセキュリティードッグでもある。 でも、ワンマンドッグではない。パパリン、ママリンにも甘えて、そしてmammyにまつわる人々には、 フレンドリーに接して、誰でも彼女たちのリードを持って歩けるように育ててきた。 彼女たちがつかみやすい言葉を見つけて、そして、普段の会話は英語と日本語で人間と話すように話しかけてきた。 その結果、誰の指示もしっかりと従える子に育ったよ。 こうやって、mammyがトイレに行っている間、かもちゃんが 「ピンさんおいでぇーーーー」←comeじゃなくてもね と声をかけたら、ピンさんはかもちゃんのもとへ走って行く。で、改めてかもちゃんから 「mammyすぐ帰ってくるから、ここで待ってようなぁー」 そう言われて安心して待つ。 例えここにリロシスがいて、何かを口にくわえたとしても、かもちゃんが 「しーちゃん、ペッ!」 と言う必要も無い。 「しーちゃん、あかんで、はい、頂戴」 これで通じるのである。 やって欲しくないことに対して、やって欲しいことに対して、それぞれコマンドを見つけることと、 普段のコミュニケーションの濃度により、 こうやって、誰とでも話が出来る犬に育っていくのだよ。 誰とでもって言っても、mammyのお友達、mammyがOkした人だけやけどね ロットであろうが、猟犬種であろうが、基盤は犬なんだから、犬と楽しく生活しようと思えば、 訓練士に言われたこと、トレイナーに言われたこと、に拘らず、自分たちで楽しく暮らせるキーポイントを 探すべきだと思うけど違うかな?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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