区切り。
前回の日記から4年4カ月近く経ちました。もうここを覗く人もいないかもしれないけど、ひとつの区切りとして更新しに来ました。一応、ログインIDもパスワードも、忘れずにいたんです。前回の日記では高校3年生になったばかり、さぁ受験生だ、という段階でした。あれから受験勉強もそれなりに頑張り、高校はほぼ首席くらいの成績で卒業しました。3年3学期の評定平均は、10段階中9を超えていたはず…(笑今は某私立大学の心理学系の学科の4年生です。一人暮らしではなく、実家から通学しています。民間企業への就職を目標に就活をして、とりあえず内定はひとつ頂いています。迷うところもあって内定が出た後も就活を続けていましたが、他はあまり上手くいかず、これもある意味、そこへ行けということなのかもしれません。高校2年の冬に辞めてしまった吹奏楽。大学に入学後、またやろうかなと考えたこともありましたが、色々な事情があり結局再開していません。中学生の頃、両親に買ってもらったBachのTbは今も自室に置いてあります。まだまだ人生これからだし、いつかまた吹く機会があると思って。高校生の頃発症した「過敏性腸症候群」は、一応今も通院しています。効いているのかいないのか分からない薬を、一応気休め程度に飲んだり飲まなかったりという日々です。ただ高校時代とは違って、今は電車から降りたくなるほどの腹痛に悩まされることはないですね。少しおかしい時は乗換駅で用を済ませたり、トイレのある車両に乗ったりしています。高校時代は友人もあまり出来ず、俗に言う「ぼっち」を体験したりもしてました。大学では普通に友達が出来、一緒に遊び旅行に行ったりもしています。中学の部活仲間とも、頻度こそ少なくなりましたがそれなりに会ったりしています。4年の間に、成人式も終わりました。お酒は弱いです。弱いだけかと思っていましたが、先日はサワー1杯で3回吐くという失態を…おそらくほとんど受け付けないんだろうと悟りました(笑さて。何故今日(8月2日)にここを更新しにきたのか。それは我が家のうさぎ、蒼(8歳・♀)が我が家に来て8周年の記念日だからです。しかし、元気に迎えることは出来ませんでした。先日7月10日、私の不注意で、日中私が出かけている間に具合が悪くなり、帰宅後あっと言う間に月へ旅立ってしまいました。今は骨になって骨壷代わりの花柄の箱に入り、神棚にいます。亡くなった後、日々を振り返ってみると、8年というのは短いようでいて、しかし記憶を掘り返すには長すぎる時間で、昔どのように蒼と接して、どんなことがあったのか、どんな目線で自分が何を考えていたのか、ほとんど思い出せない、分からない自分がいました。記憶の手がかりになるものとして、このブログがあったのを思い出しました。03年の7月、最初の日記から全て読み返しました。03年8月2日に蒼がやってきて、その年の12月13日にモルがやってきて…04年頃までの日記には、あちこちに思い出の手がかりが残っていました。毎日のように、何かしら蒼やモルについて書いてありました。05年春に高校に入学した頃から、日記の内容は部活のことやテストばかりになっていました。その時の自分は、そのことに夢中で、精一杯だったのでしょう。蒼についての記述がないということは、それなりに元気で、特筆するような病気や怪我もなかったということでしょう。しかしその部活部活部活の日記を読みながら、当時の記憶を掘り返してみると、あの頃どれくらい蒼に構ってやれていたのかと、今更ながら申し訳なく思います。週末はほとんど部活。庭で遊んだ時間も少なくなっていたはず。平日も朝はドタバタ出掛け、夜も部活が終わって帰って来るのは8~9時。エサや水こそ欠かさずやっていたけれど、その時にしっかり撫でてやっていたのか。確かな記憶も、そして記録もないだけに、そんな気持ちが募ります。蒼がいなくなったことで、生活が劇的に変わるわけではありません。生活が貧しくなるわけでもないし、家事を一手に引き受けることになるわけでもない。引っ越す必要もない。大学を辞めなくてはいけないわけでもない。だけど、8年もの間続けてきた、毎朝毎晩の世話が、もう今は出来ません。先代のうさぎ・モックがいた期間と合わせて、丸12年もの間、ほぼ欠かすことなく続けてきた習慣が、今なくなっています。亡くなる少し前の蒼は、元気ではありましたが、手のかかる子になっていました。ソアホック(足裏の潰瘍)と耳の皮膚炎をほぼ同時期に発症し、消毒と薬の塗布、飲み薬を飲ませるなど、少し遊んでやったりしていると、いつの間にか1時間が経っているくらい、夜の世話に時間を割いていました。それが急になくなったので、夜がとても長くなりました。でもとてもとても寂しくて、亡くなってしばらくは、何の用事もないのに夜の庭に出ていました。夜、庭に出ることが習慣として体に染みついていたことを実感しました。ペレットの容器を振れば、蒼が庭のどこかから走って来るような気がしたり…世話が出来なくなった虚無感以外にも、8年もの間、ずっと見守っていてくれたような存在がいなくなった喪失感を感じています。8年前、まだ私は中学2年生でした。吹奏楽部に所属し先輩が引退した後、後輩をどう指導すればいいのか四苦八苦し、やがて中学3年生になり、練習に燃えるもののコンクールで結果を残せないまま引退。そこから高校受験をし、中学校を卒業、高校に入学、部活部活の毎日を送り、途中で挫折し、部活を辞めたのが高校2年生の冬。それから3年生になり受験勉強を初め、大学受験をクリアし大学生になったのが08年の春。大学生として遊んだりバイトをしたり課題に苦しんだりして3年。自分のこととして思い返してみても、とても沢山のことがありました。その長い長い間、蒼は春も夏も秋も冬も、ずっと私の傍にいたこと。私の生活、私の成長(どれぐらいしたのかは分かりませんが)と共にいたこと。蒼が私に勉強を教えたり、進路のアドバイスをしたり、悩みを解決してくれたりということはもちろんありませんでしたが、それでも知らず知らずのうちに、「精神的な支え」のひとつになっていたと思います。今は「支え」がなくなり、まるで自分の過去の一部までがスッポリ抜けたような感覚です。蒼との思い出に一区切りつけるために、蒼との生活を記録していたこのブログに、この日記を更新しました。本当はこの記事1つで終わりにしようと思っていましたが、字数制限のこともあるので、もうひとつ記事をアップしようと思います。