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カテゴリ:健康のこと
ダ・ビンチ手術から2年が経ち、まだ経過観察に3カ月毎に通っている。PSA(前立腺がんマーカー)を測っているだけだが、ちょっと気になる現象が出てきた。
2年間の経過のグラフだが、だんだん増えてきている。レベルとしては発見された時の4ppmに比べれば増えても0.05ppmなので十分に低い。この数値が0.2ppmになると再発と判断されるそうだ。当時の主治医が転勤でいなくなったのでその手術記録(カルテ)を見せてくれたが、切り残した部分に癌細胞が残っている可能性があると記されていた。 どうしてもっと取らないのかとも思うが、大きく取れば括約筋を傷つけて尿漏れが止まらない可能性もあり、いわゆるQOLが低下する。私の職場にも前立腺がん仲間が2人ばかりいるが、一人がそれだ。私よりもかなり進んでいたそうだ。「よく4くらいで診察受けたな」「いやそれがしきい値だったから」と言う会話になる。彼は吸水パッドを常用している。ちなみに、男性用を謳うものよりも女性用の方が具合が良い場合もある。 コンピュータ教育のおかげでもないが、しきい値と言うのはいわゆる論理が1と0の境で、大変重要な数値だ。大腸がんが見つかった時だったから、他にあっても不思議はないと考え、受診して見つかったのだ。数値をどうとらえるかが明暗をわける。まさにしきい値だ。 もう一人は放射線の経験者。はじめは何ともなかったらしいが、治療の後半になって副作用を感じるようになったと言う。 前立腺がんは進行が遅いので、死亡時に癌が見つかってもそれが死因かどうかは判断しにくい、むしろその方が多いともきいた。癌で死ぬか、寿命で死ぬかと言うことになるが、私の年齢だと癌で死ぬ確率の方が高いんだそうだ。「次の検査では放射線にするか薬物治療にするかを判断する為のデータをとりましょう」と言うことになった。まあ、至極納得の出来る処置だと思う。このグラフだと直線的に増えているが、癌が再発すればもっと急カーブで増えて行くと考えるべきだろう。若い時よりは増え方が少ないかも知れないが、増殖抑制のたがが外れたのが癌細胞だ。ならば対数的に増えるはず。 なるようにしかならないが、病院とのつきあいはまだ切れそうにない。むしろ絆が太くなるばかり。こんな老後になろうとは思わなかった。(みんなそうかな) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年06月06日 21時30分25秒
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