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テーマ:ビジネス情報収集日記(73)
カテゴリ:失職・再生の遍路
クローズアップ現代は前の国谷キャスターの降板後、あまり面白くなくなって見なくなっていたが、「タイパ」という、最近時々聞く話題であったのでつい見てしまった。そもそも時間をどう使うのか、することの価値観は人の数だけある訳で、他人から見たらとんでもなく無駄な時間をひねり出す為にエネルギーを使っているように見えることがある。
恋人同士のデートの時間の捻出をする為に一生懸命仕事をする構図と似ている気がするが、話題は通信技術を使い、必要な情報を得て、それがあたかも高効率であるかのような印象を受けた。動画の内容にもよるだろうが、早回しで要約を提供する業者が業績を伸ばしているらしい。このあたり、当面の情報のみで仕事が出来る職種の人にとってはいいのかも知れないが、私のような技術屋にとっては何とも危なっかしい行動だ。 技術屋は自分で見つけた事柄でさえ、再現性があるかと疑うところから始まる。他にどんな研究が為されているか、そういうことを調べるのは非常に発達してきたが、論文を読んで共通の事項があるか、違っているところは何か、その差が出た原因は何か・・・と言う風に考察を進める。そこから新しいことを見つけることもある。 私たちは一次情報にアクセスする。しかしタイパを重視?する人は二次情報を利用するのが多いようだ。人が処理した情報には必ずバイアスがかかる。それでも良い場合もあるんだろうけれども、それでいいのかなと言う懸念も感じるのだ。 時代錯誤的ではあるが、「急がば回れ」は真理ではないかと思う。書籍や論文のどこを読むかは「何が知りたいか」で変わってくるのだから。 尤も年をとってきた所為か、この頃こういった工程をおっくうに難じるのも事実だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年06月20日 23時04分28秒
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