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カテゴリ:視・紙・誌面から
50年ほど前、私が学生だった頃、水俣病、イタイイタイ病、カドミウム公害、喘息など公害病の華やかな?時代だった。酸性雨が降って露出の金属製品に雨垂れの跡が残った。
やがて大気、排水の濃度規制が行われたが、「薄めりゃ流し放題」となって、その後「総量規制」に切り替わり、「何g流したか」が問われるようになり、それをクリアして日本の公害処理技術は最先端、と言われるようになった経過がある。 書類で読んだだけなので、事の真偽は今となっては不明としか言いようがないが、「高い煙突を建てれば排気は遠くに行くから大丈夫」などと言われていたという話もあった。 IAEAと言う機関の「錦の御旗」に頼るばかりの政府の放出決定の経過は50年前の繰り返しである。なし崩し的に問題なければ24日から放出、と言うのはあまりに乱暴だろう。トリチウム以外の汚染物の大半はALPSで除去する、と言うのも裏返せば「いくらかは残っている」と言う事で、復興庁の資料でも「繰り返し処理する」としか書かれておらず、濃度規制の域を出るものではない。総量規制に移行した教訓はすでに忘れたか?行政の感覚は50年前のままだ。 物理で「分配の法則」を知るものなら、「0」にする事がいかに困難か分かるはず。「原子力の利用」は、まだ分からない事がいっぱいある未完成の技術、と言うべきだ。 「約束は破られてはいないが果たされた訳でもない」漁連組合長の言葉はまことに的をついたものだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年08月23日 18時22分25秒
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