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カテゴリ:写真・カメラ
10年前に孫が生まれたのを機会に買ったレンズ交換式のデジカメが、ファインダーがなくて使いにくかった。近頃のスマホは十分に明るく、明るいところでの視認性も良いのだが、周りが明るいとパネルではほとんど何も見えなくなる有様だった。で、ファインダーの付いた少し本格的なものに買い換えたのだが、持ち出した時にそれを落下させてしまい、修理の憂き目にあった。
10年前のカメラなら既にあまり惜しげもなく、また軽いので外付けのファインダーを探して見ると比較的安く入手できた。 レンズはニコンだが、アダプタを介して取り付けられる。いわゆる「お散歩カメラ」にしたのだが、ファインダーをつけると「いつか見た顔」に見える。 多分これだ。富士フィルムが売っていた「フジペット」だ。小学校の同級生で持っている子がいて、羨ましかったものだ。そもそも小学生が自分用のカメラを持っていることに驚いた。 父親にねだると、もちろん渋っていたが、「通信簿で5が5つあったら買ってやる」との譲歩?を引き出した。しかしこれはかなりハードルが高い。国語、算数、社会、理科はまずまず狙えそうだが、体育と図工については至難の業だったから。 ところが5年生になるとここに家庭科が入ってくる。手芸はむしろ好きだった。変わった男の子だが、女の子よりも上手いくらいだった。これが功を奏し、見事5つを達成したのだ。 しゃーないなーと言うところで、父の知り合いの新聞記者の口利きで安く?買ってもらったのがオリンパスペンだった。 「晴れた日は絞りを8で、曇りの日は4で撮るといいよ」とだけ教えてもらったが、このカメラはシャッタースピードも距離も絞りも動かせる本格的なものだと知ったのは中学生になってからだ。ハーフサイズなので36枚どりのフィルムを入れた日には70枚も撮れてしまう。1枚10円くらいの焼き付け料だったが、700円となると子供にとっては大きな出費だ。そのうち、ベタ焼きというテクニックを覚え、良さそうなのを選んで名刺版くらいに焼いた。 このカメラは新婚旅行にも持って行ったくらいなので、都合20年近く使ったことになる。しかし同僚に借りた一眼レフに比べたら、画質は非常に劣った。子供が生まれるのを機会にニコンに変えた。子供が10歳になった頃、それを使わせてみたら、なかなかうまく撮るではないか。仕事が忙しくなって写真どころではなくなり、そのままやってしまった。 時は流れ、孫が生まれるとなって、改めてニコンを持ってみると重いこと!そこにオリンパスが格安で売っていたので、またオリンパスに戻り、現在になる。人間がすることは構図を決めることだけになっていた。老眼になった現在では非常に楽な思いで使っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月21日 21時09分11秒
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