|
テーマ:家庭菜園(58730)
カテゴリ:にわか農業
黒豆に限らず、収穫の処理は手作業では大変だ。乾燥した豆の木から大豆の粒を分離・回収しなければならない。子供の頃には足踏み脱穀機を使って豆の鞘を壊して豆を取り出し、風で分離していたように思うが、すでにそんな道具はなく、手で鞘を割って豆を取り出すくらいしか方法はない。昔はむしろを敷いてその上でやったように思うが、コンクリートの上のブルーシートでは豆はどんどん転がる。思えば稲藁で作ったあのクッションは絶妙な反発係数の代物だった。
豆の木は500本くらいありそうだ。一つずつ鞘を割っていては敵わないと思い、棒で叩いてみた。豆は出てくるが、回収率はどうも良いとはいえない。鞘の屑も入るので分別が手間だ。ああでもない、こうでもないと言いながら1時間ほどで重量にして豆100gと言うところか。パチンコの玉より少し小さいか。 そして豆ガラ 4ヶ月ほど植えてこれだ。まだ1割もできていないが、まあ全部で1kgぐらいの収穫にはなるだろうか。豆を買う方が多分楽で安いだろう。 作業しながら考えた。この黒大豆は水をやるくらいの世話しかしていないので、きっちり管理すればもう少し取れるかもしれないが、コストらしいコストはかかっていない。でもこれを運んだら燃料がいる。我々の生活はものすごいエネルギー量の消費のもとに成り立っている。これが温暖化を進めているなら人間の在り方を問い直さなきゃいけないんじゃないだろうか。 ビニールハウスで重油を焚き、トマトを冬に出荷して、「いつでも手に入るもの」と思ってしまっている日本人はおかしくないか?食糧を輸入に頼るって、実は非常に危ないことだと思わないか? 今、ガザで食料も燃料もなくテント生活をしている子供たちがいる。今、その子供たちにこれが届けられたらいくばくかの栄養になり、豆殻は焚き火にできるだろう。いくらかでも貢献できればと思うが、こんなものを受け付けてくれるところはあるまい。メールのように手軽に送れれば良いのだが。 この豆は太陽と水と、わずかな労働でできた。人間の力だけで収穫するのは原始的だが、化石燃料を一切使わなくても食料はできる訳で。本気で温暖化を止めるなら、ある程度のしんどさはやむを得ないんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月14日 21時45分37秒
コメント(0) | コメントを書く
[にわか農業] カテゴリの最新記事
|
|