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テーマ:コーラス(2704)
カテゴリ:コーラス
猥褻目的では一切ないのでお断りを。7月に大阪と島根のグループがジョイントコンサートを行うにあたり、今回の合宿を計画されていたが、適当な宿舎を探すのに協力したご縁で、その練習を見学させて頂いた。
何せ指導陣が全日本合唱コンクールで金賞を取り続ける大阪のA先生、島根のI先生、それにピアノ担当のH先生が車で15分ばかりのところに来て生の練習をするのだから、見に行かない手は無い。メンバーの一人によれば「発声練習だけでいい加減疲れますよ」朝はいわゆる「モーニングボイス」で、なかなかまともに出ないものだが、I先生はそれを出させる。 「一緒にどうぞ」と促されて男声ながら練習に加えて頂いた。久しぶりに学生時代の特訓並みに引き摺り込まれたが、普段出ない音階が出るのである。テナーなので高音の商売になるのだが、いわゆる五線の上は極端に言えばデスゾーンだ。ここを出せるかどうかで価値が決まるのだが、朝の悪条件で出すためには背筋を伸ばし、胸腔を広げて共鳴を確保し、しかも肩の力を抜いて・・という芸を要求される。普段農業をやっていたら、どうしても前に屈むような姿勢が多くなり、背筋を使うことがない。勢い背中が丸くなってくるが、その反対の動作をすることになるので体にはいいはずだ。それを一発でやらせるのだからやはりただものではない。 H先生のピアノといえばこれまた「歌うピアノ」というのに相応しい。噂には聞いていたが、完全にコーラスを引っ張り、支え、時に主役。その上で「歌が遅れてるから弾きにくいよ!」だとか、指揮のA先生のタイムキーパーもこなす。A先生は合唱指揮者で喰っている訳だが、流石に「式とはこういう仕事だ」を動き、顔、表情で曲を作り、歌い手に的確な注意を与える千手観音のような存在だ。 今頃になって指揮者の仕事は、と考えると、楽譜という下絵に従って色を塗っていく、譜面にないものを表現し、伝え、修正をしていく画家のようなもの、そしてそれに流れを作ってにメーションを拵える監督みたいなものではないかと改めて思う次第だ。歌い手は正確でピュアな声を提供する。2つのグループとも、この辺がしっかり作ってある。 すげ〜な〜〜 というのが正直なところ。こうでないグループを率いるうちの指揮者は大変だ。リスペクト! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月19日 21時09分38秒
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