カテゴリ:グルメ・レストラン
駒沢にあるフレンチ「オーボナクイユ(Au Bon Accueil)」へ行ってきた。2007年11月にオープンした店で、以前から気になっていたところだ。
駒沢は、自宅から近いわりには行かないのだけれど、フレンチの激戦区。老舗のラ・ターブル・ド・コンマなど、駅周辺だけでも5∼6店ひしめいている。三宿まで範囲を広げると、何倍にもなりそう。 駒沢大学駅からは近いけれど、表通りの246から少し奥に入った、駒沢病院の裏にある。看板の手前の半地下。 店内は、白を基調とした内装で、かなりおしゃれな雰囲気。雰囲気はビストロというよりはレストラン。テーブルには白いクロスがかかっている。 席は18席だけれど、シェフ1人、アシスタント1人、サービス1人という体制なので、いっぱいまでは入れないようだ。予約の際、同じ時間帯にほかに2組いるので、料理が出るのが遅くなるかもしれないけれど大丈夫か、という旨をたずねられた。結局待たなかったのだけれどね。 シェフは、フランスでの修行後、表参道のフレンチ「ブノワ」のオープンからかかわっていた方。 ディナーはコースのみ。プリフィクス形式で、それぞれ2、3品のなかから選べるようになっている。一部追加料金のあるメニューもある。初めての訪問ということもあり、いろいろ試したいので\5,800のコースを注文。 ・\4,300(アミューズブーシュ・オードブル・メイン(魚or肉)・デザート、コーヒー) ・\5,800(アミューズブーシュ・オードブル・魚料理・肉料理・デザート、コーヒー) ガスパチョ。横に添えてあるのがパテ・ド・カンパーニュ アミューズの段階で、高級感を感じるよい店の予感。 活きホタテのポワレ、そのジュ、ブールノワゼット (豚足、豚耳、レンズ豆の煮込み添え) 下には、豚足やいろいろなものが細かく切ってある。 アイナメのポワレと焼き葱、レモン風味の焼き魚ソース 松坂豚のロースト、そのジュ、新ジャガと新キャベツのソテー、マスタードの香り 豚としてはギリギリ赤みが残ったちょうどいい火加減。 クレームブリュレ リーズナブルなお店ではよくあるデセールだけれど、少し高級感のある味。 ハーブティーとシャンパントリュフ 写真は撮らなかったけれどパンもおいしかった。自家製? ワイン編: ワインは赤と白で計40種類くらい。グラスは赤白泡1種類ずつ。フランス産が中心でニューワールドも少々。地域的な偏りはない。3千円台から1万2千円くらいまでが主要価格帯。赤はラトゥールの5万円弱まで。値付けは標準的もしくは安め。(低価格帯は)小売りプラス2千円くらい? 2006 Cotes-de-Provence Rose(Chateau Farambert) コート・ド・プロヴァンス ロゼ(シャトー・ファランベール) 最近は蒸し暑いってことでプロヴァンスのロゼを注文。抜栓当初は、少しアルコールの浮きが気になったけれど、時間がたつと一体感が出てきた。暑い時期、プロヴァンスのロゼは、広範囲な食事に合わせやすい。今回のメニューなら、これ1本でも問題なさそう。 (シャトー・ファランベール)コート・ド・プロヴァンス ロゼ 2006 Crozes-Hermitage Les Meysonniers(M.Chapoutier) クローズ・エルミタージュ・レ・メゾニエール(シャプティエ) さすがシャプティエさん、期待通りにおいしいです。若いかなと思って心配したけれど、なめらかでとがるところもなく、凝縮度もちょうどいい。今回のメインならば(豚、鴨、羊があった)、羊がよさそう。 シャプティエCrozes-Hermitage Les Meysonniersクローズ・エルミタージュ・レ・メゾニエール2006 まとめ: ひとことで表すと、 5千円前後のフレンチとしてはとても洗練された店。 おそらく、誰が食べても不満を持たないのではないだろうか。上品でそこそこ手の込んだプレゼンテーション、日本人には受け入れられやすい塩加減、女性でも食べきれる量、おいしいパン、シンプルながらも少し高級感のある食器。 最近よく通っているオゥレギュームより高く評価する人は多いと思う。 少し気になる点をいくつか挙げると、まずは料理のポーション。\4,300と\5,800のコースが、皿数の違いだけでポーションが違わないとしたら、\4,300のコースは小食の人向き。ワインを飲みながら楽しもうと思うと、オードブルとメインの\4,300のコースでは少ない。 メニューはどのくらいで変わるのかわからないけれど、オードブルとメイン、それぞれ2、3種類しかないので選択肢は少ない。まあ、選択肢を増やしすぎて、クオリティやサービスを落としてもいけないので、このあたりは店のポリシーなのだけどね。 また今回は待たなかったけれど、料理人が少ないので、込んでいる時間帯だと料理を待たされるかもしれない。 とくに欠点らしい欠点が見あたらないだけに気になるのが「個性」。2皿構成ならばサリュー(恵比寿)のようにしっかりボリュームがあるとか、得意食材があってそれを売りにするとか、もっと値段が安いとか、もっとマニアックなワインの品揃えをしているとか、 「この店に行きたい、この店でなきゃ」 と思わせる特徴ができたら、さらによい店になると思う。 クリーンヒット! 総合評価:★★★+∼★★★★(メニューが変わったら訪問したい) 味 :洗練されたおいしさ サービス:ちゃんとしている 雰囲気 :駒沢という立地を考えると、上品で高級感がある コストパフォーマンス:立地を考えると妥当か。都心と比べると安い。 価格帯 :昼コース\1,900から、夜コース\4,300から。サービス料10%。 --- オーボナクイユ(Au Bon Accueil) 東京都世田谷区駒沢 2-5-14 Kハウス駒沢B1 TEL: 03-6661-3220 http://aubonaccueil.jp/ 休: 水曜日、第3火曜日 11:30-14:00 L.O, 18:00-21:30 L.O 気が向いたら投票お願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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