テーマ:今日のワイン(6038)
カテゴリ:ワイン日記
前回のブログ「理想的なワインリストとは」が予想以上に反響が大きく驚いている。ワインと料理のバランスについて深く考え始めたのは、ある程度ワインを飲み込んで、そしていろいろなお店に行ってからだと思う。
ワインの勉強を始めたばかりのころは、お店の格とは関係無しに、そこそこ高いワインを注文することが多かった。 それで感じたのが支払金額に対する不満足感。 たとえばコースが\2,500の低価格店で\5,000のワインを頼んだ場合、\8,000近い支払いになる。このとき仮に\2,500のワインを頼んだ場合と、どのくらい満足度が違うのか考えてみると、\2,500(30%)の差を感じるかは微妙だった。 また\8,000支払うとなると、ほかの選択肢も出てくる。もっと高いお店に行って、安いワインを注文するか、ワインの量を減すという選択肢だ。このような場合、総額は同じでも、もっと高いお店に行った方が満足することが多い。 もう少し高いお店の例を挙げると、コースが\8,000のフレンチで\15,000のワインを頼むと、総額で\25,000くらいになる。この金額だと、あと1万円足せば倹約コースのグランメゾンに行けてしまう。 グランメゾン好きとしては、あと1万円足してグランメゾンに行きたい。 また低額店で高いワインを頼むより、高額店で安いワインを頼んだほうが満足度が高いと感じることが多い。これは高額店のほうがグラスやサービス温度も含めてコンディションがよいことが多いのと、雰囲気や料理に影響されるからだと思う。 以上のことをなぜだろうと考えてみると、お店で食べるという行為は、 ・料理 ・ワイン ・サービス ・雰囲気 ・一緒に食事をする人 これらの総合評価にほかならないからだ。 「一緒に食事をする人」はもっともウェイトは大きいけれど、お店側の要因ではないので今回は考えないとして、ワインはいくつかあるパラメータの一つにすぎない。だからこれだけ突出していても、その苦労(支払い)に見合った総合的な満足度は上がらない。 これは料理もワインも好きなわたしの場合で、ワイン命の人はまた違った評価になるだろう。 最後に”超独断と偏見による”理想とするお店の価格帯を述べたい。いずれもワインを1本飲んでの値段。それぞれ○円以下と区切っているけれど、数千円の誤差は許容するとする。 ・総額5千円以下の店 このエリアに区分されるのは、小腹がすいたときにちょろっと寄りたい店と、カジュアルなワインとカジュアルな料理をちゃんと食べる店。場合によっては、2千円くらいまでの予算追加あり。具体的には、プロヴァンサルやなりた、コンコンブル、ラミティエなど。 ・総額1万円以下の店 そこそこおいしい料理とワインが飲みたいお店。コース価格は5千円くらい。おそらく一番行っているのがこの価格帯。当たりの店ならば、かなり満足度の高い料理にもありつける。どうしても飲みたい目玉ワインや料理を発見したときには、5千円くらいの予算追加もある。 ・総額2万5千円以下の店 この価格帯で魅力を感じる店は少ないけれど、強烈に魅力のある料理を出す店だとわかっているときには行くことがある。 ・それ以上の店 グランメゾン。グランメゾン好きとしては、1万5千円の店に3回行くならグランメゾンに1回行きたい。圧倒的な雰囲気とサービス、料理の力。夢見心地になってしまう。 結局のところ、お店をどう楽しむかは個人の価値観だ。料理やサービスの基本がなっていない店は除外するとして、料理はまあまあなのにワインリストはイマイチというようなお店は少なくない。そのような店はもったいないと思ってしまう。ぜひともがんばって欲しいものである。 気が向いたら投票お願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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