カテゴリ:グルメ・レストラン
帝国ホテル レ・セゾンのランチを家族で眼鏡さんのブログで見てからというもの、グランメゾンが気になって仕方がない。本当のお楽しみは秋冬にとっておくとしても、再発したグランメゾン熱をおさめるためには、ランチにでも行きたいところ。
そこで、いくつかのお店を検討してみた。 ロオジエ...ランチの予約は困難 レ・セゾン...予約は取りやすくランチは比較的リーズナブル トゥールダルジャン...月に2回のランチ日がすぐ。ワイン付きディナーがすべて込みで\22,000。 レ・セゾンとトゥールダルジャンで迷ったすえ、ワイン付きのディナーがあるということと、月に2回しかないランチ日がすぐということでトゥールダルジャンに行くことにした。 トゥールダルジャンのランチは、コースだけで毎回テーマが決まっている。今回はプロヴァンス。料理だけだと\16,000(サービス料別・税金共)で、ワイン付きだと\22,000(サービス料・税込み)。もちろんワイン付きを選択。 トゥールダルジャンは2度目だけれど、ここのエントランスは何度通ってもすごい。夏だし、テーマがプロヴァンスだし客入りはどうかと思ったけれど、8割がた入っていた。 今回の料理は以下のとおり。ワイン付きのコースだと料理は完全に決まっているけれど、料理だけのコースだと多少チョイスできる。 Le 'Crespeou' Provencal aux Sept Couleurs "クレスペウ" 七種レギュームのオムレツ プロヴェンサル クレスペウはプロバンスの名物料理。ナスやパプリカなどの野菜を層状に焼き上げたオムレツのこと。もともとはビストロ料理なのだけれど、グランメゾンだけに美しく仕上げている。見た目は野菜を10層くらいにしたテリーヌのよう。付け合わせにマスカットのジュレと、葉っぱ系の野菜。 前菜としてはまあまあ。葉っぱに味がありおいしい。 Bouillabaisse de Poissons de Roche et son Bouillon a Part 磯魚と海の幸 ブイヤベース風味 スープと共に これまたプロヴァンスの定番料理。こちらもグランメゾンらしく美しく仕上げている。鯛の半身を下に敷き、その上に魚介類。練ってすり身にした白身魚を生クリームのように使い縁取っている。 そして別でサーブされるスープを注ぎ入れる。ルイユはあらかじめお皿の底に塗られていて、スープを入れると浮いてくる。あとは薄切りのバゲットをお好みで。 お店でブイヤベースを食べると海老を感じるものが多いけれど、これは魚と貝、サフランをベースにしたもの。さすがプロの味。見た目以上にボリュームもあり満足度が高い。 Gigot en Croute de Sel, Ciambotta de Legumes, Jus a la Sarriette 仔羊もも肉の海塩アンクルート焼き 南仏野菜とサリエット風味のジュ サーブされる前、大きな塩釜で焼いた子羊が、それぞれのテーブルにプレゼンテーションされる。肉はかたまりで焼いたほうがおいしいと思っているわたしとしては期待がふくらむ。 サーブされると、一般的に見る骨付きのラック肉ではない。モモ肉なので、ジンギスカンのような丸い形の輪切りが数枚。1枚の厚さは5mm程度。モモ肉のためか、レアではなく完全に火が通っている。付け合わせは、見た目はそう見えないラタトゥイユ。 けっこうしっかり目の味付けなのは構わないけれど、肉は固めで味わいも平凡。プレゼンテーションでかなり期待がふくらんでいただけに残念な仕上がり。 Nougat Glace aux Pistaches et Fruits Mendiant a La Lavande ピスターシュとフルーツ セックを閉じ込めたヌガーグラス メインが少なめだと思ったら、こちらはボリューム十分。すごく大きいわけではないのだけれど、とてもおなかにたまる。グランメゾンのデセールらしく凝ったつくり。個人的にはこの半分の量でいいけれど、おいしゅうございました。サービスで、リヴザルトをグラスでいただきました(リヴザルトとはバニュルスに似た酒精強化ワイン)。 Cafe et Mignardises コーヒーと小菓子 紅茶はおかわりし放題。小菓子は5種類あってどれもおいしい。 ワインは以下のとおり。参加人数が少ないときにはたくさんもらえそうなのだけれど、今回はワイン付きのコースを頼んでいる人がそこそこいたみたいで1本を6人割くらい。 Palette Blanc 2002 Chateau Simone 「今まででもっとも印象深いロゼは?(泡は除く)」と聞かれて、筆頭に上がるのがシャトーシモーヌのパレット・ロゼ。ロゼにしてはエイジングポテンシャルがあり、ボディーもしっかりしている。 こちらはお初の白。キンキンに冷やして出てきたけれど、ブルゴーニュの1erに匹敵するボディ。カシのようなプロヴァンスのへなちょこ白とは別次元の完成度。ほどよい熟成も入っていて温度が上がってもだれずに飲める。 楽天ではほとんど見かけないのが残念。 パレット・ブラン[2005](白)シャトー・シモーヌ パレット・ロゼを探す> 2006年のロゼは、これから入荷。買うかどうか悩み中。高額ロゼで思い出すのはヴァレンティーニだけれど、こちらのほうが良いと思うのだが...。もちろん個人の価値観の問題ね。 Provence Rose 1999 Chateau de Roquefort こちらも有名なロックフォール。すっきりさわやか辛口ロゼ。ワインだけのポテンシャルを考えれば、こちらが先頭でよかったかも。マリアージュを考えれば、この順番かな? Vin de Pays des Bouches du Rhone en Magnum 1995 Trevallon 有名なトレヴァロン。サーブされた瞬間から熟成香がただよう。カベルネが多いながらも、南仏らしいワイルドさがあり、少し熟成が入ったときの飲み頃。さすがに素晴らしい。 [1999] ドメーヌ・ド・トレヴァロン ルージュ 750ml (VdPブーシェ・デュ・ローヌ)赤【コク... ボルドーとは少しスタイルが違うけれど、現在のようにボルドーが高額になると5、6千円で買えるのは魅力的。 Muscat de Cap Corse 2006 Antonin Arena コルシカ島の雄アントワーヌ・アレナ。こちらは甘口白ワイン。アレナの辛口白はがっちりしたボディだけれど、こちらは洗練された上品な仕上がり。16度というアルコール度の高さを感じさせない。ミュスカのワインは、ミュスカ臭さというのかな、独特の香味が前面に出ているものがあるけれど、こちらはエレガント。 少し紅茶のフレーバーがあるということで、食後の紅茶と合わせて。 まとめ: ゴージャスでゆっくりできるのがトゥールダルジャンのいいところ。サービスレベルも高く、天井は高く大きな窓があり、広々としているのがいい。メインが平凡だったのは残念だけれど、ワインを含めたコストパフォーマンスを考えると合格点。前回のディナーでは驚くような皿がいくつかあったけれど、今回は出会えなかった。小ぶりのバゲットはおいしい。次回はワイン付きのディナーで訪れたい。 和食のお品書きじゃないけれど、メニューや地域、ワインの解説が載った冊子がついています。 気が向いたら投票お願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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