テーマ:ワイン大好き!(30868)
カテゴリ:ワイン日記(ニューワールド)
ABCのイザベルが安かったので久しぶりに買ってみました。イザベルを買ったのは約20年ぶり。
2015 Au Bon Climat Pinot Noir "Isabelle" オー・ボン・クリマ イザベル California, USA - 赤辛口 5,500円くらい, キタザワ, 2020年1月購入 過去を振り返ってみた 1990年代後半の第6次ワインブームのときに、人気のあったオー・ボン・クリマ(ABC)とカレラ。きっかけは1998年ブルータスの3号連続ワイン特集やマンガ「ソムリエ」だろうか。 当時はネット販売がほとんど無く、現在のようにいろいろなワインは買えなかった。またワインに関する情報も少なかった。 ABC自体を見かけることは少なく、上級品はレアアイテム。カレラは、セントラル・コーストはやまやで買えたけれど、畑名付きは同様にレア。Jensen/Selleckを買うのに、やまやで1時間以上並んだことがある。 ※楽天ワインショップ最古参の和泉屋は1999年出店。ワイナートの創刊は1998年12月。 ※ネット販売はなかったが、一部ショップや百貨店のDMによる電話注文販売は昔からあった。松坂屋や小田急、酒のやまいちなどにリダイヤルしていた時代が懐かしい...。 これまでの購入履歴。1997年以外は2本購入。
なぜ、こんなに回顧モードになっているかというと、高級ワインでは珍しく値下がりしているから。ブルゴーニュのトップドメーヌは10倍以上になっていることも珍しくないし、ボルドーのトップシャトーも5倍くらいになっている。 追記(2020/6/18): ワイナート99号のジム・クレンデネンのインタビューによると、イザベルは25年値上げしていないとのこと。どうやら、為替レートや流通コスト、小売店の値付けで変わっていたようだ。 現在の流通価格は? 楽天で調べると5,775円~7,700円(税込)で平均すると6千円台前半だろうか。アメリカにおける値段を調べてると、ABCのオフィシャルサイトで$50(税抜)。インポーターが良心的な値付けをしているのか、それともAu Bon Climatの卸価格が安いのか、ほとんど同じ価格だ。ドル円レートは2000年と2020年でほとんど同じ。 カレラのジェンセンが現在2万円前後で取引されているのと大きく違う。ちなみにカレラの米国での価格は$100(オフィシャルサイト調べ)。 Isabelleをトップキュヴェだと思っていたけれど、"Larmes de Grappe"という限定キュヴェを発見。過去2ビンテージだけ作られ、日本では2万円前後で流通。米国では$100(税抜)。 堀賢一氏がカレラを「カリフォルニアのDRC」と言ったことも国内では影響しているかもしれないが、アメリカの価格差には説明が付かない。 ABCについて昔から思っていたことがある。ビッグボトルではなくても高いキュヴェがあって紛らわしいこと。以前購入したRINCON & ROSEMARY'Sはスタンダードキュヴェと同じボトルなのに、Isabelleと同じくらいの値段だった。本国のサイトを見ると、以下のワインは同じく$50だ。 Talley Vineyard-Rincon Sanford & Benedict Vineyard Runway Vineyard Knox Alexander(これはBig bottle) 飲んでみた甘い! 残糖的な甘さがあるわけじゃないけれど、あきらかにブルゴーニュとは違うベクトル。なめらかな酒質には好感を持てるけれど、チリピノも真っ青な甘さが気になる。パワーごり押しではないことが、せめてもの救い。 これが好きな人もいると思うけれど、ブルゴーニュラバーが飲むものではありません。他のキュヴェはわからないけれど、近年のIsabelleはこういうスタイルを志向しているのだろうか。昔はこんなに甘くなかったような...。2000年代に飲んだABCに悪いイメージはなかったのに。 いまどきのオレゴンピノにはブルゴーニュと間違うようなものもあるのに残念な結果。ABCはオレゴンじゃないけどね。コルクは5.5cmと気合いが入っているので、長期熟成すると化けるのだろうか。87 飲み頃/総合:いま/★★+(飲み手を選ぶ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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