ロズの楽しい一日　

そろそろあれから半年が経ったので、あの話を長々と書いておこうと思う。

　あの日、あの夜、9時半過ぎ、スマホの電話が鳴りました。

　もう帰って来るであろう時間の、夫から。。。

　結果から言って、交通事故です。


　家のとてもすぐそばの小さな交差点で、原付に乗った夫は車に跳ねられました。
　子供を寝かせようとしていた矢先の電話で、急いで着替え、走って1分弱。
　夫は「気持ち悪い頭が痛い、どーなっちゃってるのかわからない・・・思い出せない」と、
  何度も 言っていました。相手は、ただ立っているだけでした。
　私は、「救急車呼んだの？」と言ったら、相手は「大丈夫というので呼んでません。」と。
　私「は？？？おかしいだろ？車で跳ねてて大丈夫な訳ないだろ？」と怒って言い、
　相手に救急車を呼ばせました。というか、ご近所の方も通報しており、すぐに救急車は
　来ました。
　夫は私に「こんな時に大丈夫とか言ってんじゃねー。」と怒られた。
　そして、夫は救急車に乗せられ、脳外科へ運ばれました。
　私は、警察の方から言われた免許書やらを夫の荷物から見つけ出したり、
　相手と夫のどこがぶつかったのか？等もしっかりと見させてもらいました。
　車はフォグランプがもげる程の傷み具合でした。
　自宅に原付を押して置きに行ったりしてから保険証を持ち、
　夫の運ばれた病院へ向かいました。
　全身打撲と、擦り傷、むち打ち、頭ももちろん打っており、
　でも、脳みそには異常はなかったそうで、
　「入院しますか？」と言われていたようですけど、
　嫌だったようで、自宅へ連れて帰りました。
　（入院してくれたら良かったのに。とつくづく思う2週間でした。）

　夫は「思い出せない、記憶がない。」と、しばらく言っていましたが、
　一日も経つと記憶がちゃんと戻ってきたのか、事故の経緯を話せるようになり、
　夫を車に乗せて、自分でも現場検証をして、細かく、どーだったのか、何回もやってみました。
　夫は、この事故をした交差点に入る時、青だったと言います。
　自分たちでも検証しましたが、夜は青でないと入れないようにできている。
　曜日によって少しの違いがある。そう思いました。
　そこは、信号のあるやや大きな交差点を通過した後、わずか１５メートル程で
　信号のある小さな交差点。というね、説明むずかしいですけど、
　夫は2個の信号を通過する、その2個目の信号で事故という事。
　夜は、やや大きな交差点が青に変わってから、小さな交差点が後から青に変わる仕組みで、
　連動していると思う。
　夫が言うには、車が前に2台程居て、続いて原付が自分の前に2台居て、
　最後が自分の原付だった。という事でした。
　走る中、やや大きな交差点が青に変わり、減速する事無く車は流れて走り、
　小さな交差点へそのまま入っていく。そこで終いの夫が跳ねられた訳です。
　すぐ家の近くの小さな交差点で。
　ここは、私たちが越して来た時には信号はありませんでした。
　ですので、よく、よく、よく、事故があり、とても危ない交差点で有名でした。
　お亡くなりになられた方もおられる程。
　何年か経ち、町内でも署名活動をしたりして、ようやく信号機を付けてもらえた。
　そういうありがたき交差点です。夜は誰も歩いてない静かです。

　お相手は、夫が救急車で運ばれた間の現場検証で「自分が青になったので発進したら
　原付が出てきて・・・」という証言だそうで、
　ですが、私が現場を、車を見た所ですと、おかしいな？と思います。
　だって、右から出てきた原付を左のバンパーで原付の左後方とぶつかったんですもん、
　わき見とか？
　青になって発進したならば、右前方か正面で跳ねるのが多いかと思うけど、
　でも正面で跳ねられていたら、命が無かったかも知れません。
　そういう車の壊れ具合でしたから。

　そして運悪く、誰一人目撃者が居なかったというね、運悪い。。。
　
　時々運悪いな。

　ま、これではお互い青という証言となってしまい、どちらかが正しくない訳です。


　もしも、相手の言っている事がが正しかったとして、夫はどーなるのか？の検証も
　自分たちでやってみた。
　すると、夫は最初のやや大きな交差点が赤の時、信号無視を犯し、命からがら次の
　赤信号の小さな交差点へまっしぐらに突入しないと事故は出来ない。
　普通出来ない、こんな事。


　
　このような時、一番困るのは子供へどう話すか？です。
　とても困りました。
　でも、結局は「お父さんは正しい運転をしていて嘘をついていない、
　信号無視した人に跳ねられてしまったんだよ。」と
　言いました。
　「嘘つきは泥棒の始まりって、いつも言うでしょ？
　だからいつか泥棒になっちゃうんだよ、あの人。」ってね。

　
　そんな事する人居るんだ！
　信号無視して、原付を跳ねて、救助もしなくて、第一発見者が救助から電話から
　全部やってくれて、自分は見てただけ。自分の車の前でうろうろ象みたいにしてる人、
　居るんだね。。。はーーー居るんだ。
　近所の人が救助時の事、全部教えてくれました。
　絶句ですよ、絶句。
　
　　
　そんな、、、一般の人間が、人跳ねたのにもかかわらず、もしかして運悪くて
　死ぬかも知れないのにも関わらず・・・
　本当のこと言わないって、信じられない。
　免停が嫌だからか、、、
　もう、毎日腹が立つ思いでいっぱいで、いっぱいで、
　でも、今はそういう気持ちは落ち着いてきて
　怒ってないよ。

　
　私の叔父は警察に関係する事に関わっておりました、
　身内としてはちょっとした名誉だった。
　叔父に話したら、もう家族から話がいってて知っていた。
　「一般でもそういう悪いやつがけっこう居るんだよな！」と言っていました。

　だから、珍しい訳ではなく、けっこう居る。らしい。

　じゃ、青って言った者勝ちな訳？？？

　じゃ、保険は何のために入ってる訳？

　自分の中で色々と押し問答が続きました。

　
　目撃者は3カ月経っても無く、看板が立ったまま、年が明けて
　ようやく取り外されました。
　結局は信号の色を見た人を探さないといけないという事だそうです。
　しばらくして、警察から電話があり、「事情徴収をするので・・・」と言うので
　都合の良い日を伝え、後日電話をいただき、事情徴収がありました。
　この時は、夫一人です。
　4時間半程かかりました。
　生い立ちから現在に至るまでの自分の事も話すそうで、
　信頼や信用に繋がるちゃんとした硬い仕事で良かった。
　前職が無かったら、もしも事務職だったらば、変に転んで胸打って死んでたか・・・
　ありがとう、前職よ！
　まだ打った腰が痛むそうですけどね。
　運は悪かったが、生きていて、治りつつあって良かった。

　相手はどんな事情徴収で何を話したのかな？
　私の住む町ではない人が、あの恐怖の交差点を
　知らないだろう相手は何を話したのかな。

　事情徴収後1か月程度で何も連絡が無ければこれで終わりだとかで、
　お互いの青＆青の主調が通る事になるらしい。
　変なの～
　だから、終わりだ。

　これからは保険屋さんがどーとかこーとか、そういう事に入る。
　相手は強く出ていて、保険は使わず実費でやるんだってー
　最初、そう言ってたけど、保険使わないでやるって、得な事なのかな？
　保険屋は保険使わせたくないだけじゃないの？？？
　ぼーっとしてたあの男、ちゃんと自分で判断してんのかな？
　どっちにしても、原付と車では、原付が弱者だからね、、、
　
　

　未知との遭遇にドライブレコーダーの取り付けした方がいいよね、
　特にバイクや原付は頭打って記憶飛ぶから、相手が青って言うと
　我が家みたいな目に会う人いるからね。
　
　
　皆も気をつけて！

　我が家も気をつけるー