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天然石が好き* 徳永さんが好き

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2011.02.20
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カテゴリ:日常の出来事

昨日で受験した全ての大学の合格発表が完了しました。

娘は奇跡的に(本当に奇跡的に) 第一志望の大学に合格する事が出来ました。

こういう日記は  「ただの自慢」  と思われるかもしれないと思い迷ったのですが、
私のブログを読んで下さっている方の中には、これから受験を控えているお子さんをお持ちの方も
いらっしゃるかも知れません。
どう贔屓目にに見ても、劣等生の部類に入る我が娘が、合格に至った経緯を書くことで
なんらかの参考になればと思い、アップすることにしました。

去年の3月、
娘は初めて友達と大阪の御堂会館で行われた 「ザ・クロマニヨンズ」のライブに参加しました。
そのとき、ブルーハーツの時代からの甲本ヒロトの大ファンの主婦が声をかけて下さいました。

その方たちにライブ終了後、食事に誘ってもらい、そこでいろいろなお話をしたようです。
娘は第一志望に今の段階では到底届かないと思われる大学を考えている事を話したら、
その方、Rさんは、
(このエピソードは私のブログにコメントを下さるもんじさんへのコメ返しにも書いた事があるのですが)

自分はいつか必ず、ヒロトに会えると信じて生きてきた。

そうしたら、本当に大阪の商店街で、ヒロトに遭遇した。ヒロトは気軽に握手もサインも書いてくれた。
そして、そのときのサイン(携帯・ジャケットに)、一緒に撮った写真を見せて下さったのです。

「夢は叶う」と強く信じて諦めずにいれば、必ず叶うよ

と励まして下さったのです。

その話を聞いたとき、私は親としてちょっと反省しました。
だって、その大学の名前を聞いた時、

「それはギャグか???」と思って、笑ってしまったのです。  もちろん娘は怒りました。
でもそう思われても仕方のない所が娘にはありました。

私も昔はそこそこの教育ママだったような気がします。

高校は校区外の(阪神間はこの間まで総合選抜区域でした)進学校に行ってもらいたくて、
小4の時から塾に通わせました。

落ち着きのない性格なので、2対1の個別にしましたが、成績はほとんど伸びず、
中学に上がると集団塾に変えましたが、成績以前に、あまりの態度の悪さに

「退塾勧告」 が出るほど。 (笑)

これには私も呆れて、ブチ切れて、
「退塾勧告」から 「退塾命令」になる前に 辞めさせました。

この段階で教育ママは返上。
親の想いを押し付けても本人のやる気がなければ、何をやっても駄目。

3歳の時から習わせたクラッシクバレエも、私自身が中学入学で辞めてしまった事の後悔を
自分の娘に押し付けていただけ。

だって、結局娘は7年間もバレエをやっていたのに、 猫背やし~ (爆)

バレエの才能がないのなら、演劇、演劇。
小3の時から地元のホールの演劇ワークショップに参加させて、
中学に入ったら、演劇部に入部してもらいたかったのに

「演劇部、暗い!!」 と言われ、  吹奏楽部に入部。 

そんなこんなで、高校も学費の安い公立に入れたし、
もう後は好きなように進路を考えればいいと思っていました。

美容師になりたいとか言っていたので美容師の専門学校に行くのかと思っていたら、
突然、高校2年の終わり頃に

「大学に行きたいから塾に行かせて 」  と言ってきたのです。

大学って。。。       あんたの偏差値、45にも届かへん。

その時の第一志望校でさえ(その後、第一志望はどんどん上がる)偏差値的にもかなり頑張らないと無理。
それに塾代(現役予備校)は中学とは桁はずれに高い。
我が家の家計からいって、すごく勇気のいる選択だし、まして浪人は絶対無理。

死ぬ気で頑張る覚悟があるのかと聞いたら、
「絶対ある」と答えたのです。

はじめて自分から行かせて欲しいと言ってきた塾。  信じてあげようと思いました。

そしてそれからの1年間は、我が娘ながら、本当によく頑張りました。
これが同じ人間かと思ったほどです。

 

         <模試判定はあてにならない>

子供はひとりで兄弟が居ないし、ずっと仕事を持って居た為、ママ友もほとんど居ないため情報音痴。
私が模試の結果に一喜一憂していたら、塾の先生がそういっていたと言う。
とはいうものの受験候補の目安にはこれしかないのでは、と思っていたのですが。

 ☆ 受験校 5校  全て文学部で各大学2日間受験。

   第一志望校だけ、直前に社会学部も一日受けると言い出す。
   すでに受験料だけで、35万かかっていたので、その受験料は自分の貯金から出すとの事。

 ☆ 第一志望  模試  全て E判定。
 ☆ 第二志望  一度だけD判定になったっけ?  ほぼE判定。
 ☆ 第三志望   C判定
 ☆ 第四志望  A判定
 ☆ 第五志望  A判定

             < 結     果 >

一番最初の合格発表は第四志望の大学。  A判定だったから安心していたら、
なんと2日間とも不合格!!  これにはショックが大きく親子ともかなり、へこむ。

翌日は第五志望。

ここに落ちたら、全落ちの可能性が。 そしたらもう行くところない。
パソコンの前で緊張のあまり吐きそうになる。

合格。

ああ良かった!!    とにかくひとつ拾ってもらえた!!
私はもうここで良いやんか、近いから定期代安いし、とか考えていた。


二日後、第三志望。   C判定。
無理かも。

合格。 狂喜乱舞。

もう、ここで充分。  ここも近い。   定期代安いで~。
特待生候補までついたから、1年間、授業料いらんらしいし。
と、親はお金の計算ばかりしている。

第一、第二はE判定なので、とうてい無理と思い、
職場の心配してくださっていた同僚に、決まりました~ と報告。

この段階で私の肩の荷もほとんど降りた気持ちになる。
しかし娘が本当に行きたい所は第一志望なのだ。

二日後。  第二志望。

まさかの両日合格。   狂喜乱舞  ×   2

この段階で娘自身も第一志望が落ちても仕方ないか、ここでもいい!  と思ったようだ。

翌日、  第一志望。  もう緊張もない。

予想通り、 両日不合格。
合格最低点に20点も足りなかった。  さすが超難関。

娘もやるだけの事はやったという充実感があったようです。

その日の夜、開放感からカラオケへ行って二人で唄いまくり。

あとは入学金を振り込むだけ。
でも第一志望の社会学部の発表が残ってる。 一応、振込みは待つ。
しかし文学部より倍率が高かったから100パーセント以上無理と、娘もへらへらしている。

発表は昨日の10時でした。
でも10時になっても娘は起きてこないし、パソコンの電源も入れていない。

11時前になって、娘の 「ぎゃ~ ~~ !!!」  という叫び声が!

彼女はベッドで半分寝ながら、携帯の画面で 「合格」の文字を見たのです。

「うわ、うわ、うわ~!!!」  と叫びながら 携帯の画面を見てくれと言うんだけど、

「そんなん、老眼で見えへんわ!!  パソコン、パソコン!!!」

電源を入れて、HPで確認。

親子とも信じられず、呆然。。。

合格最低点  プラス  2点  の滑り込み合格。

「ほっぺた、つねって。」  と言うので、お思いきりつねってあげたら、

「痛いわ~(笑)」

じんわり涙が出てくる。

その後塾に報告に行ったら、先生一同、一瞬固まったらしい。
正直、どの先生も合格するなんて思ってなかったとか。

でも、もう、すっごく喜んでもらえたらしい。
ここ数年の奇跡とまで言われて帰ってきました。

何が結果的に良かったのか分からないけど、

本人曰く、「周りの友達に恵まれた。」(意思の強い受験仲間)

そしてアットホームな地元の塾の雰囲気。 

母としては、教育ママを返上した事かもしれません。

 

私は短大だったけど、彼女も同じ京都で学ぶことになりました。

私の  18の春。

下宿先の荷物もひととおり片付けて、哲学の小道に散歩に行ったら、
満開の桜。

あの桜の光景は一生忘れられません。

胸が苦しくなるくらいの希望ではちきれそうだった。

実際の人生は希望と失望の繰り返しだったかもしれないけど。

「夢は諦めなければ必ず叶う」  と言ってくれたRさん、本当にありがとう!

そして叶わなかったとしても、それでいい。
だって、夢だから。  
夢を見ないよりは、ずっとステキだと思う。

 

 

 

 






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Last updated  2011.02.20 17:59:22
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