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ほんわか介護とほんわか心

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2009.07.18
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昭和の思いで 昭和の接客法

有楽町のガード下の写真をよく撮ります。わざと古くしているのかもしれませんが、不思議に心地よい空間です。
このような薄暗いゴミゴミした雰囲気を今の若い人はみたこともないでしょうに、案外若い人がお客さんになっています。



まんぷく食堂
http://www.cinema-st.com/food/shoku001.html
ネットで調べますと、朝食だけが安いようです。ランチや夜はファミレス程度の価格帯みたいですが、量はたっぷりあるようで、まんぷくになるみたいです。
問題点は接客態度らしいです。それは昭和三〇年、四〇年代の再現らしいのです。
それで思い出しました。
昭和の買い物です

当時の東京では買い物にいきますと、店内に誰もいません。性善説の時代だったのでしょう。レジもそのまま、商品も取り放題状態で誰もいません。客が信用されていた時代です。
大きな声で「すみませ~ん~」と何回も大声で言います。いえ、「すみません」より「くださいな」だったかもしれません。
大声で「くださいな~」とか、子供は「ちょうだいな~」とか、変なイントネーションで叫びます。何回も怒鳴らないと誰も来てくれません。
やっとお店の人が出てきます。大抵、そんな大声で言わないでも聞こえるよ、というような雰囲気を表情に漂わせています。
まず第一に「いらっしゃい」と言ってくれることは少ないのです。たまにはありますが・。下手をすると「なんですか!」という第一声です。ここでひるみますと、お使いが果たせません。
「あ、あの醤油を一合ください(ここは酒屋さんです)」
と、そっと空き瓶を出します。そして夏ですと、もう一つ買い物があります。
「あの、冷えたビールありますか」
「冷えたの、何!」怖いです。
「あ、あの、いつものキリンビールを二本ください」
「キリンビールは一本だけ! サッポロビールがよく冷えているからね」
「あ、そ、それでいいです・・・」
お店の人は怖かったです。
「何を差し上げましょうか?」なんて聞いてくれたら、宝くじに小当たりしたようなものです。
 そのうえ、昔はビールの冷やし代をとられました。幾らだったか? 五円かな? 井戸に吊せば只です。ですが共同井戸なので、西瓜を吊してたらなくなった、なんて裏のケチおばさんが叫んだこともあったので、井戸では冷やせません。
 
 当時の買い物はお店屋さんが売ってやる! という時代でした。そう言う風潮はいつからだったのでしょう。江戸時代、大店の経営者はお金持ちで庶民より一段上だったのでしょう。貧しい庶民がやっと溜まった小銭をもって買い物に行くと、けんもほろろだったかもしれません。士農工商なんて嘘です。商士工農・・ですかね。

昭和の終戦直後時代は品物を持っている人が威張っていて、欲しい人は頭を下げて言い値で買っていた時代がありました。そのときの感覚がまだ残っていたからかもしれません。

昭和の買い物は、お客が「すみません」とか、「お願いします」とかいって品物を出して貰い、お金を払ってお釣りと品物を渡されると「どうもありがとうございます」と頭を下げて感謝いたします。運が良ければお店の人が会釈を返してくれるます。

個人商店で買い物をすると、お店の人とのコミュニケーションが楽しいと言われますが、当時は楽しくなかった。友人関係のお店なら楽しいでしょうが・・。今、思い出してみますと、いつもドキドキして買い物していました。お釣りがたりないなどといいますと、こっちが悪いみたいに言われて、もめることもあります。

幼い頃から暮らしている町で、買い物にいきますと、大きくなったわね! などと、普段愛想が悪いのに、突然言われることもあります。幼いときのあまりうれしくないエピソードを話してくれたりします。自分が年をとってくると、顔見知りの子供が成長するのを見て、つい懐かしくなって、あれやこれや話しかけてしまうことがあります。
ですが、言われる方はうれしい話題ではないのです。
やがて昭和四十年代ごろからスーパーが次々開店してました。人々がスーパーに流れていくのも、個人商店の接客法に問題があったからだと思われます。

買い物依存症気味の私はこう思うのです。物を買うのは何が楽しいのか、それはお金を支払うときに、快感を感じるからではないでしょうか。
財布の中の福沢諭吉が減っていくのは寂しいですが、支払う度に私は買い物したのよ。王侯貴族よ! ちょっと大袈裟です。でもたとえ十円でも支払うときにふっと快感を感じませんか?

「すみません」とか、「どうも有り難う」とか、自分から言っていたら、この快感は感じられないのです。お金を払うときに、すまなさを感じるほどです。

最近強く感じますのは、日本のメーカーの電話対応が悪すぎることです。とくに大メーカーは、お役所のように融通が利きません。そのうえ自社の商品知識がなさすぎます。
PCの故障をメーカーに問い合わせた中で、対応が良いのはDELLだけでした。

やはり顧客対応のよさが物を売る、買っていただくということに繋がっていくのでしょうね。





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Last updated  2009.07.18 09:38:49
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