「緑」のち「赤」ときどき「紫」

(読んだのは60ページまでです。)
ストーリー、別にありだと思う。
恋愛小説に興味がないため「面白いか？」と聞かれたら
「面白くない」と答えるが、それは好みの問題。

文章、酷い、ありえない、活字になるべきではない。
60ページまで読んで添削箇所22箇所
(明らかな誤字脱字および個人的におかしいと思う表現)

ただ、著者本人はそれを承知でWeb上に公開していたのだろうから
それは別に問題ないと思う。

何が悪いか。
それを活字として世に知らしめた出版社。

「原作を活かすために文章は(ほぼ)そのまま。」というのはきっと建て前。
素人の小生が添削できるほどの文章なのだから
プロが校閲しようものなら原作がなくなってしまうのは当たり前。
とても書籍として売れるものにならない。

「ケータイ小説は若者の活字離れを防げる」というのも建て前。
出版社側からすれば推敲・校閲の人件費と時間を省いて売れる本を
発売できれば万々歳なわけですね。きっと。
巻末に創刊にあたっての言葉が載っていましたが、
流行が過ぎたら廃刊なんでしょう？

というわけで、ケータイ小説自体は好んで読んでいる人もいることだし
ひとつのメディアとして存在する価値は十分にあるけれど、
活字にする必要性は全くない。(できれば小説と冠して欲しくない)

もし、まともなストーリーと文章が表現できているケータイ小説があったとしても
それは流行らないんじゃなかろうか。
きっと読みにくいに違いなく、ケータイで読もうと思わないだろうから。
(事実、「裏相棒」という「相棒」のショートストーリーがケータイで配信されたが
あまり読みやすいものではなかった。その分、面白さも半減。)

だからこそ本という媒体がある。