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るうの雑記帳

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Dec 19, 2005
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カテゴリ:スーフィズム
SUFI ORDER
今日、何気なく、出かけたついでに、
できたばかりの大きな本屋に立ち寄って見た。

したら、目に飛び込んできたハズラットイナヤットカーンの本を
思わず衝動買いしてしまった。

この平河出版のMIND BOOKSシリーズ、いろいろもってるけど、
これがあるのは知らなかった。

みたら初版が1995年だった。

そうかー、比較的新らし目だったのでチェックしてなかったんだ。

インドでも著名な ハズラットイナヤットカーンは
スーフィーのネイチャーメディテーションをあみだしたとされる人で
日本でもほんのすこし紹介されたりもしていた。

その昔、まだ私がこちらの精神ものに傾倒するずっと以前に
よく行っていた自然食品の八百屋さんの上の小さなホールで
そのネイチャーメディテーションなるものを開催していた。
それに参加したのは、かれこれ何年も昔のこと。

最近になって、その創始者でもある人物の本を読む気になったのは
不思議なものだ。

ほんのさわりの部分を読んでいてもうひとつ、はっとする記述があった。

それは、ハズラットは元が音楽家の出で、ずっと音楽だけをしてたのだけれど、
あるとき彼はスーフィー教団の師に出会い深く傾倒しスーフィを学びました。
そのスーフィーの師というのがインドのアジメールというところに廟がある
チシュティー教団を創始した、ムヒィッディン・チシュティーのことでした。

実は前回、約2年ほど前に、インドを離れる前に
どうしても行っておきたい地域は全部訪ねておこう、と思ったことがありました。。

それが、バウル(吟遊詩人)や多くのスーフィーがいたであろうと思われるグジャラート地方の旅と、アーグラーのタージマハールとカジュラーホー。
また、世界遺産でもあるアジャンター、エローラの旅でした。

もともと予定にはアジメールに行く計画はありませんでした。

でも、いきなりアーグラーに行くのは距離的にしんどいな、というのもあり
なぜか、思い立ってアジメールに寄ることに急遽予定を変更したのでした。

ムンバイから、アジメール、ジョードプル、ジャイサルメール
そして再び戻ってジャイプル、アーグラー、カジュラーホーという旅になりました。

アジーメールにはなぜあの時、突然尋ねることにしたのか、
今、おもえばこれも不思議な縁です。

というのも、小さな街なんですが、
なかでもイスラーム色のとても濃いところでした。
それ以外にはなんのへんてつもない、目だった観光名所もガイドブックには記載されてませんでした。
(最近の歩き方からはアジメールはカットされてるし)

アジメールについて、最初に、なんだかその街を散策していて、
はっとしたのは、いうまでもなく、チシュティーの廟でした。

そのとき、なぜだかすごい衝撃を感じて、
思わずバスの中にいたサラリーマン風エリートな男性に、
「あれはなんですか?」とたずねていました。
そのとき名前を聞いてはいたんですが、なかなか覚えられなくて、
あれからずーっと気になっていました。

真っ白で大きな、洗練された球形のドーム、イスラーム特有のモスクです。
それがあまりに白く美しかったのが忘れられませんでした。

あの時は時間がなくて、中まで入ることはできませんでしたが、
今、この本を読んでいたら、あのモスクがこのチシュティー教団の聖地だったのだな、と納得しました。

そうかーーー。

なんか、しみじみ。

気がついたら、実はそこに行ったのはなにがしかの縁があってこそだったのだな、と今では思えます。おかしいね。

あのとき、もう一度じっくりたずねてみたい、という衝動があったのを
今でも覚えています。

ハズラットの著書は、OSHOのそれとは違って、やわらかく
芸術的な繊細さのある静かなつづりでおさめられてます。

ちょっと読み進めるうちに、とても繊細なやさしさがにじんでいる本です。

OSHOの本はどれもパワフルでユーモアに満ちていて、ジョークや風刺も満載で楽しいけれど、それとはまた全くちがった、ハズラットの文面にも
なにか感じられるものがあります。

悟った人かどうかはわかんないけど、
なにがしかのエッセンスを凝縮したこの本は、
しばらくたのしめそうです。

あ、ちなみに、晩年のハズラットはそれはそれはダンディーな容姿で
その息子さん?ひ孫さんにあたる方もそれはそれはイケメンです♪
(ああ、余談がすぎるってば)

こちらが写真


そんな今宵の夕べのひととき。

matumusisou





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最終更新日  Dec 21, 2005 05:38:36 PM
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