カテゴリ:スーフィズム
SUFI ORDER
今日、何気なく、出かけたついでに、 できたばかりの大きな本屋に立ち寄って見た。 したら、目に飛び込んできたハズラットイナヤットカーンの本を 思わず衝動買いしてしまった。 この平河出版のMIND BOOKSシリーズ、いろいろもってるけど、 これがあるのは知らなかった。 みたら初版が1995年だった。 そうかー、比較的新らし目だったのでチェックしてなかったんだ。 インドでも著名な ハズラットイナヤットカーンは スーフィーのネイチャーメディテーションをあみだしたとされる人で 日本でもほんのすこし紹介されたりもしていた。 その昔、まだ私がこちらの精神ものに傾倒するずっと以前に よく行っていた自然食品の八百屋さんの上の小さなホールで そのネイチャーメディテーションなるものを開催していた。 それに参加したのは、かれこれ何年も昔のこと。 最近になって、その創始者でもある人物の本を読む気になったのは 不思議なものだ。 ほんのさわりの部分を読んでいてもうひとつ、はっとする記述があった。 それは、ハズラットは元が音楽家の出で、ずっと音楽だけをしてたのだけれど、 あるとき彼はスーフィー教団の師に出会い深く傾倒しスーフィを学びました。 そのスーフィーの師というのがインドのアジメールというところに廟がある チシュティー教団を創始した、ムヒィッディン・チシュティーのことでした。 実は前回、約2年ほど前に、インドを離れる前に どうしても行っておきたい地域は全部訪ねておこう、と思ったことがありました。。 それが、バウル(吟遊詩人)や多くのスーフィーがいたであろうと思われるグジャラート地方の旅と、アーグラーのタージマハールとカジュラーホー。 また、世界遺産でもあるアジャンター、エローラの旅でした。 もともと予定にはアジメールに行く計画はありませんでした。 でも、いきなりアーグラーに行くのは距離的にしんどいな、というのもあり なぜか、思い立ってアジメールに寄ることに急遽予定を変更したのでした。 ムンバイから、アジメール、ジョードプル、ジャイサルメール そして再び戻ってジャイプル、アーグラー、カジュラーホーという旅になりました。 アジーメールにはなぜあの時、突然尋ねることにしたのか、 今、おもえばこれも不思議な縁です。 というのも、小さな街なんですが、 なかでもイスラーム色のとても濃いところでした。 それ以外にはなんのへんてつもない、目だった観光名所もガイドブックには記載されてませんでした。 (最近の歩き方からはアジメールはカットされてるし) アジメールについて、最初に、なんだかその街を散策していて、 はっとしたのは、いうまでもなく、チシュティーの廟でした。 そのとき、なぜだかすごい衝撃を感じて、 思わずバスの中にいたサラリーマン風エリートな男性に、 「あれはなんですか?」とたずねていました。 そのとき名前を聞いてはいたんですが、なかなか覚えられなくて、 あれからずーっと気になっていました。 真っ白で大きな、洗練された球形のドーム、イスラーム特有のモスクです。 それがあまりに白く美しかったのが忘れられませんでした。 あの時は時間がなくて、中まで入ることはできませんでしたが、 今、この本を読んでいたら、あのモスクがこのチシュティー教団の聖地だったのだな、と納得しました。 そうかーーー。 なんか、しみじみ。 気がついたら、実はそこに行ったのはなにがしかの縁があってこそだったのだな、と今では思えます。おかしいね。 あのとき、もう一度じっくりたずねてみたい、という衝動があったのを 今でも覚えています。 ハズラットの著書は、OSHOのそれとは違って、やわらかく 芸術的な繊細さのある静かなつづりでおさめられてます。 ちょっと読み進めるうちに、とても繊細なやさしさがにじんでいる本です。 OSHOの本はどれもパワフルでユーモアに満ちていて、ジョークや風刺も満載で楽しいけれど、それとはまた全くちがった、ハズラットの文面にも なにか感じられるものがあります。 悟った人かどうかはわかんないけど、 なにがしかのエッセンスを凝縮したこの本は、 しばらくたのしめそうです。 あ、ちなみに、晩年のハズラットはそれはそれはダンディーな容姿で その息子さん?ひ孫さんにあたる方もそれはそれはイケメンです♪ (ああ、余談がすぎるってば) こちらが写真 そんな今宵の夕べのひととき。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 21, 2005 05:38:36 PM
[スーフィズム] カテゴリの最新記事
|
|