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nomination1103

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2005年10月30日
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ファッション系の専門学校さんの学園祭には、仕事柄ちょくちょく足を運ぶことがあるのだが、昨日本当に何十年ぶりに、大学(青山学院大学)の学園祭に足を運んで、かなりびっくりしたことがある。

それは、学校の敷地内に集結している若い男性達のファッション傾向だ。女子に関していうと、予想通りモテ系、セクシー系が強く、続いてナチュラルテイストのジーンズカジュアルファッションと、ほぼ予想通りの比率だったので驚きもしなかったのだが・・・。

男子では、圧倒的にイケメンGUY系ファッションが目立つのだ。綿もしくはベロアかベルベットのテーラードの黒のジャケットに、黒のTシャツ、ブラックジーンズかブルージーンズで、少し襟足が長めの茶髪、皆、判で押したようにシルバーのネックレスを首から下げ、ベルトのバックルをチョイと覗かせたりしている。

青学の学生さん、他校の学生さん、あるいは高校生の方々などいろいろなのだろうが、そういうファッションに身を包んだ男子が、モテ系もしくはセクシー系女子の側にたむろしている。青学内だけでなく、青短の方にも行ってみたが、やはり同じような状況だ。

学園祭なので、そろいのTシャツやウインドブレーカーを着ている人達も多かったのだが、それを除くと全体の4割(!)くらいはイケメンGUY系に席巻されている、という感じだ。続いて多いのがアメカジ系、そして裏原ストリート系。これは予想していたことだが、ヒップホップ、スケーター系のダブダブのシルエットは皆無に近い。それと、意外と、キレイ目の色使いのユーロカジュアル(プラス、雰囲気のある眼鏡着用だったりしてほしいのだが)にも、ほとんどお目にかかれなかった。

学園祭が終わったら、チームユニホームからアメカジ系ファッションに戻る人達も多いと思うし、学園祭には関心のない層がまた学校に戻るだろうから、たぶんアメカジ系とイケメンGUY系の比率は逆転するのではないかと推察するのだが・・・。いやはや、それにしても凄かった。「ここは渋谷か~」(意外と近いんだけどね)と思っちゃうくらいでしたよ。

とにかく、男子諸君の、「モテタイ」というヒシヒシとしたエネルギーに、オバサンは圧倒されてしまったのである。

ホント、一昔前と比べると、隔世の感がある。いわゆるハナコ世代、バナナ世代くらいまでは、かなりの割合の男性が、まだファッションというものに関しては無関心だったように思う。その後、団塊ジュニアが高校生~大学生くらいになる頃から、裏原系ファッションのブームがあって、それはまだ、特定のブランドに対しての人気が集中したり、あるいはモノそのものへの男性特有の偏愛、という軸でモノが売れていっていたように思うのだが・・・。

今のイケメンGUY系は、あきらかに、モノそのものではなく、明らかに「カッコイイ俺様」に価値判断の軸が移っているように見える。それも、女性のモテ系と同じで、ベタでわかりやすい方がいいんだろうね。「モテタイ」とか「俺、今、フリー(彼女募集中)だから」ということを、臆面もなく表現し、ターゲットとする女子に引かれない程度にアピールした方が勝ち、なんだ、きっと。

私が楽しみに読ませて頂いているブログの1つ、Yo-Ichiさんの「東京発ディレクターのブログ」が、昨日、「男の嫉妬」について取り上げていた。

Yo-Ichi氏曰く、「たとえば、ジャニーズのアイドルが男に人気がないのは、ターゲットとしていないのもあるだろうけど、むしろ男のしっとをもろに受けてるような気がする」ということだが・・・。

これを読んで、さくら、非常に感心致しました。こういう感覚って、団塊の世代や、その下の世代くらいまではある一定の塊を占めていたであろうと思われる「硬派」の感覚とは正反対である。硬派な男性達は、「男が軟弱な趣味を持つべきではない」「男は背伸びして難しい哲学書や政治書を読み、知識をたくわえるべきである」「男たるもの、しっと心は露にせず、心の中でこらえるべきである」という美学を持っていたと思うので。

今のヤングと、そういう世代の、丁度中間的な世代に当たるさくらと同年代の男性達のことを想起してみる。私は地方で育ったので、高校、大学の頃、女性にはファッションや芸能界に関心を持つ人は多かったが、男性では皆無、という状況で、まだ男女の意識差がものすごく大きい、ある意味で不幸な時代を生きてきたように思う。

女性の同級生の中には、雑誌『セブンティーン』のモデルに応募したり、『non・no』や『anan』の読者スナップの撮影に広島まで出掛けていったりするような人達もいたが、男性でそういう人は皆無だった。だってその頃、まだ『メンズノンノ』すら創刊されていなかったのだから。

たのきんトリオの活躍をTVで見ても、それに嫉妬するとかいうことはなく、自分とは別世界の出来事、と思っている男子達ばかりであった。あれから20有余年。芸能界と一般の人達の間で、ファッション感度、SEXや恋愛の問題なども含めて差はほとんどなくなり、特に首都圏近郊では、「自分もスカウトしてもらえるかも」という感覚は蔓延していて、カタギとプロの世界の境目はあいまいになりつつあるのだろう。

今、そういうヤング同様、大人の男のホンネをうまく掴んで奏功している雑誌が『LEON』だ。全般に今のメンズ雑誌では、団塊の世代以上向けのゾーンは別として、「モテたい」という男のホンネを理解し、そのためのニーズとウォンツをうまく掬い上げて記事やアドバトリアルにしているところがうまくいっていて、相変わらずモノフェチとか、あるテイストに固執した紙面づくりを行っているところは、広告面でも部数の面でも伸び悩んでいるように思うのだが、いかがだろうか?

話は戻るが、さくらが若かりし頃の高校、大学時代の同級生男子のファッション傾向(生き様傾向)をわかりやすく分類すると、次のようになったと思うのだ。

・ガリ勉系 ・体育会系 ・普通の皆様 ・オタク系  ・アート系、いじめられ系などの少数派

(「いじめられ系」という表現を致しましたが、私は決していじめを肯定している訳ではございませんので、誤解なさらないで下さい)。

ところが、今、自分の周りにいる若い人達を見ていると、昔でいうところの「ガリ勉系」君はほとんど死滅したんじゃないか、という感じを受ける。勉強ばっかりしている人達はファッションがイマイチ、なんてことはない。大体において、お父さんの所得が高い人達が勉強もよく出来て、お小遣いもふんだんに貰っていて、こぎれいでお洒落になっている。

昔だと、「モテ男」のポジションは体育会系が独占していたと思うのだが、昨今は昔のガリ勉系が、お洒落男に変身し、一部モテ男のポジションにシフトしつつあるのだろう。

昨日青学で見た、一見センター街にたむろするフリーター君達かと見まごうようなファッションの男子の多くは、会話を聞いていてもわかったのだが、ほとんどが青学や偏差値が高いと称される他校の大学生達なのだ。

そういうエネルギッシュでポジティブな子達はいいのだが、今の時代、全般的に人生に対する意欲の低い人が増えているのではないか、という話も最近はちょくちょく耳にする。そっちの方が大きな大きな社会的な問題なんでしょうね、きっと。

商売を考えていく上で面白いな、と思っていることが2つあって、昨日もそれを裏付けるような傾向が読み取れた。

1つは、イケメンGUY系と、アメカジ系の中間のような、ちょっと中途半端なファッションの男子がかなりいたこと。この層、「本当はイケメンになりたいけど、なりきれない」という感じなんだろう。体型もちょっと太めだったり、男性同士でつるんでいて、カワイイ女の子とはくっつけていなかったりする。

こういう、憧れ層の取り込みが、ビジネスとしては大切なのである。マスにも暖かいVMD、商品構成を組んだり、店頭できちんと接客すると固定客化しやすい所だと思うのだ。

もう1つ、今のヤングは、私の周りにいる人達だけかもしれないが、20代後半になってもスリムな体型を保っている人が多い。

理由は、晩婚化が進んでいるということと、夜は毎晩接待、休日はやはり接待ゴルフ、という旧来型のビジネススタイルには従わなくても良い業種、職種が増えてきているからだろう。

この傾向が、彼らが30代、40代になっても続いていくとすると、今のレディスと同じで、メンズのサイズ展開は根底から考え直す必要が出てくるだろうね。

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最終更新日  2005年10月31日 00時38分03秒


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