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nomination1103

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2005年10月31日
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今日付けのWWDジャパンさんに出ていたんだけれど、ワールドさんが8月27日にオープンした新ブランド「ベースコントロール」のクリエイティブディレクターって、やはり藤原ヒロシ氏と「ネイバーフッド」の滝沢伸介氏らしいね。

やはり、噂は本当だったようだが、今の状態だと、彼ら2人を起用した意味はどこにあるのかな、ちょっとクエスチョン、という気がする。派手なプロモーションをかけていく様子もないしね。2号店をどのような立地、どのような売り場面積で、商品構成をどう組み立てて出していくかが一つの勝負になるだろう。次の動きに期待したい。

ちなみに、紛らわしいのだが、原宿のショップの名前は、「ベースステーション」で、ブランド名は「ベースコントロール」なのだそうだ。この2つを区別しているのにも、何か意味があるのだろうか。



さて、先週楽天市場さんのランキングを見ていて、「あっ」と驚くことがあった。

先週の確か木曜日の時点ではレディス総合ランキングの2位、今日は同ランキングの6位に、「パ ドゥ リオン」の長袖カットソーがランクインしていたからだ。

同ブランドは、伊勢丹新宿店さんなど、百貨店にも入っていて、「非常に良く売れている」ということがこの春夏シーズンには繊維関係の新聞にも取り上げられる程になっていた。私も伊勢丹新宿店3階の「プライムガーデン」で、このブランドの半袖Tシャツを購入(確か消費税抜き4,500円だったはず)している。

業界関係者の方なら売り場をご覧頂けば何故「パ ドゥ リオン」さんの売り上げが非常に好調かはすぐわかると思うので敢えて書かせて頂くが、ポイントは、色数の豊富さと、価格の安さである。百貨店のミセス向け売り場だと、他ブランドの半額以下か、それに近いプライスなので、ことに目を惹く。素材が綿100%ではない、韓国生産であるからその価格でも戦えるビジネス構造になっているのだと思う。まさに、ビジネスモデルの勝利だなぁ、と思える好事例だ。

伊勢丹さんでこの商品を見ていても、コンスタントに売れていっているのだが、それにしても、アンジェさんの楽天店さんは、2,703枚を売り切っているのだ。これは、驚異的な数字ではなかろうか。仮に1か月間という期間での比較ならば、ひょっとしたらアンジェさんは伊勢丹さんに勝っているのではないかと私は思う。

リアルの店舗ばかりに目を向けている人は未だに気付いていなかったりするのだが、これが、勝ち組ネット通販の、販売パワーなのである。

面白いのは、アンジェさんのネットショップでは、「パ ドゥ リオン」は万遍なく幅広い年代層に売れているということだ。楽天さんの女性の年代別ランキングだと、今日の時点で、20代の10位、30代の6位、40代の10位、50代の18位につけている。伊勢丹さんよりもむしろ全体に若めのお客様に支持されていると推察される。

アンジェさんの洞本店長さんと、実は2年前、日本オンラインショッピング大賞の表彰式でご一緒したことがある。その頃のサイトは、既に「プチ・バトゥ」のTシャツなんかは扱っておられたが、インテリアとキッチン関係が中心の商品構成だったが、その後益々MDはレベルアップし、ネット上のライフスタイルセレクトショップとして押しも押されぬ地位を確立されたと言えるのではなかろうか。

アパレル業界の皆様にこそ、是非固定観念を捨てて、同社のMDをじっくり観察して頂きたいと思う。インテリア、キッチン、キッチンブランド、雑貨、こだわりの食材等々がきて、プラス衣料品なのだ。

このバランスこそが、本当はかなり多くの女性達、特に働いているかいないかを問わず、ミセスの関心事、リアルな生活のバランスに合っているのではないか。要するに、外よりも、内=家向き、なのである。毎日の食生活や家の中での暮らしを楽しみたい、ちょっと彩りのあるものにしたい、そういう気持ちを持っている人達のニーズとウォンツに応えるMDなのだ。

最近創刊号が出た日経BP社の『リアルシンプル』も、初版が完売し増刷に入った、との話も耳にしたが、将に、時代の風を捉えたショップなのだと私は思う。

アンジェさんの会社名は、ふたば書房。前このブログでもご紹介した通り、リアルの店舗も持っている。創世期の同社のサイトを残念ながら私は知らないが、恐らく当初は、リアルの顧客を持ち、リアルでの知名度がある、ということがネットでの集客にも大いに優位に働いたのではないかと思う。

プラス、仕入れの面でも。一般的に、ネット販売は単品でリピート購買のある商材の方が扱いやすいが、当初からセレクトショップ、という業態を志向されたのは、恐らくリアルでの経験、実績があったからこそだろう。

そして、アパレルと違う、インテリアやキッチングッズならではのネットにおける優位性。「アレッシィ」とか「柳宗理」とか、知名度の高いブランドが揃っており、しかも、ロングセラーの定番品で構成されている。検索エンジンにズバリブランド名、品名を入力してやってきてくれるお客様を取り込めるという強みもある。

しかし、今や、実績を積み重ね、「アンジェ」そのものが強力なネット上のブランドに成長した。リアルでばかり物を買っておられる方はご存知ないかもしれないが、最早、各ジャンルでそういうショップブランドはゴロゴロ存在するのだ。

そして、現在は、次のステップとして、自ら無名の良品佳品を開拓して売り筋を作る、という段階に来ておられるのだろう。特に楽天さんのページデザインは、大量販売に向いているのだが、アンジェさんはその仕組みを十二分に活用なさっておられると見える。母の日とかクリスマスとか、季節催事に合わせたタイムリーな販促と、商材のセレクションの旨さには、本当に感心させられる。

ここまで来てこそ、本当の商売の醍醐味が味わえるのではないかと思う。無名の良品佳品を何とか売りたい、というのは、私の夢でもあるので、いつも、リスペクト、リスペクト、という気持ちでサイトを見せて頂いている。

と、いままでの文章は、同社からお話を伺った訳でもなく、私自身がサイトを拝見した感想を認めたものである。アンジェさんの洞本店長は、大阪産業創造館さんでは時々B2Cのネット講座で講師をなさっておられるようなので、関西方面の方は非常に幸せですね(^^) やる気になれば生でお話を伺うチャンスもあるのでしょうから。

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最終更新日  2005年10月31日 22時14分01秒


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