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2006年02月11日
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秋冬コレクションシーズン、今日はそれに関する話題を2つ。

皆さんは、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏のブランド「カール・ラガーフェルド/ラガーフェルド(Karl Lagerfeld/Lagerfeld)」の2006~2007年秋冬コレクション、もうご覧になられただろうか?

ニューヨークファッションウィークの最終日、2月10日(金)のショー終了後当日中に編集を加えて配信、とのことだったが、日本とニューヨークでは14時間の時差があるので、私は実は昨日はチェックはしなかったのだ。今サイトを見たら、やはり既にアップされていた(注:このエントリの内容は間違い。ニューヨークと日本の時差は14時間で誤りはないが、ニューヨークよりも日本の方が遅い時間となるので、日本時間の10日早朝にはじょっとしたらVideo画像を見ることが出来た可能性がある=2月12日日曜日付記)。

Video画面の冒頭の部分に本人が登場し、ブランドコンセプト、そして、このブランドがN.Y.という街に似合うものであることをしっかりと説明している。最終消費者に対して、雑誌媒体を介さず、自らがダイレクトにPRを行うーーこのような手法がファッション業界において過去に存在したであろうか?

iPodならば、会場に足を運べないバイヤーもVideo映像を自分のiPodにインストールしておけば通勤や異動の途中にショー内容のチェックが行える。忙しいバイヤーにとっても、時間の節約が可能だ。著作権侵害を恐れて、画像や映像を隠すことで得られるメリットよりも、積極的に新しい時代への対応を図る方が、遥かに得られる効果は大きいのではなかろうか。

Googleで「Karl Lagerfeld iTunes」と入力し検索すると、何と39,900件もヒットした。ファッション系のサイトだけでなく、IT系サイトにも数多く取り上げられ、ブログ上でも話題になっている。

新しいジェネレーションを取り込もうとしているブランドにとって、クリエーションの内容もさることながら、方法論自体がこの上ない広告宣伝になったことは間違いないだろう。



もう1つ、来月開催される「ジャパン・ファッション・ウィーク・イン東京(JFW in Tokyo)」のメイン・イベントである東京コレクションに、アメリカの新聞、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの記者、スージー・メンケス(Susie Menkes)さんを招待することを決めたそうだ(WWDジャパンさんが2月6日号で小さく取り上げておられました)。

スージーさんは、ファッションを専門に取材しておられるベテラン記者で、世界的に有名な方だ。

彼女を呼んできたことで得られるであろう効果は、2つ考えられる。

1つは、英語圏への東コレ情報の発信だ。ヘラルド・トリビューンの紙の本紙の効果もさることながら、インターネット上での効果、これは恐らくテキメンに上がってくるだろう。

もう1つの効果、それは、スージーさんが懸命に取材される姿が、日本の一般紙や業界紙の記者さんに良い意味での刺激を与えてくれるのではないかということである。

数年前、東京ファッションデザイナー協議会(CFD)さん主催のシンポジウムで、スージーさんのお話を伺ったことがある。細かい内容は失念してしまったのだが、非常に印象に残っていることが一つだけある。

それは、「どんな不便な場所で開催されているショーであろうと、若い無名の新人のショーであろうと、時間がある限り現場に出向いて取材をする」という趣旨のお話だ。

正直、スージーさんの記事の中には、たまに私の目から見て「これって本当にそうなんだろうか」と思えるものもあったりする。ベテラン記者として、長年定点的に有力なメゾンのショーの全てを見てきておられるから、過去との比較、という点においては優れた分析を行える立場にあると思うが、非常に失礼な表現になってしまうかもしれないが、やはり年齢的に、直感で若いデザインを評価できなくなっておられるのではないかと思ったりするのである。

しかし、同様のことは、自分自身の感性を問うた時も言える訳で、何の努力もしなければ私の年齢では既にファッション・ジャーナリズムの世界では生き残ることは難しいな、というのを最近は私自身が強烈に感じている。

自分が年をとったからこそわかるのだが、ジャーナリストが動かなくなったら終わり、だ。鈍った感性を補うには、若い時以上に数多く現場に足を運び、取材を繰り返すしかない。大御所然としてプレスルームの中に根が生えたように一日中座っているようになってしまっては終わりなのである。

スージーさんは、記事を拝見する限りにおいては、今もって現場主義を貫いておられるのではないかと見える。これは素晴らしいことだ。そして、新しい若い才能に惜しみなくエールを贈っておられる。記者として記事を書くことで新進デザイナーを応援する、そのことに心から喜びを感じておられるのだろう。

先程彼女のニューヨークコレクションの記事を拝見したら、「New York's "dull" fashion week(ニューヨークの”退屈な”ファッションウィーク=筆者訳)」なんてキツイ皮肉が書いてあったが、果てさて、日本の東コレはどのように評価されることやら。日本の新聞記者さん達も、彼女に負けずに「厳しく、暖かく」という視点で記事を書いて書いて書きまくって下さいね(^^)/

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最終更新日  2006年02月13日 01時37分01秒
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