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nomination1103

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2006年03月28日
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昨日からネットニュースや新聞各紙が報じている通り、日本の通販専業最大手の千趣会さんが、三井物産さんと組んで上海に新会社を設立した。

年初に予想した通り、今年は日系の通販企業の本格的な中国進出開始の年になってきたが、うまく行くかどうかは予断を許さないと思う。

通販専業企業の日本でのポジショニングは、いわゆる量販店さんと同じようなもので、良質安価がうりである。

実際、通販は店舗販売に比べて原価率が高いので、価格の割にモノが良い商品が多いのだが、ネットの伸長で、単品通販に売上を食われ、かなり苦戦しているというのが日本国内での現状だ。

これ以上売上を伸ばすのは日本国内では困難だから、上海を皮切りに中国へ活路を求めようというのは正しい戦略だと思うが、仮に日本と同等の価格設定にするならば、中国では決して安くない、富裕層向けの商品になってしまう。

ズバリ言って、成功するかどうかは、ブランディング如何だと思う。それは、自社媒体の紙カタログやネット上だけでなく、ファッション雑誌やTV、あるいは交通広告やアンテナショップの開設など、経費をかけリアルでも大規模に行う必要があるのではないか。

通販専業各社が日本では成功しているとは言い難いブランド化こそが、ブランドというものに日本以上に弱いところのある中国の消費者の心を掴めるかどうかを決めるように思う。

もう一つは、何でもあり、が総合通販の強みだが、裏を返すと弱みになる訳で、このアイテムには特に強い、という分野を意識して作るべきだと思う。

つまりは、日本での失敗の轍を踏まないということだ。

今の上海は日本の70年代後半か、などと侮るべきではない。通販が難しいのは、ネット通販を展開した途端世界中が同期になることである。Yahoo Chinaから日本のサイトを検索すれば、その会社が日本でどれくらい人気があるかがおおよそわかってしまうのだ。

日本の通販黎明期の成功体験は捨て、徹底した広告宣伝の強化と、特定アイテム、カテゴリでウリを際立たせることが、無数の現地企業との競合の中から頭一つ抜け出せるかどうかの決め手になるだろう。





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最終更新日  2006年03月29日 01時33分55秒


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