え!学校に逆戻り!
いろいろうちのどんはハプニングを巻き起こしてくれます。いつも、どんの帰る時間にあわせておうちで待っているという約束をしているのですが、なんだかもたもたして遅くなってしまいました。でも、ちょっと遅くなってもいつもは家の近くのベンチに座ってのんびり”きれいな桜だねえ”なんて言っているくせに、なんだか週明けの今日は違ったようです。私が家に着くと、玄関あるいは家の周りにいるはずの姿が見えません。鍵を渡していないので家には入れるわけもありません。近くの公園へ行き、あたふたと姿を探していると、一台の車が。”あの~どんくんのお母さんですか?””はい、何か?””さっき、向こうの角のマンションで(結構子どもの足だと遠い)お母さんが帰ってこない、と泣いてうろうろしていたので、私が学校に連れて行きました””ええっ!!!!!!(しばし絶句)ああああああの、わたし、帰りが遅くなってお迎えが出来なかったんですけど・・・あ、あなたは一体?””私は1年3組の(どんとは違うクラス)○○です。””あ!そういうことでしたか!申し訳ありません。有難うございました!助かりました””きっと、先生よりお電話があると思いますが””すみません!ご迷惑おかけいたしました”○○さんは相当迷惑そうな表情をしていたが、仕方がない。当たり前だ。全く、どんな親なんだと言いたげでした。すると携帯に学校から電話。急いで学校に走っていくと、職員室でどんが先生といました。”有難うございます。申し訳ありません。ご迷惑おかけしました””いえいえいえ。逆に学校に帰ってきてくれた方が良かったですよ。偉かったね”(確かに)・・・私が悪いので、彼を攻めるのは間違いな訳で。彼には鍵を持たせようかと思い、鍵を作りにいくと言ったら”鍵はいらないよ””じゃ、携帯にする?こういうときに役に立つよ””いらない。おかあちゃんがかえってくればいいんだから”-確かにそうだ。ぼやっとしているくせに、ちゃんと考えているんじゃない。でも、本当に待てなくて、近くの公園で遊ぶなんて心境でもなく、泣きながら私を捜して近所を歩いていたかと思うとなんだか切なくなってしまいました。男の子とはいえ、先生に呆れられるほど足下の石を避けて除けて育ててきてしまったので、彼自身、信じているものに裏切られるというほどのショックがあったのだと思います。大きくなったけれど、でもまだ生まれてから6年。1年生になったんだからと何度もいっても、やっと1年生になったんだ、と思うとまだなんにも出来ないはずだよね、ごめんね、と何度も謝ってしまう私でありました。