リョンパパの敗者復活日記

リョンパパです。

最近、自己破産の事例をよく目にします。
金森さんの本でも紹介されてますが、自己破産はしないで済むならしないほうがいいです。
自己破産によって失うもの・・・
その最大のものは「信用」です。

数年前、リョンパパは「自己破産」を経験しました。
それも自分だけが最後まで、しないと抵抗してました。

でも、負債総額が家を２軒くらい買える金額になったなら・・・
もう個人の力ではどうにもなりません。

毎月、毎月、数十万円の返済に追われてました。
もう、死んでしまおうとしたこともありました。
奥方に全て内緒でこしらえた借金でした。

計画性のない行き当たりバッタリの仕事。
安易に使う不必要な経費・・・

最初は順調だった事業もスグに翳り出し・・・
資金を投入しても投入しても焼け石に水。
利子は膨らむばかり・・・

毎日、寝汗をかいて、悪夢にうなされ、無言電話で恐怖の日々を送りました・・・

疲れました・・・

これらを招いた最大の原因は「見栄」です。
見栄を張って、いいことなんてなんにもありません。

自分を知ることは本当に大切なんだなと、この出来事は僕に教えてくれました。

そして、最後の見栄を捨てることが・・・

「自己破産」でした。

自己破産と言えば、なんだ借金ちゃらにしてもらったのか！
甘ちゃんだな・・・必ずそう言われます。
確かにその通りです。
自己破産するような人間は基本的に屑です。

それは自分で作ったものの責任を放棄することですから。
事実は事実です。

でも、「俺は屑なんだ」と自覚することから始めなければなりません。

屑でも生きていることの方が価値があります。
生きてさえいれば、いつでも罪滅ぼしのチャンスは巡ってきます。
自己破産をしないで解決する方法があれば、その努力はすべきです。
でも、他に方法が全くなければ・・・　腹をくくるべきです。

僕は腹をくくりました。
くくらせたのは・・・　他でもない・・・　奥方様でした。

「このバカタレが！！！」
僕は奥方様の罵詈雑言を浴びながら、自分と向こうの親の冷たい視線を全身に浴びながら・・・

腹をくくったのです。
一遍、このバカタレは死のうと・・・
そして、新たに生き返ろうと・・・

本当に感謝しているのは奥方様に対してです。

１）黙っての数千万円の借金。
２）黙っての浮気未遂。
３）奥方様の身内を騙しての借金。
４）奥方様が独身時代からの貯金５００万円の消費。

普通なら殺されても文句は言えません。
ここまで並べると・・・　自分のことながら可哀想なことをしたと本当に思います。
発覚したときの奥方様は、仁王様より怖かったです。

一遍は、首筋に出刃包丁を立てられました。マジで・・・


でも、奥方様は自分の母親にこう言い返してくれました。

「まだ！　私、元ば取り戻しとらんもん。元ば取り戻すまでは別れん！！！　まるまる損するやっか！！！」
　
で、結局正式に裁判にかけることができるまで、１年近くかかり、その間は住民票も移せず、九州内を短期間に何度も点々とする羽目になりました。
その間に布団売りやコンビニ店長、トラックの運転手、ガードマン・・・
いろんな仕事をしました。
深夜の国道工事のガードマンは、恐怖と寒さと眠さのトリプルパンチ。
暴走族に包囲されたり・・・　勉強になりました。

ガードマン時代（といっても数ヶ月ですが）仕事がそう多くないので、やはり有能な人から仕事が入ります。
僕は旗振りで一番になると決め、必死で練習しました。
なんせ、配属されるところには「ベテランのふり」をしないとその場でクビにされるんですから・・・
毎日が真剣勝負でした。

そして、日中、夜勤を掛け持ちして３日間連続勤務したこともあります。
本当、あのときの気持ちで今も働いたら、凄いでしょうね。
必死になるとは、ああいうことなんでしょうね。

練習の甲斐あって、ガードマン３日目には数年のベテランを差し置いて、配置先の企業から「指名」がかかるようになり
僕だけは仕事が途切れることがありませんでした。


確かに「自己破産」はひとつの見方では卑怯な手段です。
でも、命には代えられません。

もう命を捨てるしかないところまで行ったなら、「自己破産」して下さい。
自己破産もタダではできません。
僕は本当に恵まれてました。


こんなこと言うと不謹慎でしょうが、
「念じる」ことが大事だと思います。
念じて、念じて、人事を尽くせば
天は自ずと味方をしてくれます。

でも、そこに「心」がないとダメです。
反省のない「念じる」は天に通じません。

もし、そこで命が長らえるチャンスを与えてもらえるなら
その命で「何を世の中に返すのか？」
自分で決めて誓うことです。

「自分は必ず心を入れ替えて、○○の現状を良くするために○○の仕事で成功してお返しします」とか

自分の儲けを最初に考えてはいけません。
儲けは後からついてきます。

世の中に対して「自分にさせてもらえること」
この心でもう一度自分を見つめ直してはどうでしょうか？


僕の意見が必ずしも正しいとは言いません。
僕の経験からきっとそうだと確信を持って書きました。
けれども、物事の全てを握ってるのは、「心」です。

人間の行動も、モノの行方も
全ては、ひとりひとりの「心」が原点なんですよね。

「心」を磨くことが一番の近道。
急がば回れです。

僕が言うと奇麗事のようですが、そうではなく
煩悩にまみれたままの自分を自覚しながら、
少しでも汚れを磨く「努力をする」ことに意味があると思います。

人間、そんなにスグに立派にはなれません。
また、立派な人間を目指すことはロクなことになりません。
目指すのではなく、そのままの自分を受け入れて
ほんの少しだけ「努力する自分」を植え付けてみたらと思います。

三日坊主を５回繰り返せば、半月はやったことになります。
すると一週間は続けられるようになるでしょう。
それを５回繰り返せば、１ヶ月続くんじゃないでしょうか？

話が随分ずれましたが、
誰にも相談できずに崖っぷちにいる方がいたら、
是非、僕の話を参考にして下さい。

死ぬことくらい罪なことはありません。
全ては「考え方ひとつなんだ」
そう気づいて下さい。

気づいたなら、パートナーに正直に事実を話して下さい。
その勇気は相当なものです。
僕は他人の力を借りました。
今でも奥方様には、「自分で言わなかった」と言われ続けています。

あなたは、自分で話をすべきです。正直に。
隠し事が更なる悲劇を生みます。

正直に話して、心から謝って一緒に乗り切る道を探るべきです。
本当に愛しているなら必ず協力してくれます。
ダメでもパートナーなんです。
このときに自分の相方の本当の姿が分かるんです。

本当にそうなんですから・・・

気づくまで、僕も全然気づいてなかった・・・　事実です。