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リョンパパの敗者復活日記

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2004年04月05日
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リョンパパですぅ~~

あなた! 
美味いアルバイトありますけど、やりません?


こんな謳い文句でいろんなアルバイトを経験された方も中にはいらしゃると思います。

以前、テレビで見ましたが、女優の室井滋さんは貧乏劇団員時代に
「お運びさん」というバイトをしたとか言っていらっしゃいました。


何でも、新幹線に乗って東京から京都だったかな?
コインロッカーに入ってる荷物を取って、また東京まで戻ってくるだけのバイト。

注意事項は
「絶対に中身を見るな!」
だったそうです。

それで、破格のバイト料だったそうですから・・・
彼女は今でも中身は知らないそうですが・・・・


はははは・・・  
一歩間違えば、ちょっと危険な香りがしますよね。



リョンパパは、こんな誘いを受けました。
もう20年以上前の話です。


それは・・・ 「朝飯前の仕事」でした。
「ちょっと、手伝ってくれん? 朝飯前の仕事だからさ」



何でも3時間くらいの仕事で、1万円くれるらしい。


「何をするんですか?」
「まあ、荷物をトラックに積んでくれればいいから」
「それだけ?」
「そう、それだけ」
「で、どこで積むんですか?」
「それは後で連絡する」


当時、広島で大学生をしていたリョンパパは、
先輩の誘いでこの1万円の仕事を引き受けた。

20年前の1万円ですからね。 ぼろいよ!



で、前日に連絡が入ったのですが・・・



「明日、1時に迎えに来るからアパートの前にいろよ」
「1時じゃ、まだ昼のバイト中ですよ」
「バカ!夜の1時だよ、夜!」
「へ?夜の1時?」



何だか怪しげな様子。
でも、もう明日だから今更断る訳にもいきません。


寒い中、夜の1時にアパートの前に待っていると、
1台のトラックがやってきました。

トラックには何も書いてありません。


「リョンパパ、早く乗れ!」
「え?でも、もう3人乗ってるじゃないですか」
「バカ!後ろだよ、後ろ!」


後ろのホロを空けると、そこにまた5人くらいの男達!


予測してなかったので、思わずびっくりして声を!

「うわっ!」

「シー~~~~~~~~~~~~っ!静かにしろ!!!」


僕は指示された通り、作業がしやすい格好をして乗り込みました。

トラックに揺られること30分くらい・・・


その間、トラックの中では懐中電灯を点けて作業の説明が行われました。
あるマンションの一室の平面図が示されて、そこになにやら赤ペンでいろいろ書いてあります。

「いいか! これは時間との戦いだから、もたつくんじゃないぞ!」

何だかますます怪しい・・・

「で、リョンパパは、この子供部屋とリビングの荷物を担当する。箱に詰めてあるからそれを運ぶ」
「くれぐれも、声や物音を立てないように! もし失敗したらギャラもないからな」

なんじゃ? 失敗って?


質問をする暇もなく・・・



運転手の人が小声で・・・

「着いたぞ!」
「よし! 作戦通りに・・・ 決行!」



何だか、自衛隊時代の演習のような雰囲気で、闇夜に隠れてそそくさとマンションへ。




そこには、まだ若い夫婦と幼稚園児くらいの男の子が静かに待機してました。
子供はお母さんに何だか小声で話しかけています。
お母さんはしきりに「大丈夫。静かにしてればすぐだからね」
大人しい子で、騒ぐこともありませんが、顔が子供ながら不安で一杯の様子。


リーダーは、そこのご主人に声をかけます。

「○○さん。用意はいいですか?」
「それが、まだリビングの荷造りが終わってないんですよ・・・」
「え?困るよ!あれほど、早くやってくださいって言ったじゃないですか!」
「すみません。もうすぐ終わりますから」

「いや、時間がありません。うちのものにやらせますから、壊れても文句言わないで下さい」
「分かりました」


「よし! じゃ、リョンパパと△△はリビングの荷造りをまずやれ!10分以内に終われ」
「10分じゃ無理ですよ」
「もう、詰め込んで構わんから・・・ 早くしないと夜が明けるぞ」


僕はここでようやく・・・・  「夜逃げ屋さん」を自分がやってるのが分かりました。
(気付くのが遅いって? そうですね・・・)


と、言っても慣れてないのは僕だけで、後は手馴れた様子でした。

全ての会話は小声で静かに行われましたが、僕の手際の悪さに何度も何度も怒られる始末。


「もういい。リョンパパは、トラックへの積み込みをやれ!」

そう言われて、テレビ・・・冷蔵庫・・・食器棚・・・
いろんなものを、静かに・・・素早く・・・整然と・・・

僕の手際の悪さはともかくとして、他のメンバーの仕事は・・・
いや~~~ 凄い! 


普通の引越し屋さんよりも手際がいい、いい・・・
リョンパパも全身から汗だくになりながら・・・
約2時間ほどで積み込みは終了。

時計は既に4時を回っていました。


トラックに一杯の荷物で、乗れないよ!
どうするのかなと思っていると・・・


「おい! こっちに乗れ!」

ちゃんと別の車が待機してました。 いつのまに・・・


で、それからトラックと待機の車は全員を乗せて、出発!
まだ、地理が良く分かっていなかったリョンパパには、どこへトラックが走っているのか
全く分かりません。
また、話しかけてもあまり返事をしてくれません。
挙句には「少し、黙ってろ!」


くそ~~~
口から生まれてきたようなリョンパパには、「静かにしろ!」と言われるくらい
苦痛なことはありません。


で、車が到着したのは、既に夕方になっていました。

そこは、ボロボロのアパート、というより下宿屋さんのような建物。

でも、結構部屋があって、以前のマンションより広い感じでした。
トイレは汲み取り。

まあ、仕方ないでしょうけどね。

積み込みと違って、降ろすのは1時間もかからずに終了しました。

終了すると同時に、依頼者はリーダーに現金を差し出しているようでした。
ゆっくりする暇も無く、再び帰路へ。


「あの~ ここどこなんですか?」
「それを聞いてどうするの?」
「いや・・・ どこかな?と思って」
「どこでもいいじゃないか」
「まあ・・・」


リーダーさんは一切何も教えてくれませんでした。
知らない方がいいよと・・・


そして、自宅に帰ったのは翌朝5時くらい・・・


「少し多めにくれたから、ボーナス」


そう言って、1万円の約束が1万5千円をもらいました。
確かに作業は3時間ほどでしたが・・・


実際の拘束は28時間・・・
これが高いのか、安いのか・・・

そのギャラを手に、近くの24時間のファミレスで朝食を摂りました。



確かに「朝飯前」の仕事に間違いはありませんでした。
はい・・・





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最終更新日  2004年04月05日 18時18分47秒
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